王道のススメ。【ライナーノーツ】
さて、今回の動画はカギドラ。の新作をお送りする。
2024.02.01 美坂栞生誕記念!カギドラ。#9 ver1.0-I'm not joking. I really mean it.-『Kanon 栞&香里SIDE』
以前にも語ったようにカギドラ。シリーズは僕の動画チャンネルでも一番力を入れてやっている事であって。
年末に作ったやつが結構精力を傾けたものだったので次回はどうしようかなと考えていたんだけど、今回は冬らしくKanonの中から栞をチョイスさせてもらった。
このキャラ結構好きなんだ。
で、栞の誕生日が2/1だった事を思い出して(この誕生日は作中でもわりと大事なキーワードだったりする)、新年明けてからわりと急いでスケジュールを組んで仕事や案件の合間にテイクを録音録画する事にした。
結果1月から詰め詰めのスケジュールになってしまったが、これがもし2/1に行うというライブや仕事ならもっと詰めている。
詰めるスケジュールはなんだかんだで好きだ、僕はやはり動いている方が好きな人種なのだ。特にコロナ騒ぎが始まってそろそろ4年、あまりスケジュールが詰まるという事がなくなってしまったのでね幸か不幸か笑
さてここから以下はKanonのネタバレにも繋がる話なので、作品を知らない方、今から体験される予定のある方は読まれるのを注意されたし。
Kanonはざっくり言うと、主人公が久しぶりに帰ってきた街で色々なキャラと親交を深めて最後に奇跡が起こるストーリーである。
攻略出来るメインヒロインは5人であるが、どれも何らかの形で主人公の過去と実は関わっている。
が、その中で唯一全く関わっていない1人がいる、それが栞だ。
栞は主人公が街に帰ってきて初めて会うヒロインである。
なのでキャラ的に他ヒロインと同じように少し飛んでる(それはまあゲーム上しょうがないというか、作者の描く癖みたいなものでもあるのだが)部分はあっても、基本的に王道展開で進行する。
その内容も病気で学校に通えないレベルだがとあるきっかけで主人公と出会い、学校に来ている主人公と逢い引きを重ね、本当は死ぬ流れだったのが最後に奇跡が起こり助かってハッピーエンド。
ドラマみたいですよね?
とは本人も作中で語っているが本当にベッタベタな王道展開のドラマである。
ちなみにこの「ドラマみたい」「ドラマだったら」という言葉は彼女のシナリオで他にも出て来る。
彼女は家からほぼ出ない(出れない?)体質なのでドラマが好きなのかよく見ているのであろう。
ただ彼女は基本的にTVやドラマのような夢をあまり見ない。
起きないから奇跡って言うんですよ。
という言葉の通りどこか自分の未来や命を諦めて達観している節がある。
多少飛んだ部分があっても極めてリアリストなのだ。
作中では語られないがこのKanonの奇跡とは一つしか起こらないのでもし栞以外の別ヒロインとくっついてしまうと彼女は死ぬという事になってしまう。
僕は物語の世界に没入したい、してしまう人間だがどこか現実感をそこに求める時もあって彼女のシナリオはそういう意味でも好きなのだ。
基本的に生きててもいい事が起こる事は少なく。
だから起きない奇跡。それが現実。
余談ながら初代ときめきメモリアルなんかもメインヒロインの藤崎詩織が好きなのは彼女に現実味を感じるからである。
彼女はこちらのステータスが高ければ幼馴染としてペタペタくっついてきてくれるが、それが出来てないとデートどころか一緒の下校すら断られる。
関係値がないとゴミや汚物、*イプ犯でも見るような目でこちらを見てくる笑
まあそれは詩織に限った事ではないが。
てか今書いてて思ったけど詩織と栞って一緒じゃん読み方が!笑
「しおり」とは僕の好きな女子の名前の響きなのかもしれない。
閑話休題。
話を元に戻そう。
そんなわけで栞はKanonの中でもかなり好きな方のメインヒロインなのである。
彼女の口癖の一つにちょっとからかう事や本当かウソかわからないような事を言っては
「冗談です」
と誤魔化してくる事が多々ある。
これは彼女なりの気にかけてほしい、姉にも存在を認められない自分の事を見てほしいと同時にでも心配や迷惑を相手にかけたくないといういじらしい性格も見えて好きだ。
そこで今回の動画のタイトルには
-I'm not joking. I really mean it.-「冗談じゃないよ。本気だよ」
という意味のストレートな英語を使った。
曲タイトルはSHAZNAがインディーズの時から持っている
I miss you…「会いたい、恋しい、寂しいといった感情が全て含まれた表現」「あなたがいなくて寂しいから会いたい」や「あなたのこと考えて(想って)いるよ」
というストレートな言葉は
決して「冗談ではない。本気だよ」
という事を表現している。
キャラやストーリー展開がベタベタの王道であるからこそ、動画や曲もストレートなものを選んだというわけだ。
もちろん歌詞が栞にマッチしているなという部分も含めて。
彼女は病気だから生きられない、死ぬという事がリアルである。
だからこそ誰かから愛される、必要とされる、という事がリアルじゃないリアルになってしまっている。
それを冗談という言葉ではぐらかす。
それをすべて本気だぜという事で動画にしてみたのだがこのストーリーを知っている皆様にはいかがだっただろうか。
昨今はもうアニメにしてもゲームにしても漫画などにしても、どこか奇をてらったものやインパクトや人の裏をかくような事が多いような気がしてしまって。
Kanonは1999年に出た物語であるが、僕がプレイしたのは2022年末だった。
曲自体は2002年くらいから知っていたが。
だからこそそのベタベタが新鮮だったのだ。
なので2024年にあえてこんな王道をやってみたかった気分にもなった。
さてまだ書きたい事はあるのだが実はこれ、今回はほとんど映像を使わずゲームCGだけの画像でわざと編集してみた。
最初だけはアニメのOPを使ってみたけど。
映像を使わなかったのは画像と組み合わせると曲の時間に反比例して大容量になってしまうからである。
というわけで。
次回のカギドラは。
映像だけを逆に盛り込んだver2.0として作ってみようと思っている。
「Kanon」の季節に合わせた2月の内にね。
その時にまたこのノートの続きを書かせていただく事にする。
今回もお読みくださりありがとうございました。
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