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やけに苦しくて笑っちまう

普通に過ごしている
もちろんそのつもりだが
どこかしらずれちまって
元に戻らないような
そもそも元からそうなのか
近頃はめっきりそんな気分だ
誰かに訴える事なんて考えもしない
話したところでどうせ気狂い扱いか
気難しい野郎とでも思われるのが関の山
寂しい、虚しい、なんて事も思ったりするが
友達なんて無理に欲しがったりしない
草木や獣が近くに居れば十分だ
花が咲くなら何時迄も待つ
その間に死んじまったって構いやしない
ある意味もう何もかも満足なんだ
生きて来れて良かったよって
本当はまだまだなのかもしれないけれど
そう思えるだけで幸せなんだろう
沢山の事が現れては過ぎ去って
きっとそれは私の約束で
理屈なんて知ったこっちゃないんだよ

やけに苦しくて苦しくて
とても泣きたくて泣きたくて
だから分かったこと分かったこと
そうさ笑っちまう笑っちまう

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール