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Google翻訳と著作権

Google翻訳、便利ですよね。

筆者も、良く使うようになりました。

以前は長文の英文翻訳をするときは翻訳業者に頼んでいましたが、最終確認は結局こちらでやらなければならないので、労力があまり変わらないことに気づきました。


企業でも、Google翻訳を使って資料を作成したりしていると思いますが、著作権を気にされることがあります。

Google翻訳を使って作成した資料に、Googleが著作権その他の権利を持つのではないか、という懸念です。


Google翻訳はいわゆる機械翻訳です。

機械翻訳には創作性がないため、その結果には著作権の保護を受ける権利が与えられないと一般的に考えられています(著作権審議会第9小委員会(コンピュータ創作物関係)報告書)。

よって、日本の著作権法上は問題ないと考えられます。


もっとも、著作権の問題とは別に、Googleの利用規約を遵守する必要があります。

これに反する利用を行うと利用規約違反になってしまいます。

現在有効なGoogle全体の利用規約(発効日: 2020年3月31日)を確認しますと、そこには翻訳結果の利用について特段の定めは見当たりません。

また、サービス固有の追加規約が別途定められていることがありますが、翻訳については追加規約の定めがありません。

よって、Googleの利用規約上も、翻訳結果の利用について特段の制限はないように見受けられます。

したがって、Google翻訳を使って資料を作成しても、現時点(2021年5月27日時点)においては、著作権などの問題は生じないと考えられます。


以上が筆者の理解ですが、専門的な分野でもありますので、より具体的に確認されたい場合は専門家にお問い合わせください。

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