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おばあちゃんの指輪〜かわいいものが大好きなひと

美容に目覚めたのは、”おばあちゃんがいたから"



今日はG.W最終日。家族はみんな、友達と出かけたり仕事だったり。

久しぶりに1人でゆっくりできたので、アクセサリーの手入れをした。

私は普段、いつも【3つの指輪】をつけている。

2つは祖母から直接、もう1つは祖母が母にあげた指輪を、寝てる時もシャワーでもつけている。



私は3兄弟の長女で、昔は長期休みのたびにおばあちゃんの家に行っていた。

それは小学校〜高校に入るまで毎年ずっと恒例行事だった。

おばあちゃんは、キレイなものやかわいいものが大好き。

いつもオシャレで化粧もしっかり、アクセサリーだって毎回ちがうものをつけていた。



そんなおばあちゃんを見て育った私も、オシャレや美容が大好きになった。

一緒に買い物に行ったり、アクセサリーを受け継いだり。

おばあちゃんは私の憧れだった。



今年の1月、おばあちゃんが亡くなった。

1年以上前から体調が悪かったので覚悟はしている。

2時間かけて毎月のように会いに行っていた。



おばあちゃんが死んだ時、私は泣かなかった。

泣いちゃいけないと思っていた。

おばあちゃんがもういないということを、泣いてしまったら現実にしてしまう気がしたから。



おばあちゃんの死を1番受け入れられていないのは、私だったのかもしれない。

遺品整理をしておばあちゃんの服をきた時、あつらえたように私にぴったりだった。

自分におばあちゃんが乗り移ったみたいだった。



おばあちゃんが入院している病院に行ったある日、ほとんど動けなくて話せないおばあちゃんが、私のネックレスを見て「かわいい」といった。

みんな笑っていたけど、私にはその言葉が衝撃だった。

「かわいい」ってそんな、動けない・話せない人の心を動かすんだとびっくりして、何も言えなかった。

そしてさいごまで、「かわいい」と思う気持ちを捨てないおばあちゃんは、やっぱり私の憧れだっと思った。



私は普段、美容の発信をしているけれど、たまに迷うことがある。

落ち込んでる時や美容に興味がない人には、意味のないことなのかなって。

でも、おばあちゃんの「かわいい」を聞いたとき、『かわいいやかっこいいで誰かの心は動かせる』と確信した。

少なくとも私には、人生で1番響いた言葉だった。



おばあちゃんが亡くなってから、4ヶ月。私はやっと泣くことができた。

やっと現実に出来た。

おばあちゃんの「かわいい」をわすれずに、これからも誰かの『かわいい』と『かっこいい』を全力でつくりたい。



美容を信じるのは、”おばあちゃんがいたから"



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