貧困

フィリピンの先生が
いつの日か日本に行ってみたいが
あなたたちのように海外旅行は私たちには簡単じゃない。

なぜなら日本は物価が高すぎる。
フィリピンの賃金では飛行機代もままならないのかもしれない。

と言った時の顔が忘れられない。

年下の英語もままならない
毎日お金を使い遊び歩いていることを楽しく報告してくる日本人に英語を教えながら、
何を思うんだろうか。

それが先生の仕事だから仕方ないけど、
忘れられない。

フィリピンは給料が安い。
一カ月10,000ペソくらいが平均という。
マックで軽めに頼んで、一回150〜200ペソ。
安いものは安いが、シャンプー・化粧水などの日用品は100ペソは切らない。

しっかり外食すると400〜500ペソ、
ガッツリ飲み食いすると900ペソくらいはいく。

いくら家賃や物価が安いといっても、
これでは給料が結構安い。
単純計算すると日本円で25,000円くらいの価値。
物価に対しての給料が少なすぎる。

様々な理由があるだろうが、
フィリピンは基本的に長期契約ではなく
半年くらいの短期契約らしい。
優秀であれば引き続き契約がされるという形。

これでは安定した収入につくのも難しいのだろう。
能力があればその分儲けられるというわけではなさそう。
韓国系、日系資本の会社も多いから
きっと一概には言えないだろうが。

どうして貧困がこんなに続いているんだろうか。

１つ確実な理由は、
フィリピンの家庭は子どもが多いこと。
宗教上堕胎が禁止されている。

親も若いのにひと家族に4〜6人は当たり前にいるらしい。
フィリピン人の給料で、全員をまともに養うのは無理がある。

必然的に教育の質は下がる。
明るくて気さくで笑顔が多い人が多い気がするが、
教育の大切さを本当に感じる。


無知は、何もいいものを生まない。
知識や、
考える力は　
生活を良くするために必要だ。

皆が平等に教育を受けられる権利を
全ての子どもにあげられたらどんなにいいか。

無料ではないにせよ義務教育が当たり前の
日本の環境や、
きちんとお金と愛情をかけて
自分を育ててくれた恵まれた家庭に育ったことに感謝がやまない。

同時にこんなわたしなんかに
彼らの何がわかるのか、
今後何ができるというのか　という気持ちだ。

これほど恵まれすべてを与えられ生きてきたなら
もっと頭を使って生きろ。

学があるなら　それを無駄にするな。

この力を無駄にして、のうのうとろくに頭を使おうとしない
流れに任せて生きているだなんて
馬鹿のすることだ。

金がないならないなりに
工夫しろ。
出すべきところを見誤るな。

必要な時には出す。
怖がってそこから動かないなんてのは
本当にもうやめたい。

無知はもうやめたい。
計算ができない
難しいことはわからない

どう勉強したらいい？
知っている人に聞けばいい？
独学で勉強して、とりあえず動けばいい？
（たぶん皆、最初はこれだと思う。）

お金がないのをやめたい。
苦しみから解放されたい。
気持ちに余裕がほしい。
こんなになんでもできる立場に今いられるのだから
お金がないことから立ちすくむことをしたくない。

いつからだって
なんだってできるなら
やらなくちゃ。

今、始めないと
何年後もまたこのループが繰り返され続けることになる。

とりあえず無駄な出費は抑えるようにしよう。
飲み食いとか。

調べよう。
いまはケータイがわたしにはある。
全ての答えが手の中にある！！
全ての可能性が与えられている！！！

あとは使う者の頭の問題！

元気があれば
なんでもできる‼︎