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珈琲教室のためのコーヒー教室?

さて、友人のたっての願いで中川ワニ珈琲教室に参加することになった。どんな感じの先生か写真も見た、残る不安はやっぱり先生が怖かったらどうしようと、全く(コーヒー)知識がないのに(自分は)参加して楽しいか?という疑念があった。

当時、友人の営む喫茶店の他に、友人からどうしても通って欲しいとリクエストされた六珈という喫茶店があった。これまた通って欲しい理由がちゃんとあるが今はあえて書かないでおこう。その店のマスターと親しくなり、その喫茶店にコーヒー豆を卸している成瀬珈琲豆店の成瀬さんとも、コーヒーが飲めない私ですという妙な縁で親しくなっていた。よって、二人に(頼まれて)中川ワニ珈琲教室に参加すると伝えたら、めちゃくちゃ驚かれキョウコちゃんコーヒー飲めないのに?といった感じで、

そうなんですよ、コーヒーに興味があるからとか、始めてみようという動機もなくただただ〝友人の希望〟だけで参加するのが(私らしい)と笑われたり。そして引っ掛かる様な言い方で

ワニさんか…

と、聞いた日にゃなんでワニさんか…と言われるか謎でその謎に興味が出る。成瀬さんい尋ねると

中川ワニさんという都市伝説の様なコーヒーの焙煎人がいるんだけど僕も会ったことはない、会ったことのない僕がいうのもなんだけど、あまりいい噂は(コーヒー業界で)聞いたことがないな…の発言にピクリ。マスターに急いで確認しに行くと僕の師匠ですと言われてまたぴくり(のちにそれは思い込みと知る)

ワニさんのコーヒーは独特なんです。誰も真似のできないワニさんだけの味がして僕はワニさんのコーヒーを飲んでこの世界に入ろうと思ったんです。本当に美味しい珈琲なんですが、好みがはっきり分かれるというか、コーヒーでありコーヒーでない?中川ワニ珈琲の味がするんです。それが好きか嫌いか上田さんはどうだろう(うーんと考え込む姿)

それを見てなんだかちょっとワクワクして、お弟子さんということは珈琲教室参加したことがあるってことだよね?と尋ねると、はい一緒に旅しながら珈琲教室のお手伝いもしてましたの発言に旅って何?とますます謎が深まる。

ワニさんといえばコーヒーと旅なんですよ

なんて言われたらもっと中川ワニ珈琲教室のこと知らなければならない気がして、マスターにより詳しく聞くとうーんとこれまた深く考えて話し出した。

ワニさんの様に誰もが淹れたくなるんです、その姿を見ると。でも、誰もワニさんの様に淹れれないということに気が付かないんです。

最初にワニさんが見本を見せます、その後2回各自が好きに淹れて、そのコーヒーをワニさんがテイスティングするんです。その時独特のワニ節が出るんです。なかなかおいしいとは出てこないが、おいしいコーヒーの時は二口、口をつけるんですよね。3回目の前にもう一度ワニさんの見本があって、それを見るとやっぱりワニさんの様にドリップしたくなるんです。それからあと残りの2回淹れて終わるんですが、4回とも異なる味がするし、色んな人のコーヒーも揉めてとても楽しいですがワニ節に凹む人もいますしなんてったてワニさんにおいしいといってもらうことは簡単では無いです。

に、私の負けたく無い心に火がついた。一見何をいってるかわからない話だがとにかく4回チャンスがある?!

もし私がその珈琲教室で2口飲まれたらおいしいと認められたことになるんだよね?マスターも褒められたことないんだとね?私がもしおいしいと認められたら快挙だね!練習しよう!と叫び、また来るわと店を飛び出して、その足で月森に走って行って珈琲教室に参加するためにコーヒーの練習する!と意気込んでいうと

あらまあ、上田さんまた急に。

うふふと笑う彼女だったが六珈のマスター、月子、成瀬さんの3人を巻き込んでコーヒー大作戦を3日徹夜までして私がミッションを遂行するとはその時の3人は何も知らなく、私はいしししぃ〜と一人笑った。

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