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それはどこか遺言や遺書にも似て。【ライナーノーツ】

毎週一個以上上げる動画ノルマ、さて今回は4つだ笑

手持ちのドラムビーターと言われる、普段動画やライブでは絶対に見えない足の部分の動画を出させてもらった。
上のメイン動画を中心に、3パートに切り抜いたものを三つ。


動画を作って上げる人間というのは大きく分けて自分の何かを誇示したいか、人にも何か少しでも楽しんでもらいたいかのどちらかだろうと思っている。
僕は6:4で後者の方なのだが今回の動画は少なくとも僕のフォロワー様や友達には全く興味がない面白くない動画だろうと思っている。


分かっていてそうしている。
本来このような動画は出さなくていい物だ。

剣士が剣を抜いて
どうだこの俺の剣すごいだろう、いいだろう
と自慢するバカはいない。


いてもそいつは小者もいい所だ。


人にそのように自分のエモノ(武器)を誇示したいわけではないし
言い方はものすごく悪く極端になるけど世間一般の人はドラムの中身なんて興味がないしあったとしても触った人でないと説明したところで違いなどそう分からないだろう。
例えば僕が皆様のお仕事を詳しく語られても分かる事などほとんどないように。

またドラムを触った事がある人だって、自分好みのエモノ(武器)を何かしら持っている、拘りがあるはずだ。


動画の最後にも語っているが結局楽器などその人の好みでその人の塩梅や匙加減が一番なのだ、正解などない。正解があればそれだけやりたい笑
実際こうして比較している僕にも違いなどそう大きく感じられない。
ただ僕にとってやりやすいか、気に入った音かくらいの違いである。


だからこの動画は僕を知っている誰も楽しくないものだ。ハナから意味も大してない物だ。
僕自身で作っていて全く楽しくなかった、そのくせ時間だけはかかった笑


ではなぜ今回こういうものを作ったのかと言うと
まず第一に今回購入した動画にもあるチタンビーター。
これが素晴らしすぎた。
しかしこれはあまりに高額だ。
そして楽器屋にも普通にあまり出回っているものではない。
という事は当然YouTubeでも検証している人が極少数なのである。
というより僕の今回買った形状を比較している人はぱっと見た感じどこにもいなかった。

ならばこれをいいと思った僕がこういう動画を作る事に少し使命感を感じたのである。


ユーチューバーなんてものも叫ばれて久しいが僕はそんなものは仕事と思っていないし、YouTubeであるものなんて大体誰かがやっている、やり尽くされている。
別にビーターを比較や検証したものなら吐いて捨てるほどあるのだ。
その誰もがやっていて誰もが手をつけていないスペースを僕がちょっとやりたかった、という事である。


そして僕がもし死んでも
まあ死んだ時にYouTubeが存在してるか分かんないが(まあそれだったら別の動画サイトはあるだろうからそこに再度アップするだけである)この機材が欲しいと思った人、購入する前に音を聞いてみたかった人に少しでも届かないか購入の検討材料にならないかと思ってあげてみたのである。
だからわざわざ動画を三つに切り抜いたというとこもある。



今回の動画は人に楽しくなってもらいたいわけではなく
フォロワー様や僕の満足するものでもなく
これからドラムを始める人や新しい機材に迷った人へ送りたいものでもあるのだ、大げさに言うならばね。
言わばこれは僕の遺書、遺言でもあるのだ。


元々特別なオンリーワンなんて某アイドルグループも歌ったが
やるならナンバーワンよりオンリーワンがいい。
ナンバーワンを人を潰し蹴落とす事により一番をとっても、結局自分もいつかは老いていけば誰かが自分を追い越したり踏みつぶしていく。
スポーツでもモデルでも政治家でも音楽でもゲームでも会社の立場でもみんなそうだろう。


僕じゃなきゃ意味がないもの、あなたではなければ作れなかったもの。
誰かがやっている事と同じものをやりつつオリジナリティーを出す事。
それが一番素晴らしい物じゃないのかなって。
それをお互いに認め合えればナンバーワンなど争わなくても、勝敗などいちいちつけなくてもいいじゃんと思う。
人はずっと負けるのはもちろん面白くない。
だからって勝ち続ける事だってきついのだ。



そしてそんなオリジナリティーを出したい奴のためにさ、今回紹介しているチタニウム合金の音があるのよ笑



話はだいぶ変わるが先日9/1。
大好きだったバンドのボーカルさんが8/29に急病で亡くなった事を知り、自分の身内が亡くなったようにショックだった。
僕がバンド活動を始めるにいたって憧れ続けた3バンドの内の一つ。
例えば日程なんかを
2023.09.01
ではなく
023.09.01
というように頭を端折る癖があったが僕もSNSなんかでそうしているのはその影響があるからである。
服装だって歌詞だって駆け出しの頃はめっちゃ真似した。
アニメやゲームの生誕なんかを動画タイトルにする時は作品に敬意を払って端折らないようにはしているが。自分のこだわりを出し過ぎないために。


ちなみに90年代後半に放送された金田一少年の事件簿、第二期オープニングを歌ったバンドでもあると紹介した方が一番わかってもらえるかもしれない。



このボーカルも唯一無二だった。
このジャンルにおいて他にはあまりないサウンドだった。
そのバンドのラストアルバムがYouTubeでは上がっていなくて大人の事情も絡まないようだったので(つまり著作権的なあれこれ)僕がフルで上げさせてもらった。
このバンドを未来永劫誰かに覚えていてもらうために。
これから誰かにも知ってもらうために。
このアルバムが誰も上げていなかったから。
よろしければLastという歌があるので少し小耳に入れてもらえれば幸いだ。


極東アイセキ計画。も。
誰も上げていないグロリア実況も。
誰も上げていないバンドのアルバムや機材の紹介を上げるのも。
誰もやってなさそうなゲームやアニメの曲をドラムで叩いているのも。


全ては何かを少しでも未来へ残したい僕の遺言や遺書なのかもしれない。


この比較動画は以上のような考えで今年廣島から帰ってきて(023.08/07)すぐやろうと思っていたのだが、今回このような憧れの人の死を受けて尚更やって良かったと思っているし(そのボーカルも52歳だったので僕だっていつかわかんないしね)やはりいつも言う通り…


タイミングって本当にそいつに向けて来るべきに来るのだと改めて思った。



このともしびが消える前に。



今回もお読みくださりありがとうございました。


極東アイセキ計画。サイト
https://artist.aremond.net/kyokutou-ai/

ツイッター
https://twitter.com/AKissfrom4610

極東アイセキ計画店。(ショップ)
https://suzuri.jp/kyokutou_aiseki

Bar アナーキー(トークのみ飲み実況配信)

https://www.youtube.com/playlist?list=PLA4dNbCJ5oTduQhboZyYAbyZyUQomI88j

ニコニコ(youtubeでは権利関係的に上げられないもの。こちらも滅多には新規生まれない)
https://www.nicovideo.jp/user/23099444/mylist/70343677




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