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情報格差はどこから来るのでしょうか?

インターネット時代でも、情報弱者はたくさんいます。もちろん、かなりなニュース数を読む私でさえも、もちろん知らないことはたくさんあります。
しかし、ある程度ちゃんとした情報が手に入れられる環境であっても、情報をうまく取得しない人々がいます。あえて「しない」と書きましたが、「できない」人もいます。
21世紀において、お金を稼ぐとき、日常の仕事をするとき、子供に教えるとき・・・とにかくなんでも情報が正しくて、ある程度詳しくないと、けっこう痛い損失になります。
情報格差=貧富の格差といっても過言ではありません。

いくつかの理由に分けて解説します。1つではありません。

(1) 環境および経済事情

お金がないと本が買えません。図書館に行きなれていたらよいのですが、遠いと、時間をかけないと新しい情報を得ることができません。これは、たとえば、車いすなどで移動の自由が少ない人には、けっこう痛いです。

また、家庭事情であるとか、職場などで、「知的向上を望まない」人々が周囲にいると、「そんなのいいから、遊びにいこうぜ」といって、飲み会や海水浴場、ボーリング場などに連れていかれてしまいます。

他の方の記事やニュースを見れば一目瞭然ですが、おおよそ貧困な家庭に育つと、本を読む習慣がつかないので、知的な情報を得ることができなくなってしまいます。

たとえば、893の家庭でも、893は子供を可愛がりますが、「俺みたいになるな。勉強しろ」といいつつ、家に本は1冊もなく、競馬新聞くらいしかないというのが一般的だと思います。そんなので、親が勉強しろといっても、子供は勉強できません。そのまま、勉学の面白さがわからず大人になると、「その時だけ、人にきけばいい」という安易な態度になりやすいです。

「孟母三遷の教え」ということわざを思い出していただけるとよいと思います。→知らない人は検索してください。有名なので知らないとやばいです。

あと、インテリな家庭だと、たとえば、有名教授が両親の友達なんかだったりします。そうすると、子供が親のそばで、その教授と話をしたりしていて、その話を聞いているだけで、「まだ未発表の研究で、こんなのを考えているんだ」というのが漏れ聞こえたとします。

すると、その子供が素晴らしく賢いなら、その未発表研究を理解してしまうかもしれません。このように、ちょっとした環境差であっても、毎日毎日のことですから、格差はできてしまいます。

株をやっている友達、ハイテク研究している友達、異業種セミナーなどを主催している友達など、こぼれ話などを聞くだけで、「あ、次はどうしたらいいか」などがわかる人はいますので、そういう研究質の高い人のそばだと、やはり情報レベルは高くなります。

(2) 怠け者気質

質問サイトなどでも、「え、こんなのWikipediaを見ればいいじゃん。0円じゃん」という人、「Googleで検索したら、一番上に出るのに、書いてあるじゃん」という人々がいます。昔でいう、「ググレカス」っていう人々です。
こういう人は、検索すればいいだけなのに、その10秒ほどの検索でさえ、しないほど、怠け者です。

こういう人は、「がんばって勉強しよう」というきっかけがなければ、どんどこ落ちてしまい、「何も知らない大人」になります。

今の日本でいうと、典型的なのは、昼間くだらないTVを見ている専業主婦(夫)や老人などかなと思います(もちろん例外はいます。資格勉強中の方や育児・家事などの向上意欲がある方です)。
この人たちは同じ毎日なので、「よし、新しいことを勉強しよう」というきっかけがまずないのです。あるとしたら、世帯主の夫や妻が、失業して、「えー、私、パートにでもいくわ」とか「これを機会に、フルタイムで働くわ。そのために資格くらい取るわ」というくらいしか、なかなかないのです。

趣味だけでも広がれば、「発表会にでていこう」などの向上心ができてきて、そのうち「教えて、お金が儲かればいいな」と思うと、プロの知識がつくはずです。

(3) 当人の知能の問題

大変残念ですが、今の時代は、3割の人は母国語でさえ、理解できないようです。

みなさんの小学校で、割り算がいつまでもできなかった子や、ちょっとした慣用句の難しい言葉を覚えられなかった子が、1,2人いませんでしたか?

境界知能という、「知的障害」とまではいかないけども、「健常者」ともいえない、ボーダーの知能の人がいます。普通に話しているとあまりわかりません。しかし、厳しい判断局面になるとわからないので、問題を起こしたりします。この本が大変有名です。

他に、認知症やうつ病などになったり、発達障害のうち、ADHDは海馬の調子が悪く、物を簡単に覚えられないのです。「あれ、なんだっけー」となると、教えてもらっても、覚えられないのです。

難読症といった文字がよく読めない病気もあります。

このように、もともとの脳の知的レベル、脳の障害のレベルなどによっても、情報格差は出ます。

(4) 情報発信者の問題

これはよくマスコミが「政府は議事録出せー」とわめきますが、マスコミ自体がだんまり案件で、報道しないことがよくあります。有識者の間では、「報道しない自由」と揶揄されています。

研究者や有識者などが知っている情報です。

まあ、「陰謀じゃないか」という話もありますが、最近は、フェイクニュースを大手マスコミが平気で流しますので、もう何がフェイクでなにが真実かわからくなってきます。

そのときに、情報源、データの正しさ、録音録画が正しいのか、伝聞者に偏向がないか、などなど、正しさをチェックする方法がないといけませんが、今はなかなか難しくて、有識者でさえ、騙す人々もいます。

多面的にみて、またしばらくして別の偽報道がでないかなど、じっくりたしかめないといけない時代になりました。

昨日、このような記事を書きましたので、ぜひご覧ください。

(5) 正しさから逃げる弱者根性

世の中には、目をそむけたくなるものがあります。子供の虐待や戦争、病気などです。それらのつらい事実に、精神的に弱い人は耐えることができません。直視できないのです。

普通の民間人なら、「あー、怖いからそれパス」でいいのですが、政治家や官僚、マスコミなどは、巨悪や社会問題と戦わないといけないのに、それから逃げる人もいます。多くの場合は、野党、左翼であることが多いのですが、理由が科学的にわかっていて、「生物学的弱者」であるといわれています。つまり、社会悪と戦うのが怖くて、ものすごい「暇なくせに」論争から逃げまくるのです。(メイン業務で多忙なら、別です。それはただの優先順位の問題です。与党の場合は実務が伴うので、どうでもいいデマ情報に付き合っている暇はなかなかありません。なので、「回避」の性質が全く違うことを理解しておいてください。また、気持ちの悪いストーカーみたいな相手は無視したほうがいいので、いちいち相手しないこともあります。)

補足: 心理学用語で「暗点化」というようです。ニュースで事例がありましたので、リンクします。精神科医でも自分の精神はコントロールできないという、難しいことなのですね。


(6) フラットにものを見れない。

私がここで書くように、バックにちゃんと科学的な裏付けがある場合は別ですが、最初から、「斜めにすべてを見る」人や「自分の主張に近いものしか見ない」「いい年した大人が好き嫌いでばかり判断する」といった人もいます。

政治の立ち位置ときもありますし、利権がらみのときもありますし、誰かをかばいたいとか、アカデミーの学派の都合などもあります。

こういったときに情報をわざと隠したり、都合の悪いものは見ないなどが発生しやすいのです。
たとえば、ひいきの俳優さんのトラブルは黙って目を瞑るなどが一例です。まあ、ただの俳優さんのときはあまり問題はないですが、これが報道機関が自社の不祥事を無視してかばっていたり、政治家や官僚が大物に忖度していて、社会的損失がでていたら困ります。(ただ、その大物のほうは普通にしているだけなので、下っ端のほうの心の弱さです。なかなか止められません。)

一応過去のパターンを見ていたら、「あー、こいつ左翼だから」とか「右翼だからだな」とか「こっちに利権があるんだ」とか「同じ立場だから、同情してるんだ」といったケースがだんだんわかるようになると思います。まあ、ある意味、気配りや忖度もほどほどにということかなと思います。


今の時代、かなりのことはインターネットで情報入手できます。
その情報をどれが正しくて、またどれが自分には読んでおくべきなのかなど、よく精査しておくことがこれからは必要です。

でないと、ジョーカーになってしまいます。間違った情報を勝手に思い込みで信じてしまい、犯罪に及ぶような人々です。
当人も、周囲の人も不幸になりますし、卑劣な犯罪はやはり許してはなりません。
ちゃんとこつこつ勉強して、必要な場合はきちんと正しい適任者に相談しましょう。不適任な相手に相談すると、ただ洗脳されてしまうだけです。

AI,脳科学、生物学、心理学など幅広く研究しております。 貴重なサポートは、文献の購入などにあてさせていただきます。 これからも、科学的事実を皆様に役立つようにシェアしていきたいと思います。 ありがとうございます!!