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問診だけでなく、医療機械でうつ病、双極性障害、統合失調症、新型うつ病が判断できる。

たとえば、ストレスで調子が悪い、頭がぐるぐるして、何事もやる気がおきない・・・といったときに、うつ病が疑われるのですが、実は、双極性障害っていうのも、うつ病と似た病気であります。昔は、躁うつ病といわれていまして、「調子がいい」っていうときと、「調子が悪い」っていうときのアップダウンが激しい病気です。
しかし、実はこの双極性障害といっても、アップのときがほとんどわからなくて、調子が悪いときが何か月も続く・・・といった場合、うつ病と誤診されやすいのです。
あと、新型うつ病っていうのもありまして、普通のうつ病は「大うつ病」っていうもので、ずーっと調子が悪いのですが、新型うつ病は、仕事できないけど、気晴らしの旅行は行けてしまう・・・っていうのもあるのです。
普通は、うつ病のときは、頭がぐるぐるしてストレスのことばかり考えてしまうので、とても旅行なんていけません。旅行にいくだけで、たとえば「切符を手配するのもしんどい・・・」とかいう気分になるのです。
でも、新型うつ病は「気晴らししたほうがいいかな」という気持ちがでてきたりしますので、普通の大うつ病とは違うのです。これも、少しアップがあるので、双極性障害と間違いやすいです。

これらの病気は、もともとが違うので、薬も違ったりします。
だから、普通の精神科医の先生は、2-3か月継続的に見て、双極性障害と大うつ病と新型うつ病の3つを切り分けられるように、問診します。
しかし、問診しても、当人にとっては初めての病気ですから、アップダウンがどうなっているか、自分でもわからなかったりして、うまく問診に回答できなかったりします。
これらが、誤診の元になってしまいます。

しかし、世の中には、医療機器がありまして、「見える化」というのが流行なのです。
こういう検査をしたら、グラフとか色とかがでてきて、お医者さんは「あ、このパターンはXXX病ですね」ってすぐわかるようになっています。

この精神病で、検査する方法として、光トポグラフィーというのがあります。
測定方法はリンク先で説明してありますので、実際に見ていただくといいと思います。(別に痛いことなどはありませんので、ご安心ください。)



たとえば、こんな風にグラフで出るのです。

波形が違うので、精神科医の先生はこれを見て判断します。

(リンク先より引用)

なお、精度は7割くらいだそうなので、問診は必ずされます。一種の補助判断検査と思ってもらうといいと思います。


日本では、数社このような「見える化」する医療器材は販売されています。
このページは、医療関係者向けですが、まあこういうのも日本では、作っていることがわかります。
なかなか、ハイテクですね!!


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