夕焼け
1日の終わりが
ゆっくりと
雲に染まってく
たった数分の
たった一度のこの景色を
全く見る事のなかったある時期
私は毎日 少しずつ
自分を傷つけては
だんだん強くなっていると
思っていた
そうやって付いた傷は
ある程度までは
何かが癒してくれるけれど
最後は
自分で舐めないと治りきらない
誰のせいにも出来ないことを
自分の一部として
味わって
終わらせることは
時には何年もかかる
海に夕焼けが映っているのを
見ていたら
まだ動物だった頃の自分に
無性に会いたくなった
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