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オチケン

落語を聴きにいった。

区主催の、小さな落語会だ。

知っている噺でも、なんども笑えてしまう。良いタイミングで笑いが起きると、気持ちいい。

Podcastで落語を聴くこともできるけど、やっぱりライブがいい。言葉だけじゃなくて、演じる部分を楽しめる。

通っていた中学高校に「落研」があった。
この落研を私はずっと応援していた。
所属していたわけではない。落研で活動している生徒たちが面白くて好きだったのだ。

それに、亭号を持っているのがとにかく羨ましかった。

ユーモアセンスがある、ということに猛烈に憧れた。私は嫌味を考えたりするのは好きなのだけど、からりとした江戸の笑いのセンスは皆無なのだった。

そういうわけで、私は落研の発表会があるたびに聴きにいっていた。

みな噺を覚えるのに必死で、笑わせる余裕はない。
緊張からド忘れして、冷や汗をかく子もいる。
上級生に数人、上手い子がいるくらいだ。

それでも落研はすごい。人前に立って、演じて、笑いをとる。話にオチをつける。プレゼン上手の卵たちだ。

これからは落研の時代だと思う。私の頭の中では、「インベスターZ」の絵柄で、落研がビジネス界を無双するマンガができあがっている。

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