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海外でも本音と建前は使い分けますか?

これは某サイトで回答した内容を改訂してお届けします。珍しく、人気がなく、500人くらいしか閲覧者はいませんでした(笑)。
なんじゃそれ、状態ですが、せっかく書いたし、若い人で一度も海外に行ったことがない人はいると思いますので、外国文化の違いを理解してもらうとのちのちいいと思いますので、参考に載せます。

日本人はどうしても外国人だと、欧米だとアメリカ人に会うことが多いと思います。同盟国だし、IT関係はアメリカが世界一なので、職種によっては一番会う外国人かもしれません。
(ちなみに、反対側の中国人は嘘をついてでも、「俺すごい。中国人は一番(中華思想)」と思っていますので、本音と建て前というより、真実と嘘の関係かもしれません。だいたい、福沢諭吉先生の時代から、うそつきで有名ですから・・・。そう書かれている本がたくさんあるので、差別でも何でもなく、事実です。)
元中国人で、今は日本に帰化された石平先生の本をあげておきます。

私はまあ、10か国くらい外国人と仕事をしたことがありますが、アメリカ人に限ると、どうも本音と建て前はあると思います。フィンランド人あたりもあるようですが、私は1人しか知らないので、フィンランド人の多くがそうかは、よくわかりません。
そう思わない人は、たぶん学生のように若い人で社会的地位がない人とか、中産層の下とかにしかつきあってないかもしれないです。
それに、やっぱりアメリカは差別国家だと思いますので、ハイソサイエティと下のほうとではぜんぜん違います。3億人以上いるので、上はアマゾン会長みたいな何兆円もお金持ってる人で、下は麻薬中毒のホームレスなどです。あとは死ぬだけ・・・みたいな人が最下層にいます。

私は米国外資系の大手企業で管理職をしていたので、ランクが上の方で、少しシャイな人は確実に本音と建て前を使い分けていると思います。フランスの企業でもそうでした。優秀なマネージャのほうが、たびたび謙遜したり、婉曲な言い方などをする、個人と組織をうまく使い分けると思います。
しかし、彼らはそれを「本音と建て前」とは思っていないで、「あはは、日本人は本音と建て前があるよね」と笑います。
私にいわせたら、「あなたのさっきの話こそが、本音と建て前じゃ」って思います(笑)。

なぜかというと、より上級な人達は、ひがみそねみから攻撃されやすいので、本音はうまく隠します。謙遜もします。生活の知恵です(笑)。

たとえば、英語には日本的な謙譲語みたいなのはありませんが、尊敬語的な言い回し、上品な言い回しはたくさんあります。単に、ネイティブでないと聞く機会が少ないとか、上級な人と会わなければ使う機会がないから、目立たない、知られていないだけだと思います。

比較的外国人との文化交流経験が少ない人は「外国人は本音で話す」といいますが、若者や、真ん中や下のほうの人はそうであっても、上流な人はそうではないです(とはいえ、下劣な上流階級の人はいます。ただ、知っている人からは、バカにされていますね)。

たとえば、ちょっと会話例をあげてみましょう。実話に近いです。
日本人A: やあ、ジョージ。ジョージは頭がよくて、仕事の業績もあって、すごいよね。ほんとに優秀だよ。
米国人ジョージ: いやいや、そんなことはないよ。まだまださ。Aちゃんこそ、日本人なのにアメリカに来て英語話して、すごいよ。僕なんて、英語だけしかろくに話せないよ。ははは。
このジョージ、日本でいえば、一部上場企業で従業員3万人とかいる会社の部長クラスです。ていうことはアメリカでも、かなり上位のエリートビジネスマンなんですよ(人口のたぶん1%以内くらい?)。「英語しか話せない」と謙遜しますが、多少はフランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語あたりの1つか2つは話せたりします。

次に、映画の予告宣伝動画があるので、ちょっとここでアメリカ人の本音と建て前を見てみましょうか。

2019年の「ミッドウェイ」です。大作です。
パトリック・ウィルソンさんは、とても素直ないい人なので、「僕も日本にPRとかで行きたかったなー」「日本人俳優はとても素晴らしいかったよー」っていうのがとてもわかります。これは本音だと思います。ウィルソンさんは、映画の中で、かなり上手な日本語セリフを豊悦相手に話しています。とっても練習したと思います(そのわりに、「今日は」だけはアメリカなまりや・・・笑)。ちなみに、ウィルソンさんは頭がよく、カーネギーメロン大学の演劇科を卒業しています。世界ランクでいうと20位なので、東大よりかなり上です。英語、フランス語、ポーランド語が話せます。もう1つくらい話せるかもしれません。お嫁さんはポーランド人ですので、ポーランド語をばりばり話す映画にも出ています。
この映画、「日本と米国の双方を描く」というポリシーで作っているそうですが、時代考証が足りないのか、ちょこちょこ日本がひどいシーンが出てきます(なので、日本人映画ファンからはそれほど評判はよくありません。あまり歴史を知らない日本人には、わりと人気がありますが)。それより、日米以外に出てくる国があります。それは中国です。あまり関係もなく、無駄なシーンといっていいシーンで、米国人兵士が中国人に助けられるシーンがあります。まあ、当時としては、そういうこともあったと思いますが、これ、中国資本が入って作られた高予算映画なんです。だから、こっそり中国にリップサービスしているのです。つまり、アメリカ人チームは「建て前は、日米2か国をできるだけ平等に描く」といいながら、「本音は中国マネーがないとこの映画、完成できないよー」っていうことです(苦笑)。うん。アメリカ人、おもっきり本音と建て前を使い分けていますね!(苦笑)

どこのシーンか、豊悦さんの名演技を見たい方は、ぜひ本編をご覧ください。


本音ってたいがい、生物学的欲求が丸だしなわけです。たとえば「彼女・彼氏ほしー」とか、「おいしいもの食べたい」とか、「お金ほしー」とかです。でも、毎日毎日そんなこと言ってる人と、付き合いたいですか? 自己中すぎて、付き合いたくないですよね。恥を知っていれば、当然ためらうものですよね。自己中の人には、「相互扶助」精神がないからです。つきあっても、プラスになることはあまりないですよね。

なので、バランスをとるためにさまざまな建て前もでてきます。

私が思うに、上で述べたように、ハイランクな人々のほうがしがらみがあるので、建て前を使うと思います。その意味では、謙遜的な嘘も含めて、相手に配慮しているのだと思います。だから、世界一平均IQが高い、シャイで民度の高い日本人が、本音と建前の二刀流で生きてきたことも理解できます。
そして、欧米白人サイドで一番頭がいいのは、米国人アングロサクソンなので(IQだと105平均だといわれています)、アメリカ人のハイソな人々が本音と建て前を意識せず使っていても、おかしくないと思います。明るそうに見えるアメリカン人ですが、年中、心理カウンセラーにいくし、うつ病系の人も多いです。移民が多すぎて疲れることもあるのかなと思います。
アメリカ人は、お人好しな点もちょっと日本人に似ています。

なので、外国人、特にアメリカ人上流階級は、かなり本音と建て前を日本人のように使う・・・というのが正しい回答じゃないかなあと思います。

(ちなみに、アメリカ人、英語には肩こりという英語はないのですが、実際は肩がばりばり凝ってたりします(笑)。筋肉質の米国人友達に肩マッサージをしてあげたら、「おおー、これが肩こりか」ってやっと理解したようです。面白いですね。ツボは英語でもあって、Pressuer pointといいます。)

おまけ: パトリック・ウィルソンさんは、「アクアマン」にも出演しているから、見てあげてねー。オーム王をやってるよー♪


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