愛玩動物看護師国家試験対策 問題93 解答と解説
正解 2
白血球には、好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球の5種類がある。
・好中球 好中球は白血球の約5割を占め、主に生体内に侵入してきた細菌や真菌などの病原菌や異物を 貪食(飲み込む)して分解し、殺菌を行うことで感染を防ぐ役割をもつ。 高値の場合 細菌感染、局所感染、局所壊死、慢性骨髄性白血病、薬物中毒、代謝障害、急性出血・溶血
・好酸球 身体の防御反応に関与し、アレルギー疾患や寄生虫の感染などで増殖。
高値の場合 アレルギー性疾患、寄生虫疾患、慢性骨髄性白血病、ホジキン病、結節性動脈周囲炎 サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎など
・好塩基球 好塩基球は細胞内の顆粒にアレルギー反応の原因となるヒスタミン、ロイコトリエン、ヘパリ ンなどを含んでおり、好塩基球の表面にある免疫グロブリン E に抗原が結合すると顆粒中からヒスタミンなどが放出されて即時型のアレルギー反応を引き起こす。
高値の場合 慢性骨髄性白血病、潰瘍性大腸炎、粘液水腫
・単球 単球も好中球と同様に貪食作用を有し、感染を防ぐ役割がある。また、血液中から組織 内に入り、マクロファージとなって組織の異物を処理する細胞としても働く。高値の場合 結核・マラリア・ブルセラ症等の感染症、慢性骨髄単球性白血病など。
・リンパ球 リンパ球は成熟過程の違いから、Bリンパ球、Tリンパ球、それ以外の未成熟なリンパ球に大きく分けられる。生体内にとって有害な抗原物質が侵入すると、Bリンパ球とTリンパ球はお互いに協力して抗原物質を無害なものにする免疫機能を有する。高値の場合 伝染性単核球症・風疹・サイトメガロウィルス症などの急性ウィルス感染、結核・梅毒などの 慢性感染症、慢性リンパ性白血病 低値の場合 免疫不全症候群、末期悪性腫瘍、全身性エリテマトーデスなど
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