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【お知らせ】3月の瀬名杏香

【お知らせ】コーナーを作ってみました。記念すべき第一回です。


・2月15日(月)発売「俳句αあるふぁ増刊号 忘れえぬ俳人たち2020」の「アルバム・忘れえぬ俳人たち」に金箱戈止夫さんの20句抄と評論「残されし人に」掲載

すこし前ですが。金箱戈止夫さんについて書かせていただきました。金箱さんの俳句を読むとき、銀色に光る海の景色がいつもこころにあったような気がします。

子よ五月サキソフォン海の父へ吹け 『花さびた』(一九八八、壺俳句会)
雪虫のコバルトほどの愛がほし 『同』
残されし人に小さな草の市 『北の縄文土偶』(二〇一三、角川書店)


・3月19日(金)発売「俳句四季」4月号の「精鋭16句」に「半地下」作品16句掲載

こちらは作品です。こんなにたくさん自句を掲載していただいたのは初めてでしたので緊張しています。また、巻頭句に雀先生の作品がありまして、心強いような恐れ多いような…です!


また、こちら「俳句αあるふぁ」2021年春号は、俳句集成の編集をお手伝いいたしました、柿本多映さんの特集「柿本多映の俳句世界」がアツいです! お手伝いをしていた頃は上京して一年もたたず、編集員の皆さんのなかのみそっかす状態でしたので、刊行されても「ワタシもお手伝いしたんです!!」と大きい声で言うことは恐れ多いと思っていました。でも、刊行後、総合誌で幾度も話題になって第54回蛇笏賞受賞をされ、『柿本多映 拾遺放光』(深夜叢書社)も刊行され……と素晴らしいこと続きで、第163回青年部勉強会「『柿本多映俳句集成』を読む」の会場の端っこでうつむいてお話を聴いていた自分が恥ずかしくなり、携わった本を刊行後も紹介し続けることの重要さを学びました。ということでとても素晴らしい本と企画です! と声を大にして言います!

誕生や春なつかしき蒙古斑 『花石』(一九九五、深夜叢書社)
夜見へゆく途中のからだ驢馬を飼らし 『白體』(一九九六、花神社)
蝶語話す老人とゐる岸辺かな (「二〇〇三年補遺」)

また、「俳句αあるふぁ」休刊のニュース、非常に残念です。読み手としても書き手としても大変勉強させてもらいました。感謝申し上げます。

それではまた4月にお会いしましょう。

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