コロナがくれたもの。【ライナーノーツ】

毎週何か動画上げる自己ノルマ。
のためのドラムを始めたのは2020/4/13だった。もう少しで3年になる。
前回の記事でも語ったように、日本をコロナが覆い始めた時に僕はバンドメンバーを失い、むしろバンドをやる事すら不謹慎という世界になってしまって激しく気落ちしていた。

そこをゲーセンミカドに元気をもらい、まずは何でもいいから動画にしてみよう、発信しよう。しかし僕は音楽くらいしか出来る事がない。と思ってすごく遠くから恐る恐るカメラを回してみたのだ。

ちなみにこれがその4/13の写真。
動画でも撮っている。
2021年の夏にPCがぶっ壊れてしまってだいぶデータも飛んでしまったのだが運よく一番最初のは残っていた。
データをたどると2020/4/13という記録がちゃんと動画データにくっついて残っている。

そこで撮ってみたドラム動画は意外と部屋で鳴っている音と合ってイケるという事に気が付いて、ミカドみたいに毎日は無理でも一週間に一度くらいは上げてみようと決めたのだ。
正直最初は緊急宣言中で何もかも止まっていたから時間もあって、週にもっと何個も上げてたけどね笑
でもそれじゃ大変さで続かなくなったら嫌だし、もっと言うなら緊急宣言が終わったらこのノルマはやめるつもりだった。

しかし世界はすぐには元に戻らず、僕は続ける事にした。
僕にもバンドがなくなって時間が沢山生まれ、ゲームやゲームセンターに僕を戻した。
その流れでやがて、僕が聞いてきた歌があるバンドサウンドではなくゲームに関するものを色々ドラムでプレイするようになった。
緊急宣言などで時間がある方も沢山いらっしゃったのだろう、意外と楽しみにしているというお声もいただいた。

ゲームサウンドは歌があるポップスやロックのようなバンドサウンドと違ってなかなかドラムにすると難しい曲も沢山あった。
おかげで最初はただ何でもいいからやってみようという踏み出した一歩が僕の技術を色々上げた。
ドラムの技術もそうだし(もちろんまだまだまだ、修行中の身であるが)映像を編集する力も上がってこちら方面で仕事もいただけるようになった。
そうなるとドラムを叩くだけではなくてもっといろいろな視点から、もっといろいろな楽器も使うようになっていった。
これがなくても技術は上がったのかもしれない。
だけどそうではなかったかもしれない。
3年のコロナに覆われた日々は僕に色々と新しい物をくれたのだ。

さてというわけで今回叩いたのは「ギースにキッス」。
1991/11に出た初代餓狼伝説のラスボスギースのテーマだ。

なぜかギースの曲はタイトルにもいろいろあって多分一番有名なのはガロスペの「ギースにしょうゆ」だと思う。
そして今回のギースの曲は動画冒頭でも語っているがPS2のベスト版だけで体験できるものだ。
このゲームは僕も持っているけど音楽がこういう感じになっているので今はアケアカなんかもあるけどなかなか手放せない笑
PS2の本体もいつまで使えるか分からないがそのベスト版には僕の大好きな餓狼伝説スペシャルも入っているので願わくば一生使えるようにしていたいとは思っている。

今年はぜひこのゲームの曲をドラムでという原点にも戻ってみようと思っている。リズムやフレーズを追って叩くだけなら正直それなりには出来る。
だがより面白いものにするという意味ではまだまだやり甲斐ややれる部分があるという事でね。
僕はゲームが上手いわけでもなければ話が面白いわけでもないし、イラストが描けるわけでもない。
音楽しかないのだ。ずっとそればかりを成人してからやってきたのだ。
そのためだけに頼る者も、物もなく地元を出てきたのだ。

ライブやバンドが以前よりできなくなったコロナの世界で、以前のようにはもう完全に戻らないのかもしれない。
ならば新しい道を模索していくしかないし。生き方も変えるしかない。
やはりゲームと音楽は僕を形作ったし、今も支えてくれているのだ。

今回もお読みくださりありがとうございました。

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