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「一口頂戴」と「盗み食い」配偶者

前に、食い尽くし系について、ジェンダー問題であり、オスがマウントするのが原因っていう話を書きました。他の心理専門家もそういっています。
(教育系専門家は底が浅いことがあるので、「躾の問題」ととらえやすいのですが、奥底は、マウント本能です。だいたい、おかしいことをする人は、脳の異常か、おかしい本能なのですが、多くの人は脳科学が行動遺伝学、動物行動学の教科書を読みませんので、わかりません。

ただ、ちょっと近いのだが、例外がありまして、それが「一口頂戴」とか「盗み食い」パターンなのです。


妻がなにか食べようと思っていたの(たとえば、友達のママからもらった高級お菓子や実家からもらったお菓子など)や、ちょうど食べているときに、「一口頂戴」とか「黙って盗み食い」するパターンです。
妻が抗議すると、「おまえだって俺のもの食べるじゃないか」と言い返します。たしかに、たまに夫のほうも奥さんに分け与えるので、当人としては、ある程度イーブンな振る舞いです。最初に説明した完全マウント型とはちょっと違うのです。
そして、そういう夫の子供時代の教育は「家族でみんなでシェアして食べよう」という躾です。

マウントではない。当人なりにはイーブンのつもり。
しかし、「承認を得ないで食べる」ことで、食欲は抑えられていない。
当人のイーブンが、「夫2回、妻から奪うのが8回」としても当人は5:5だと思い込んでいる。おそらく脳のバイアスだろう。

それと、男性と女性、年齢などで好きなものは変わります。
たとえば、男性が酒好きで食べるおやつは、イカやピーナッツなど酒の肴系が好きだったりします。ビーフジャーキーなど肉類も男性は好きです。狩猟型だったのでしょうがありません。
一方、女性は、ケーキやおまんじゅうなど、甘いものが好きです。
このように好き嫌いが分かれていると、「もらったとしてもたいして好きじゃないから、お愛想で1つだけもらう」という状況になります。
しかし、夫はそういう場合でも、「妻には半分やったぞ」と脳の中で変換されているのかもしれないです。妻当人は「あまり好きでないんだけど・・・ビーフジャーキーなんて、しょっぱいし」と思っているかもしれないのです。

また、1口頂戴派は、「1口」でなくて、がばーっと半分とっても「1口」だと思っています。これは、ケチで、搾取型です。
しかも、どうもこれは女性にもいて、ママ友の話や職場などでカフェなどにいくと、自分は飲み物しか頼まないで、周囲から1口ずつ(実際は勝手に取るので3口くらいかもしれないですが)もらって、1人分を食べてお金を払わないという、ずーずーしいタイプがいるのです。

しかも、やっかいなのは、この「家族でシェア派」はそれが「家族愛なのだ」といって譲りません。
これは古代の村社会であったもので、「みんなで働いたから、それで得た食べ物はみんなで食べる」「同じ釜の飯の仲間」という習慣というか、文化です。
奥さんが自分の給料で買って、「夫は甘いものそこまで好きじゃないし」と思って夫の分を買わなかったケースや「実家でもらった高級お菓子」といったケースでも、夫は奪いに来ます。夫はお金を払わないのにです。「他人が食べていたら、おいしそうに見える」という脳のバイアスが強い人もいるのです。特に男性の場合は、マウント社会、狩猟社会の脳なので、「他人に負けないで食べ物は確保だ」という脳が働きます。

さらに、この「シェア派」は、お母さんかお父さんか両親が働いて得て、どちらかがお金を出していて、子供たちはお金をだしません。
つまり、夫は「この金を出さない子供」のままなのです。
だから、奥さんが「いい年した夫が、なんで金も払わないで、私のを食べるの」と思うのは当然です。

まあ、男性が「お土産だ」といってお菓子やお寿司を買って帰るケースもありますが、浮気などやましいときが多く、普通のときにあまり気がつきません。
男性に多いアスペルガーなどは、特に気が付かないです。
がんばって、妻の誕生日とか、子供の入学式やクリスマスといった、大規模行事のときくらいです。他人が買っているのを見て、「あ」と思いだすのです。


いかがでしたでしょうか?
食い尽くし系でないパターンの食事問題を解説しました。

AI,脳科学、生物学、心理学など幅広く研究しております。 貴重なサポートは、文献の購入などにあてさせていただきます。 これからも、科学的事実を皆様に役立つようにシェアしていきたいと思います。 ありがとうございます!!