最近の記事

スラヴ諸語におけるHAVEとBE

 日常生活において、「私にはお金がある」や「彼はお金を持っているから…」など、所有を表すのは当然と言える。英語であれば「I have money.」なり「He has money…」などと表現される。  そんな、ごくごく日常的に見られる表現だが、当然のごとく言語ごとに表現が異なっている。英語やドイツ語、フランス語などのいわゆる「西欧語」では所有にはhaveを使っている。一方日本語や朝鮮語やフィンランド語などはbe動詞、すなわち「いる」や「ある」といった動詞で所有を表すのだ。

    • スロヴェニア語について

      こんにちは。キョンです。 12月26日はスロヴェニアの独立記念日だそうです。スロヴェニアは1991年に旧ユーゴスラヴィアから独立した国家であり、旧ユーゴスラヴィアの構成国家の中ではいち早くEUに加盟(2004年)したのです。 今回は、スロヴェニアの独立記念日とのことで、ここで少しスロヴェニアの公用語であるスロヴェニア語についてご紹介したいと思います。 スロヴェニア語の基本情報 スロヴェニア語は、スラヴ語派の内の南スラヴ語群に属しています。スロヴェニア語は、ロシア語やウ

      • 自己紹介

        こんにちは。初めまして。上智大学外国語学部ロシア語学科3年(2023年現在)のキョンと申します。 専攻: 今現在大学で専攻しているのは、ロシア語学とスラヴ語学、並びに言語学です。特にロシア語を含む東スラヴ諸語の叙述所有に関する研究を行なっており、卒業論文へと仕上げていく予定です。そのほか、社会言語学、西スラヴ諸語などについても個人ベースで研究を行なっています。 学習経験のある言語: 母語は日本語です。私は小学1年から高校3年まで中華系民族学校に通っていました。そこで中国語

      スラヴ諸語におけるHAVEとBE