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能登の勉強会

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能登半島地震を受けて、有志での勉強会を始めました。建築に携わる私どもも、これから必要とされれば能登に向かい建築を救うこと、あるいは解体に立ち会うこともあると思います。途方もない時…
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#能登の勉強会

能登の勉強会6 小栁 健さん、輪島市黒島の町並み保存型の復興まちづくり

今回は、小栁さん(金沢市役所文化財保護課)さんをお呼びします。 小栁さんは現在、建築職として文化財保護行政に取り組まれていますが、2007年(平成19年)3月25日に発生した能登半島地震に際して、現在の行政とは違う立場から、旧門前町の黒島地区での町並み保存型の復興まちづくりに携わられていました。黒島地区はご存じの通り、その後復興を遂げ、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定を受けています。 1月1日の地震では黒島地区においても、重要文化財の角海家をはじめ、多くの家屋に被害

能登の勉強会5 寺内元基さん、宇宙から見守る能登の里海

テーマ:宇宙から見守る能登の里海 概要:能登半島は、平成23年に世界農業遺産に認定されるなど、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業が発展し、それに密接に関わって育まれた文化、ランドスケープ及びシースケープ、農業生物多様性などが相互に関連して一体となった、世界的に重要な伝統的農林水産業を営む地域(農林水産業システム)とされている。今回は、宇宙からの人工衛星リモートセンシング技術を用いて見えてくる能登半島の里海里山と人々の暮らしの変

能登の勉強会6 小栁 健さん、輪島市黒島の町並み保存型の復興まちづくり

今回は、小栁さん(金沢市役所文化財保護課)さんをお呼びします。 小栁さんは現在、建築職として文化財保護行政に取り組まれていますが、2007年(平成19年)3月25日に発生した能登半島地震に際して、現在の行政とは違う立場から、旧門前町の黒島地区での町並み保存型の復興まちづくりに携わられていました。黒島地区はご存じの通り、その後復興を遂げ、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定を受けています。 1月1日の地震では黒島地区においても、重要文化財の角海家をはじめ、多くの家屋に被害

能登の勉強会4 伊藤浩二さん、能登の里山をかたちづくる人と自然のかかわり方

実施報告 テーマ:能登の里山をかたちづくる人と自然のかかわり方 概要:「里山里海」は能登を特徴づけるキーワードとして2010年代以降、県内でも盛んに使われるようになり、世界農業遺産認定を通して一つの地域ブランドとしても認識されるようになりました。一方、その里山里海の景観や生物多様性は地域の人々のくらしや生業抜きには成立しえず、時代とともにその姿を変えていきました。今回は里山に注目し、時代とともに変わる景観の変化と、生物多様性や自然の恵み(生態系サービス)の関係について具体例を

能登の勉強会3 萩のゆき、菊地暁、能登の暮らしとアエノコト

実施報告 萩のゆきさんは、能登の輪島に暮らし、能登の暮らしや、食べ物などデザインを通して、魅力を発信しておられます。また、萩のさんとの対談に、菊地暁さんもお呼びします。民俗学者で能登のアエノコトの文化が、現代にどう残され、変化してきたかを研究誌ておられました。 日 時:3月16日14:30〜16:30 講 師:萩のゆき(のがし研究所)     菊地暁(民俗学者・京都大学) 場 所:石川国際交流サロン 担当:本橋仁

能登の勉強会2 小林忠雄さん、「能登 寄り神と海の村」

実施報告 テーマ:能登の文化 小林さんは、1970年代に行ったフィールドワークの経験を元に著書「能登 寄り神と海の村」を発表され、以降能登と加賀の民俗史について幅広い研究を続けられています。今回の勉強会では1時間程度、対馬海流に乗って能登に流れ着く「寄り神」や、輪島の「海士町と舳倉島」の歴史、能登のなれずし「鯵のすす」についてご紹介いただきつつ、半島である能登がいかに各地の文化を柔軟に受け入れてきたか、についてお話しいただく予定です。 日 時:3月4日(月) 18:30―2

能登の勉強会1 嘉瀬井恵子さん、能登の祭礼と近代

実施報告 テーマ:能登の歴史や風土を学ぶ、有志の勉強会をしたいと考えています。今後、能登なんらか関わる機会を持ったときにも、そうした深い理解のもとに活動したいと思ったからです。手弁当ではありますが学びたい人たちで、参加費をあつめて、講師を呼んでみんなで話しを聞きながら会話をする会です。1回目に、福井大学の嘉瀬井恵子さんをお呼びしたいと思っています。嘉瀬井さんは、かつて金沢大学の能登学舎にも所属し、能登の祭礼の研究もされておられました。今回の勉強会では、1時間程度、嘉瀬井さんか

能登の勉強会とは…

能登半島地震を受けて、有志での勉強会を始めました。建築に携わる私どもも、これから必要とされれば能登に向かい建築を救うこと、あるいは解体に立ち会うこともあると思います。途方もない時間をかけて積み上げられてきた歴史を尊重し、向き合うためには、まず建築限らない知識を養うことが肝要であると考えます。そこで手弁当で講師を招いての勉強会を、定期的に開催しています。