【立憲民主党の派閥】自誓会(階猛)
1. 概要
〇分類:立憲民主党の派閥・政策グループ
〇結成日:2014年4月7日[1‐1]
〇領袖:階猛
〇名称の由来:「自誓」とは自らが自らに誓いを立てることで、明恵上人の八斎戒自誓式に由来する。先頭に立って再度の政権交代を果たすとの細野の誓いが込められている。[1‐2]
〇現在の所属議員数
・きょんきょん調査…10名
2. 歴史
(1)前史 —基本政策研究会―
2012年の民主党代表選後に、細野豪志は自身の引き続きの代表選出馬を見据え、自らのグループ「基本政策研究会」を2012年10月17日に設立した。週に1回勉強会を開催するのが主な活動で、合宿も行われた。参加者は現職国会議員12名であった。参加者一覧は以下の通り。
◇基本政策研究会 所属議員一覧
・衆院議員 11名
泉健太(京都3区)〈3〉
田村謙治(静岡4区)〈3〉
津村啓介(岡山2区)〈3〉
楠田大蔵(福岡5区)〈3〉
高山智司(埼玉15区)〈3〉
津川祥吾(静岡2区)〈3〉
小川淳也(香川1区)〈2〉
階猛(岩手1区)〈2〉
柚木道義(岡山4区)〈2〉
中野譲(埼玉14区)〈2〉
・参院議員 1名
小見山幸治(岐阜偶数)〈1〉
※〈〉内は参加時の当選期数
2013年末、細野は基本政策研究会を母体として自らを領袖とする派閥、「自誓会」の設立を決断する。自誓会の名称の由来は概要の通りである。また、民主党の”派閥”は「政策グループ」と呼ばれ、自民党の派閥政治に批判的であるため掛け持ち議員が多く、自民党の派閥に比して結束力に欠けていた。細野はこの点を問題視し、自誓会に他派閥との掛け持ちを禁止する規定を設けた。基本政策研究会には凌雲会(前原誠司グループ)との掛け持ち議員が多く、細野は掛け持ち議員らに対して、凌雲会を離脱して自誓会に参加するか、あるいは自誓会への参加を見送るかの選択を迫った。この際、派閥化に否定的な小川淳也や泉健太は不参加を決め、凌雲会に残ることを選択した。また江田五月の系譜を継ぐ津村啓介は、初当選以来所属していた国のかたち研究会(菅直人グループ)を離脱している。国のかたちは江田が幹部として領袖の菅直人を支える派閥であった。また津村の離脱は円満離脱であったことが津村のFacebookにて明かされている。
3. 役職
4. 所属議員一覧
◇ 衆院議員 10名
階猛(岩手1区)
緑川貴士(秋田2区)【重徳派・泉派】
米山隆一(新潟5区)4‐1
小宮山泰子(埼玉7区比例)【小沢派】
太栄志(神奈川13区)
後藤祐一(神奈川16区)
源馬謙太郎(静岡8区)【重徳派・泉派】
牧義夫(愛知4区比例)【小沢派】
井坂信彦(兵庫1区)【重徳派・泉派】
櫻井周(兵庫6区比例)4‐2【重徳派】
◇総支部長
津村啓介(岡山2区)
5. 過去の所属議員
◇衆院議員
例)政治家名(選挙区名)現在の所属
細野豪志(静岡5区)自民党二階派
黄川田徹(岩手4区)引退(立憲民主党)
笠浩史(神奈川9区)立憲民主党無派閥
若井康彦(千葉13区)引退
後藤斎(山梨3区→参院比例)落選(日本維新の会)
田中健(静岡4区比例)→国民民主党無派閥
中根康浩(愛知12区→比例東海)岡崎市長(無所属)
柚木道義(岡山4区)立憲民主党近藤派
◇参院議員
榛葉賀津也(静岡奇数)→国民民主党無派閥
小見山幸治(岐阜偶数)→引退?(無所属)