JUMPIN' OVER! 深読みしてみた

めちゃくちゃ頭使った。

【注意】
本記事には、プロセカにおけるMORE MORE JUMP!のストーリー、および楽曲に関するネタバレが含まれます。


はじめに

この度イベント「刻まれた傷は、やがて」にr-906さんの楽曲『JUMPIN' OVER!』が収録されました。

聴いた瞬間「とんでもない楽曲だ」と思いました。これは多くの人が同意してくれると思います。大小様々なギミックが歌詞の中に隠され、もはやこのイベントというより、モモジャン全体について網羅するような恐ろしい歌詞を3分余りに詰め込んできた名曲と言えるでしょう。

ここでは、この歌詞について「すべての歌詞に意味がある」というメチャクチャな解釈をしたいと思います。実際r-906さんは緻密に楽曲を制作されるイメージがあるので、今回もかなり練った楽曲であることが推察されます。
ただ、そこそこ無理のある推論も含まれますし、第三者による勝手なこじつけであることは明らかなので、その辺りご留意の上お読みください。

概観

この楽曲は少々特殊な構造をしています。まず全体として、「雨」と「夜」という二つのモチーフが用いられていますが、楽曲を俯瞰すると、

1番(Aメロ, サビ)・・・・・・雨
2番(A, B, Cメロ)・・・・・・夜
2番(サビ)・・・・・・雨

というふうに、マトリョーシカのような形式をとっています。
いずれも、「雨が上がる」「夜が明ける」ということで「希望」を示すわけですが、「雨が上がる」というのがどちらかと言うと楽曲の中心テーマとなっており、「夜が明ける」というものがサブストーリーのように内包されているとも考えられます。

ところで、この「夜」「雨」はいずれもイベントストーリー中には登場しない概念であり、楽曲のモチーフに据えるのは一見不思議であるようにも考えられます。
これは、ストーリー的な事情というよりは、r-906さんの作風によるものであると解釈でき、実際に同氏は「夜」「雨」に関連する楽曲を数多く制作されています。そのうちの一つが『A rainy dancer』です。

この曲は、『JUMPIN' OVER』とかなり雰囲気を共有している楽曲であると感じられます。個人的には、『A rainy dancer』は「モモジャン他メンバーから見た花里みのり」像に似ていると感じていて、曲中の「君」が雨中の爛漫な存在として描かれているのがみのりっぽいな〜と思っています。
ちなみに、

くるんと回って一回転
しぶき上げてる君は自由で

r-906『A rainy dancer』

という歌詞は『JUMPIN' OVER』ボカロ版のサムネと似ている気がします。

さて、モモジャン的モチーフ解釈に話を移していきましょう。ここで、より詳細なイメージを得るために3DMVを参照します。信号、横断歩道、雨、傘あたりが解釈のキーワードになってくるでしょうか。
ともかく、曲の具体的な像を理解するためにMVを用いるということを提起しておきましょう。

それでは、具体的な解釈を進めていきます。

イントロ

楽曲の最初に「ピッピッピッポー」という音が用いられています。3DMVでは「3, 2, 1, GO!」みたいな描かれ方がされていますが、これ時報に聞こえませんか?
本イベストがテレビ収録の話だったので、そういう聴こえ方もアリかな、と思っています。

いずれにせよ、楽曲全体におけるストーリーの「スタート」を彩る四音であることは間違いありません。

1番Aメロ

また外れた 今朝の晴れ予報
汗をかいた 見慣れた赤信号
冷たいのは わたしの右肩
まだ不慣れな あなたの黄色い傘

r-906『JUMPIN' OVER!』

まず目を引くのはその押韻の美しさです。上段は"-a"、下段は"-ou”に語尾が整えられているところから気合いが感じられます。

「みのりの物語」であり「モモジャンの物語」でもある

このパートは「花里みのり」の要素と、モモジャン各メンバーの要素が入り混じっている区間です。初めの二節は「天気予報が外れる」「赤信号に引っかかる」という、みのりの「不運」要素が描かれており、雨という情景が後ろの二節に展開されているように受け取れます。
後ろ二節については、「みのりが相合傘をしていて、その相手の右肩が濡れている」のような情景をメンバーが歌うものでしょうか。

一方で、この四節はそれぞれ、みのり→遥→愛莉→雫と歌いわけがあり、みのりだけではなく、モモジャン各メンバーについて述べているとも解釈できます。
一節目については先述した「みのりの不運」でしょう。二節目は、ステージの上の遥が想起されます。「見慣れた赤信号」は、あるいはカメラの録画サインかもしれません。(ストーリーでは止まっていましたが。)

三節目、四節目については、「わたし」「あなた」の解釈が必要になります。
三節目の「わたし」を歌い手の愛莉とするのであれば、イベント「Re-tie Friendship」で描かれた「友人との別れ」が提起されているように感じられます。
四節目は「雨」自体が雫のメタファーであると捉え、「まだ不慣れなあなた」、すなわち「あなた=みのり」の黄色い傘に守られている情景が想起されます。この曲においては、MVも含めて「黄色い傘=みのり」というモチーフが用いられています。

楽曲モチーフの導入

2DMVを参照すると、この時点で既に、各メンバーの「代表曲」が提示されています。

みのりが『天使のクローバー』、MV中に天使の羽が施されています。

遥は『フロートプランナー』であり、MV中には飛行機雲がその楽曲を示唆しています。なお、この楽曲のイベント「あの日の夢の、彼方向こうへ」は、モモジャンがテレビ出演をするか否か、というトピックであったため、上記の「赤信号=録画ランプ」説を裏付けるものとなっています。

愛莉は『ももいろの鍵』で、歌詞「冷たいのは」部で示される扉や、「わたしの右肩」に示される鍵穴がそれを示唆しています。この楽曲は先ほど挙げた「Re-tie Friendship」への書き下ろし曲です。

雫は、同じモチーフが複数の楽曲に用いられているためにどの曲か判断しづらいですが、ラスサビの描写から『Color of Drops』かなと思います。

ちなみに

概観の章で「モチーフが似ている曲」として『A rainy dancer』を挙げましたが、この曲にはこんな歌詞もあります。

rainy 肩にしたたった
疲れ切ってる肩にしたたった
しみ込んだ またしみ込んだ

r-906『A rainy dancer』

これは『JUMPIN' OVER』における「冷たいのは わたしの右肩」に対応しているようにも考えられ、モチーフの共通性がさらに深められる要因となっています。

1番サビ

いっせえので
飛んで越した水溜りを
いつかきっと懐かしむでしょう
物語みたいだね

この先でずっと待っている悲しみも
拭った後には笑っていてほしいから

貴方を呼ぶの

r-906『JUMPIN' OVER!』

いっせえので

この掛け声は、基本的に複数人で何かを同時に行う時に用いるものです。よって、作中では「グループの結成」を示していると思われます。

「飛んで越した」は「JUMPIN' OVER」のまさにタイトル回収。ここが過去形になっているのがミソで、これにより「水溜り」が過去の確執であることとわかります。
Aメロで雨が散々「各メンバーのネガティブなこと」のイメージとして用いられてきましたが、それの集合としての「水溜り」を「みんなで飛び越えた」のが、MORE MORE JUMP!というグループ結成の意味であったように思えます。

物語?

この節は解釈が難しいところです。

「物語」は歌詞からストレートに受け取ると、このストーリーの「物語性」あるいは「夢物語」のような意味を持っていると考えられ、実際歌詞全体を俯瞰しても、あるいはモモジャンのストーリーを俯瞰しても、みのりにとってそのような意味を持つことは間違い無いでしょう。

一方で、モモジャンの過去書き下ろし曲にある歌詞が、同様の表現を用いていることにも注目してみましょう。

いつかの思い出も たかが1000年の物語

Aqu3ra『アイスドロップ』

ここで描かれている「思い出」は、『アイスドロップ』が愛莉イベであったことを踏まえると、愛莉の過去を指していると考えられます。一方で、この部分をみのりが歌っていることが、この部分を援用する意味を持たせていることと思います。

思うに、このような過去を「たかが」と言えてしまうのがみのりの強さであり、その要素を盛り込んでいるのでは無いでしょうか。

用いているモチーフ以外に具体的な名詞を用いることは、その要素の浮揚を引き起こしますが、このような意図を推察することもできます。

それは誰の「悲しみ」か

サビ最終節、「貴方を呼ぶの」に対し、「から」という順接で提起されているのが「この先でずっと待っている悲しみ」です。この歌詞を素直に読むと、悲しみが待っているのは「貴方」ということになり、「貴方」とは誰か、という解釈をする必要があります。

ここで注意すべきなのは、この曲では「あなた」「貴方」の双方が用いられているという点です。1番Aメロでは「あなた」が用いられており、これはみのりのことを指していました。1番サビは「貴方」を用いています。

国語的に見れば「あなた」と「貴方」には特段意味の違いはありません。一方で、文字視覚的には、「貴方」に「貴」という漢字が入っている分、丁寧な印象を受けると思います。

これと、この部分をみのりが歌っていることを踏まえると、「貴方」は「ファン」を指していると考察できます。「悲しみの先に笑顔がある」というのは確かに、モモジャン、そしてみのりの「希望を与えたい」という姿勢に合致するところがあります。
あるいは「この先で待っている悲しみ=まだ見ぬ悲しんでいるファン」に対し、「拭った後には笑っていてほしい」、すなわちより多くの人に希望を届けたいという決意表明のように受け取ることもできます。

対して、サビ頭から類推すると、「この先で待っている悲しみ」はモモジャンメンバーのものです。「笑っていてほしい」という表現は、この推察とぶつかりますが、将来の自分に対し「ほしい」という表現を用いるのは適切にも思えます。
この場合「貴方」はファンかもしれないし、あるいはモモジャン他メンバーかもしれない。
次部分の歌詞からすれば、この部分はモモジャン創設における、みのりの「呼びかけ」のようにも捉えられます。

2番Aメロ

眠れなくてあなたにかけた電話
眠れないのは貴方も同じで

r-906『JUMPIN' OVER!』

このパートはみのり→遥の歌い継ぎですが、2DMVにも各人の顔が浮かび上がっており、二人のエピソードであることは明らかでしょう。

順当に考えると「あなた」=遥、「貴方」=みのりで、そういう情景も容易に浮かぶものです。

しかし問題は、ストーリーの中にこのようなシーンがないということです。
もちろんストーリー外のシーンを描いても良いので、そのような関係性が思い浮かぶという意味で、この歌詞は素晴らしいものであると思います。
ここではさらに一歩踏み込んで、これらが何らかの「比喩」であると解釈してみましょう。

この部分「電話」というのは、「物語」と同じく「浮いた名詞」です。この電話については、物語のような他曲イメージではなく、ストーリー中に直接用いられています。セカイの入り口たる『untitled』です。
これを参照すると、この部分の歌詞はメインストーリーの最終章、モモジャン結成の部分とリンクします。となると、「かける」というのは、「電話をかける」という意味にも、「あなたに懸ける」という意味にもとれる気がします。

モモジャン結成という解釈を取るのならば、「あなた」は遥を指しますが、「貴方」は雫と愛莉のことを指しているとも捉えられます。自分は「あなた」は単数二人称、「貴方」は複数二人称という形で、曲中の使い分けがされているのではないかなと思いました。
「眠る」というのは「諦める」ということなのでしょうか。今後「夜」が苦境のモチーフとして用いられていることを考えると、「苦境に沈む」=「眠る」=「諦める」という構図をとっているのかもしれません。

2番Bメロ

夜の音がごまかしていたんだ
表と裏の境界線
見つけられたのはそう
あなたが黙っていたから

r-906『JUMPIN' OVER!』

Möbius

この部分を聴いてr-906ファンは沸いたことでしょう。私も沸きました。
「表と裏の境界線」はr-906さんの過去曲『Möbius』の中の一節で、

表と裏の境界線
T字路に臨んで トランス状態 まだ夢見てたいの!

r-906『Möbius』

のように用いられています。

ここで過去曲を突然引用してくるのはかなり謎なのですが、そこの意図を考えてみましょう。

一つめに、Möbiusという楽曲自体の世界観を引用したかったという説が挙げられます。この曲のテーマは夢と現実であると読み取れますが、これは確かにアイドルの世界観へと通ずるものもあります。
自分にはこの曲は結構怖くて、「トランス状態への埋没」のような意味を持っていると感じるのですが、「青空」や「雲」といった、この曲にも共通するようなモチーフや、

うつむいてる自分に 「じゃあねバイバイ」 また会いましょう

r-906『Möbius』

のような、今回のテーマにも即するような歌詞があるので、自然な導入であると言えるでしょう。

もう一つの説として、「r-906的世界観の代入」というものも挙げられます。
実は「境界」というモチーフは、r-906さんの楽曲に何度か用いられています。

ふと目が覚めた 時計の針は
明日と昨日の境を指してる

r-906『夜が引いていく』

眠りに落ちた世界に見惚れて
巡る昨日と今日の境界線

r-906『夢遊病ダンサー』

このように、r-906さんの世界観において、「境界線」は日付の境界を表していると考えられます。仮にこの世界観を引用するものであるとしたら、この歌詞は時間というモチーフを作るために導入されていると考えられます。

愛莉と雫の物語

このパートは愛莉→ミク→雫の歌い継ぎであり、Aメロと対応しているものと考えられます。先ほどみのりと遥のエピソードを提示したことから、愛莉と雫のエピソードを示しているというのは自然な流れでしょう。

この二人の共通点としては、初期のイベントエピソードにおける「自分」を取り戻す物語です。
ここでの「夜」が、1番における「雨」と同様なネガティブな事項であるとしたら、「夜の音がごまかしていた」自分の「キャラ」と「憧れ」の境界線を「見つけた」というストーリーは腑に落ちるものがあると思います。

さて、ここでもう一度「あなた」の解釈を加えねばなりません。
歌詞の筋としては「みのり」が適切でしょう。初期のイベントにおいても、みのりが愛莉、雫に直接対話して問題解決を施すことは少なく、ただ一方で、モモジャンの希望の象徴として、みのりは輝いていたはずです。

一方で、これら二人がお互いに、良き理解者であったというのもまた無視できない事実です。特に雫に対しては、愛莉がアドバイスをする機会も多く、「あなた」が愛莉を指していても不自然ではありません。
先ほどの「眠れない」のように、これらの歌詞が何らかの比喩であるとしたら、「黙っていた」というのが文字通りの「黙っていた」ではない可能性もあります。「夜の音」というのは、雫や愛莉に対する周りからの声であり、それがなりたい自分と食い違っていた事により、不和を発生させていました。だとすれば、ありのままの、あるいはなりたい自分を受け入れてくれる、ということを「黙っていた」という歌詞に盛り込むこともまた可能なのではないかと考えられます。

2番Cメロ

ほどいた髪は戻らないわ
夜明け前の色になびかせてた
立ち止まったわたしの不安も
西の満ちた月に話したから

今、朝が来るわ

r-906『夢遊病ダンサー』

なぜかここ聴いた時に『フォニイ』を連想しました(簡単なこともわからないわ)。これは多分関係ない。

このパートはミク→遥→愛莉→雫の歌い継ぎで、ここも各メンバーのエピソードが内包されているものと考えられます。

夜明け前の色、というのは、オレンジ的なものを想像するとみのりのメンバーカラー(オレンジ)と合致します。そのため、最初の二節についてみのりのイメージを代入することができるでしょう。ここは、遥とみのりの関係性について言及したものであるでしょうか。

立ち止まった私の不安も、という歌詞は、1番Aメロで出た『ももいろの鍵』と共通するものです。これを話したのはみのりであると思うので、「西の満ちた月」はみのりのことを指すもの、と思われるのですが……

「西の満ちた月」のナゾ

今回の曲の中で最も難解なのがこの歌詞です。

西の満ちた月に話した、という歌詞を額面通りに取ると、「夜明け」の太陽と逆を向いているので、「過去の自分」のように捉えることももしかしたらできるかもしれません。すると、雫や愛莉のエピソードトークとも合致しますし、『ももいろの鍵』にも似たようなイメージが用いられています。

プロセカ的にいうと、「夜明け前の色」が東雲絵名、「西の満ちた月」が望月穂波を指してそうに思えるのですが、絵名はまだしも、穂波はそんなに絡みないしな、、と思うと微妙なところです。

「よあけまえのいろ」と「にしのみちたつき」が同音数であるので、対応させるための歌詞であるとも言え、解釈の難しいところです。

時間経過

2番における時間経過を整理しておきましょう。

Aメロ「眠れなくて」=夜はじめ

Bメロ「表と裏の境界線」=真夜中

Cメロ「夜明け前」「西の満ちた月」

となっています。
この時間の流れが、モモジャンのストーリー経過と対応していると言えるでしょうか。

2番サビ

いっせえので
跳んで越した白い線よ
いつか遥かな飛行機雲
つかめない理由だね

葉の先で青く光った雫ひとつ
あがった雨には息をのむ祈りを

呼ぶ声の方へ

r-906『JUMPIN' OVER!』

ギミック

1番Aメロで、それぞれの楽曲が提示されている、というのは既に挙げましたが、ここにもそのイメージが用いられています。

それ以上に耳を惹くのは、この歌詞にメンバーの名前があしらわれていることでしょう。

「遥かな」=遥
「つかめない理由」="nairiyuu"=愛莉
「光った雫」=雫
「息をのむ祈り」="nom(u)inori"=みのり

となっています。よく入れ込んだな。

雨上がり

雨のモチーフの前に、いくらか歌詞の整理をしておきましょう。

「跳んで越した白い線」は、1番では「水溜まり」だった箇所が「白い線」になっていますが、これは2番で用いられていた「境界線」に類似しているように感じられます。あるいは、「夜を越えた」という意味にもつながるのかもしれません。

「呼ぶ声の方へ」は、「貴方を呼ぶの」と対応する歌詞です。まさに呼応とも言える歌詞ですね。このような歌詞は「未来」を暗示するものとしてよく用いられますが、これは今回のイベントストーリーにも即する歌詞と感じられます。

さて、ここでは曲全体のテーマとして存在していた「雨」があがったことが描かれています。
2番A〜Bメロや、Cメロでは、みのりについての描写は比較的少なく抑えられていました。というのも、みのりはこの曲で他メンバーの「傘」的存在であり、雨から守る存在であったからです。
しかし、ここで描かれているのは、みのり自身の成長であり、またネガティブからの脱却であると言えるでしょう。実際に、モモジャンでの活動は、みのりにとっても、自信を前に進め、また過去の事情から解き放つきっかけになったはずです。
その物語が、1番Aメロから通じて詠まれているというふうにも言えるでしょうか。

青信号

最後に、1番Aメロから通じて用いられているモチーフがあります。

~~~
汗をかいた 見慣れた信号
冷たいのは わたしの右肩
まだ不慣れな 貴方の黄色い傘
===(中略)===
葉の先でく光った雫ひとつ
あがった雨には息をのむ祈りを

r-906『JUMPIN' OVER!』

のように、色描写が赤→黄→青と変わっていくのは、信号のモチーフであり、実際に3DMVでも用いられているものです。ここからも、モモジャンの「前進」という物語を読み取ることができるでしょう。


以上、長くなりましたが読み下しでした。

おそらく、ここまで読み込むのはかなり無理があるので、あくまでイメージ程度として聴くのが良いでしょう。それでも世界観がはっきりと浮かぶのが、この楽曲の素敵なところだと思います。
r-906さんがここまで同じような世界観を貫いていたのも新しい発見でしたね、またちゃんと聴き直したいと思います。

この曲は結構モチーフが明らかで、読み応えがありました。本来こういうのは苦手なのですが、楽曲テーマの文章化の練習としてまたやれたらいいなと思います。何かリクエストなどあれば送ってもらえると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

またね。

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