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コーヒーって、なんだろう?

2012年、年の瀬、私は私にとって重大な決意をした。場所は神戸市灘区の阪急六甲の駅の側の踏切に向かう途中だった。今でも鮮明な記憶である。困った様子の珈琲焙煎屋の嫁さんになる。コーヒーってよく分からないけど、そもそも結婚自体が謎に満ちているが、洋服の絵を描きそれを着れる服のすることと、手先が器用なことぐらいしか取り柄がない?いや、いやそれだけで十分だった生活とさよならして今こうして筆をとる日が来るとはその時は、思いもよらなかった。

もし、今、あの時の私に声をかけれるなら教えてあげたいことは山ほどあるけれど、じゃあ、今より未来の私は今の私に何か伝言があるだろうかと思うと…、多分なんだけれど「何も言うことはない」と思う。ただ、黙って笑っているだろう。「コーヒーって、なんだ?」と思っている私を見て。

これは、私が私らしく生きるために道がそれてしまった物語だ。今は2021年年の瀬がもう時期やってくる。あの時とは異なる静かな年の瀬である。 

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