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これは、やばい!! 技術立国の危機です。

これはいかんですなあ。
だいたい、あのゆるゆるゆとり教育で、もう20歳―25歳くらいになった若者たち、「自由研究」というわりに、若い脳に詰め込み知識もなければ、難しい理科系研究もやってないんだろうなあ。
それに貧困だと、理工学部とかって学費がちょっと高いので、いかないんだよねえ・・・。どうなんだろうなあ?

「世界的にインパクトのある自然科学分野の論文数で、日本の地位はこの20年あまりの間に、4位から10位に陥落した。」
「他の論文によく引用され、注目度の高い論文である「トップ10%補正論文数」では、日本地位は世界10位から12位に低下。より重要度の高い「トップ1%補正論文数」では、日本は過去最低の10位に落ちた。」

それにさんざん、中国の「千人計画」とかで中堅技術者とかが、札束で顔を叩かれて、中国に行ったでしょ。
あと、少しだけど、韓国の財閥系メーカーとかに行く人もいたよね。

ついでに、内こもりの日本人、英語で論文を書く力も落ちてるんじゃないだろうか? まあ留学は少し増えた気もするが、じゃあ、留学するからって、語学留学ばっかりが増えても、ここでいう論文数は増えない。


ついでに、こういう指摘もある。
「同資料では、日本の科学技術予算の伸びが低い、研究者数の伸びも低いことが問題だと述べているが、そこに示されている数値を客観的に見る限り、日本の科学技術力の低下の原因はそこではなく、「科学技術予算や研究者数に比べて成果物である質の高い論文数が少ない」という生産性の低さにあるのではないか。

 日本の研究開発費、研究者数は、今でも堂々たる3位である。2015年基準、OECD購買力平価換算の2020年の数字で比較するなら、日本は18兆円、アメリカは67兆円、中国は58兆円。ドイツは13兆円。イギリスについては2020年の数字がないので、2019年の数字で見ると5.3兆円しかない。」

だいたい、様式とか、しょうもない手順とかにこだわって、基本をおろそかにしがちなので、こだわりすぎる日本人研究者の問題かもしれない。

「 これを変えるためには、研究機関への研究成果に基づいた徹底した実力主義の導入が望ましい。これまでのような年功序列は廃止し、徹底した実力主義で人事を行い、研究予算の割り当てを決める。こうした改革を進めるためには、研究機関のマネジメントは研究者ではなく、専業の人間に任せた方がよいだろう。

 こうした改革は大学や研究機関の常識を覆すもので、大きな抵抗が予想される。しかし、こうした抜本的改革なくしては、研究開発予算がムダに使われ、そこで勤めている研究者が腐ってしまうという悪循環が続いていくだけだ。」

たしかに、成果物も出ないくせに、「予算くれ」という日本学術会議がいまだに解散命令もなければ、私立団体に移行したという話も聞かないので、そういう、「お金があるのに、どーでもいい研究に回っている」あるいは、「研究者当人たちの研究設備や給与」でなくて、「古臭い指導教授」に金がまわっていれば、そりゃあ成果がでないだろうねえ。

あー、困ったもんだ。
原因は、複数ありそうだ。
企業がケチるのもいい加減にしてもらいたい。内部留保ばかり増えていてどうするんだ???

でも、イグノーベル賞だけ、毎年取れてるんだが?(涙)

2022/9/4 追記です。
悲しいかな、またまた似たような技術落ちてる系記事をみつけましたので、リンクを貼ります。

記事より引用します。
「日本の順位の低下は注目度の高い論文において顕著で、「Top10%補正論文数」(論文の被引用数で各研究分野の上位10%に入る論文を抽出し、補正を加えた数)は今回12位、「Top1%補正論文数」は10位となった。Top1%補正論文数では、中国が初めて米国を上回り、世界1位となった。」
これは上の前半の記事と同じ内容のですね。

「2番じゃだめなんですかー?」といって、一番目指しても、3位にしかならんわ。orz まあ、人口少ないからしょうがないのだが・・・。
あれ? 公的機関のが少ないですな。これはいかんですね。

こちらのグラフも引用します。ちょっと増えてるけど、他国ほどは増えてないー。まずいー。

「日本の博士号取得者数は2006年度の1万7860人をピークに減少傾向にあり、19年度は1万5128人。一方、中国、韓国ではこの間に博士号取得者が約2倍に伸び、2020年度は中国が6万5585人、韓国が1万6139人となっている。」

えーと、発展途上国では、博士の価値が高いので、給与にも高く反映されます。なので、中国が博士が増えているのはわかります。所得がまだまだ低いですから。韓国は国内競争が厳しいからかもしれないです。でも、人口が日本の半分ほどなのに、日本と同じくらいなのは、立派なものです。歴史的に科挙とかあるから、こういうのは気合が入るのかもしれないです。

しかしまあ、日本は博士に給料をアップしない限りは、突然増えないと思いますね。それもこれも、日本人経営者がアホだからですな。日本人経営者は、法学部卒や経済学部、商学部卒が多いです。理系の人はわりと少な目です。大手メーカーの一部くらいじゃないかな。もうちょっといい加減、人事も気配りして、給与増やしてあげてもらいたいもんですよ。
(でもまあ、四大卒でも日本人の場合は、優秀だから、ある意味、どうかなあという面もある・・・。グローバル標準にそろえるために、博士号持ちの給与は、あげるべきだと正直思います。


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