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霊験灼かにもほどがある

七月十四日

拝啓

あなたは霧の濃い山に入ったことはあるだろうか?
大変幻想的で、まるでその昔の水墨画を見ているようである。自然が産んだ芸術である。(というより芸術は自然由来である。)

比叡山に登った。登ったと言ってもケーブルカーとロープウェイが山頂近くまで運んでくれた。

ケーブルカーたちを使っても「真の山頂」までは少し歩くことになり、ゲームの裏道のような場所から上がっていくことで山頂を確認。登頂した。

その後バスに乗り比叡山の大本命「延暦寺」に向かった。今回京都に来てわざわざ比叡山に登る理由など「日本史で学習した場所に実際に行ける」という他ない。せっかくの機会ということもあり、つい出来心で御朱印集めを始めることにもした。

その後、登ってきたロープウェイではなく、滋賀の琵琶湖の方に続いている「坂本ケーブル」に乗車。琵琶湖側に降りたのは、一度「びわ湖バレイ」に行ってみたかったからなのだが、坂本ケーブルから見える琵琶湖は霧で真っ白だった。したがってびわ湖バレイから見ても同じだろうという考えから鉄道で京都方面に戻ることにした。

午後は各所を散歩した後、出町柳にある「出町座」にて映画『パプリカ』を見た。あなたはご存知?私が物心ついた時にはDVD化されていたわけで、劇場で見られるのは大変新鮮だった。映像は大きいし音響は格別。周囲の人たちと一緒に息を呑んだりクスッと笑えたりするのが劇場で見ることの良さだと思う。

とにかくパプリカを映画館で見られたことの感動は大きなものだったし紙は十分に広いが、言語化する力と時間の関係でその感動を書き起こすことは諦める。


個人的には大満足な一日であったが、どうもそれを上手く書き記すことが出来ない。

筆が上手ければ…と思うが、今後に期待しようと思う。

敬具

夢の世界に生きる(あなた)様

夢も現実も言語も壊滅的な私

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