花言葉

花言葉

金子恭平
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※試聴版。オリジナル版(05:56)は購入後に視聴可能。

花言葉


コーヒーより紅茶が好きな君が気に入ってた 
地元のカフェの名前が変わったよ
後ろ姿見送ってから半年になるのに
まだ鮮やかに面影がよぎる

洗濯物は君のようにうまく畳めなくて
器用な手先が懐かしい

名前も知らない花に勝手に
花言葉つけてはよく笑ったね
明日が来ても 僕が変わっても
帰らない 君とはきっともう会えない


風邪をひいた僕のおでこに手を当てる君は
まるで母のような温もりをくれた
改札口 急ぐ人の群れはどこへ帰るの
彼を待つ人がそこにいるのだろう

伝えたいことが溢れるほど残ってるのに
あの頃は何を言えただろう

元気でいますか 誰といますか
幸せを願ってやれたらいいのに
昼の喧騒に 夜の静寂に
ふと僕を思い出してほしいなんて


電話が鳴っても 郵便が来ても
また一瞬 君を期待してしまう
君が残した嘘の花言葉
思えばどれも痛いほど優しかったな

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