話が違う話

とある会社の千葉支社で春先に 

「申し訳ございませんが、これからは全社的にY社と取引することになりました。」 

と言われた。 
引き継いだばかりだったのに、戦わずして負ける感じだった。 
上司に報告したが、そうかあ、まあしゃあないな的な反応。 

月日は経ち、今月その会社の別の事業部から電話が入る 

事務女性「見積り頂けませんか?」 
大森「あれ?御社はY社さんと取引では…」 
女性「早くえ?特にそういう話はないですけど」 
大森「春先にお聞きしたんですが…」 
女性「今回は御社の台数が1台減って、その分みたいですよ」 
大森「そうなんですか。」 

その後の電話は副所長から 

副所長「車種はダイハツ車でお願いしますね。」 
大森「あの、Y社さんとの取引は大丈夫なんですか?」 
副所長「いや、特にそういう話はないですよ。」 
大森「千葉支社さんとグループ企業さんに聞きまして…」 
副所長「いや、聞いてないですよ。今回は1台減ってしまったので、もう御社に決まりですよ。」 
大森「ありがとうございます。Y社さんと取引すると聞いたもんですから…いや、別にやりたくないとかそういう訳ではないですよ。」 

訪問して 

所長「お見積ありがとうございました。」 
大森「あの、Y社さんでまとめてやられるという話はこちらの部署は対象外なんですか?」 
所長「いや、そもそもそんな話は聞いてないですよ。」 
大森「関連会社さんにも通達があったみたいで…」 
所長「大丈夫ですよ。稟議はありますけど、御社にしますんで。」 
大森「そうですか。ありがとうございます。仕様はこちらで…」 
運転手「これとあれもつけた見積りもいいですか?パターン多くてすみません」 
大森「いえいえ大丈夫ですよ」 

帰社後 
運転手「すみません、あとこれもつけて見積り頂けませんか?」 
大森「わかりました。」 

これが金曜日の夕方 

今日の昼過ぎ 

運転手「大森さん見積りまだですか?」 
大森「あー、もう少しお待ちください…」 

金曜の夕方で、今日月曜だよーそんな慌てんなよー 
でも、すぐ計算、計算と 

しばらく計算頑張ってると 

所長「あ、大森さん?」 
大森「はい。あ、見積りはもう少し…」 
所長「いや、あのごめんなさい。本社に確認したら…なんか今、Y社さんでやんなきゃダメみたいで…」 
大森「え…あ、やっぱりそうだったんですね…」 
所長「本当に申し訳ないです。」 
大森「いえ…だ、大丈夫ですよ…」 




だから言っただろー 



ぼけー 
社員みんないい人だったから怒りとかないけど 

だから言っただろー 
何回確認したと思ってんのよ 

ぬか喜びとはこの事ですな 


勘弁してよー 

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