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大学講師のキャリアを調べてみた。

漫画の主人公の設定で、あまりちぐはぐでもおかしいので、念のため大学講師の年齢やキャリアを調べてみた。

私のゼミの教授は当時は40代ですでに教授だった。経済学部なのにIT関係をやっていたので、教授には早くなれたのかもしれない。
その後の弟子の准教授の人は1回あっただけだが、これも42歳くらいだった。

(ちなみに知っていない人がいるかもしれないので説明すると「名誉教授」は定年した教授である。無給だ。要はタイトルだけ名乗っていいよってことなのだ。TVで60歳すぎの先生とかは、これが多い。)

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu10/002/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2018/08/13/1408158_3_1.pdf

1枚なので、上の部分だけ引用する。

現在在籍の平均年齢であって、その年でなったわけではないことに注意


実際には企業の研究所から来た教授とかもいるので、ちょっと年齢的にはまちまちだ。知っている人は、部長クラスから教授になった。

最近露出の多い成田先生ってどうなってんのかなあと思っていたら、年齢は39歳で、地位は「助教授」というのはイカサマで、実は「助教」である。
平均年齢を少し越えている。

私の知っている上記の准教授は40歳ちょっとくらいなので(もちろん、なったばっかりであったのではなくて、数年はすでにたっていた)、ある意味順当にちゃんと准教授に出世した先生だ。たしか3年くらいアメリカ留学するといっておられた。
このグラフを見ると、早ければ30歳すぐでもなれるようだ。だいぶ特別だろう。若いうちに学会のアワード取りまくりとかかも?
(若い研究者向けに一応いろいろ賞があるようである。たとえば、稲田賞とかがそうだ。)

英語の先生は、「講師」で35歳くらいだった。まあ、若いので当然だなあ。

もう1人、よくTVに出ているという意味では、ロシア問題の小泉先生だが、41歳で、昨年末に准教授になった。めでたい。これもまあまあ悪くはない。
年齢的には問題なさげである。キャリアで苦労されているから、東大で評価されていてよかったよかった。


うーん・・・これはやっぱり、(前にもいったが)成田先生、落ちこぼれなんだよ。いつ出世して、准教授になるんだろう???
アメリカ人のいうとおり「あの年でいまだに助教ってのは、もう伸びないってことだよ」といっていたが、そうだなあ。
友達も(退職したが)アメリカのTOP20ほどの名門大学で准教授だったし、そのときは45歳くらいだったから、順当な年齢だろうなあ。
アメリカ国内でがんばって励んで論文出しまくっても、42,3歳で准教授だろうから、日本にいてどうでもいい雑誌とかで嫌われるような発言をしてどうするんだろう???
(実は、アメリカはポリコレがひどくて、生物学の場合は遺伝に差があるに決まっているのだが、それをいったら、首になった有名な教授がいる。科学的には本当のことなのに・・・。)

アメリカの教授の平均年齢は55歳だそうだ。
大学と大学院の基本年数は同じなので、寄り道しなければ、22歳で卒業する。
アメリカの教授は、いきなりベンチャー企業を作ったり、それを数年で売り飛ばしてまた大学に戻ったりするので、把握するのは難しいのだ。
まあ、55歳なら日本とあまり変わらないかも?
(私がCMUに留学していたときも、学部長だった先生がいきなり、ベンチャー企業を作るからやめるねといってやめたwwwwwwwwwwww すげえ。平教授ではなくて、学部長でそこのセンター長なのにだ。ええー、捨てるのはもったいないポジションな気がするんだが・・・。)

中村先生は名誉教授なので、もう退官されているのだ。


というわけで、私が考えているキャラ設定では、まあそんなにありえないことでもないので、いいかなと思ったのだった。


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