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カイセイ

開成学園の文化祭へ行った。

「すずめの学校」という中学受験のマンガを描いている。もう終盤だけど、最終話の前にどこか学校をみておきたかった。

文化祭は大盛況だった。その日、都内で一番混んでいる空間だったかもしれない。

そういえば、私が初めて編集者(的なもの)を得たのも、開成の生徒だった。
高校時代、私が授業中に描いていた漫画を友人が予備校に持って行き、他校の生徒にも見せた。

その中で開成の子が「今回の作品はここが良かった」「この作風なら○○や□□を読むべき」など毎回メモを友人を介して渡してくれたのだ。私は作品を量産していたから、友人もせっせとマンガを予備校に運び、この寸評は何回か続いた。

卒業後、友人が彼と私をはじめて引き合わせた。

我々の間には「マンガ家」「編集者」という関係が強固にできあがっていたので、とくになにもなく終わった。いつも大変お世話になっております、くらいのお仕事モードな挨拶だけであった。

初代担当編集の彼はもう忘れているだろうが、当時の女子高生は、なんと。いまだにマンガを描いているのである。

まだまだ、量産するつもりだ。


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