ゴール裏で応援していたら「邪魔だ」と言われる問題について考えてみた 【2023年7月30日】

・先日こんなツイートが伸びた。

・このツイートを投稿したきっかけは、もう何百回目になろうか「ゴール裏で立って応援していたら邪魔だと言われた」的な論争を見かけたからだ。ツイッターをやってると3ヶ月に1回は必ず見かける話題。

・それに対して私が純粋に思うことは「応援席と書かれた場所で座って見てるほうが悪いじゃん」と。どちらかというと応援席側の意見。

・ただしその意見は完璧ではなく、じゃあサッカー観戦が初めての人たちの自然な導線の中に、「N自由席と書かれた最安値の席には応援団がいますよ」ということが伝わるかと言われるとそうではないと思う。応援席とは知らないで間違えて入ってしまうパターンもあって、それで試合が見えない席についてしまってトラブルになることは考えられる。

・また、ゴール裏チケットは大体が値段が安く設定されているので、初めてサッカーを見に来る人たちにとって選ばれやすくなってしまっている。「詳しくは分からないけど、とりあえず行ってみるか」ぐらいのテンションだと、一番安いチケットを購入するのはそう珍しい話だから。

・となると、そこの問題を解決するためには『応援席を応援席というネーミングにしてあげる』的な工夫が必要だと思っていて、それはもう座席名を『応援専用席』みたいな分かりやすいネーミングに変えてあげた方が良いのではないかというのが私の一つの意見。

・私の元ツイートにも書いたが『柏熱地帯(立ち見専用)』という書き方は凄く良いと思う。なんとなくこの席はファンの人が集まる場所なんだろうなと思えるから。

・話を戻すと「応援専用席に変えよう!」それは野暮なアイデアであるというのも事実。というのも、応援専用席として区切ってしまえば、『応援席以外の場所で応援するのが良くない』となってしまう可能性があるから。応援というのは本来誰かに命令されてやるものでもないはずで、自然発生する応援が抑制されてしまう可能性があるというのは本末転倒でもある。

・それに間違えてゴール裏のチケットを買ってしまったとはいえ、「ゴール裏に来て見たらめっちゃ楽しかったから次も行ってみよう!」となる可能性も十分にある。特に劇的な試合をした時のボルテージの上がり方は他の座席では味わえないから、サッカー観戦の楽しさを何倍にも何十倍にも引き出してくれるのがゴール裏だから、ここを切り分けるというのは『そういった可能性』を排除してしまうことにも繋がってしまう。それは望むものではない。

・しかし、応援席でのトラブルが発生し続けているのは事実。この問題に対処するために各クラブが頑張って公式サイトで「〇〇席は立ち見がOKな席で旗などで試合が見えなくなる時があるかもです!」と注意書きをし続けているにもかかわらず出てきている。

・わざわざ休日の時間とお金を使ってきてくれているお客さんが不快な思いをしてしまうのであれば、クラブとしても解決せねばならない問題なはず。

・また有り難いことに、これらの話について呟いたところ、実際にこの課題に立ち会った立場のえとみほさんから引用ツイートをしてもらっていたので、こちらにもシェア。

・座席を切り分けても結局苦情に繋がったし、逆に応援席と切り分けてみたら応援していない人に苦情がきたと。なんにせよ、どんなに工夫をしても別の問題が発生してきてしまうということだ。

・この問題について、私は一旦「ゴール裏でのコア・ライト層の共存によるトラブルを減らすためにはどうすれば良いか」という点のみに絞ってJリーグ全クラブのチケットサイトを見てみた。

・これ以下は私が調べたこの問題に対してチケット販売ページに工夫を凝らしているクラブの詳細を紹介していく。

・マガジンを購入していただくと7・8月分の記事を500円で全部見られるようになるので興味があればぜひ。

ここから先は

1,708字 / 9画像
この記事のみ ¥ 300
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?