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南九州には、明神大社にリストされる神社がない!

さて、南九州は実は皇室の故郷じゃないって話をしてきましたが、傍証としてさきほどリンクしました明神大社を見ます。

なんと、北部九州は何個もあるのに、そして対馬や壱岐はいっぱいあるのに、南九州がないのです。

この明神大社のリストは、いわゆる律令国家になったときに「正式な神社はこれね」っていう認定リストのようなものです。
ある神が名神と認められる条件は、官社(官幣社)に列し(神位を授けられ)、大社に昇格している必要があるとされるが[3]、非官幣社や無神位の神が名神になる例もあり、また「六国史」等の記録にも、名神に預かるようになった理由を示すものは稀である(わずか3例4神社のみ[4])ため判然とはしておらず、「名神祭式」の預名神官社条にも、その手続きは定められているものの、その要件は示されていない。なお、同条によれば、名神となるには内印の押された名神に預かる旨の太政官符が神祇官と所轄する国に下達されるのを待て、とあり、勅許を得てから神祇官の神名帳(これが大成されたものが『延喜式神名帳』)と諸国の神名帳(いわゆる国内神名帳)に記載されるという手続きが定められていた。」

「名神大社(みょうじんたいしゃ)とは、日本の律令制下において、名神祭の対象となる神々(名神)を祀る神社である。古代における社格の1つとされ、その全てが大社(官幣大社・国幣大社)に列していることから「名神大社」と呼ばれる。『延喜式』巻3の「臨時祭」の「名神祭」の条下(以下「名神祭式」という)と、同巻9・10の「神名式」(「延喜式神名帳」)に掲示され、後者の記載に当たっては「名神大」と略記されている。」

これは前にリンクしたものです。

延長5年(927年)時点でない神社は、リストにさえあがらんので、少なくとも足切りができます。

さて、九州のうち南九州をみるとわー、みごとにないんです!


南九州はご承知のように、桜島とか火山でよく火山灰がふって、作物ができにくいんです。日射もさえぎられるときがあります。
一時期は(まあ、縄文時代でうが)不毛の地になっていて、「未開の地」扱いでした。

だとすると、一所懸命神社を作って祭る余裕がありません。
ある程度お金がないと、また毎年運営費用が払えないと神社は維持できないんです。作ったことがあっても、10年くらいで廃止になっていたら、こういう国家リストには残らないです。

そして、「皇室の故郷」と言われるわりにぜんぜん顧みられているかんじもない。
出戻り感もない。

古墳もあるけど、6世紀とかです。前にも書きましたが、6世紀なんて聖徳太子の時代で、「うーん・・・古代だけど、そこまで古代じゃないよね」っていう時代です。飛鳥時代かーってかんじ?

というわけで、このあたりから考えても、日向が南九州というのは否定できそうです。

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