【1.1】ツールの説明:やすりのお話

ツールの忘れ物


お疲れ様です。佳奈です。

『【1】ツールの説明』を読んでくださったベテランの方の中には「あれれ?大切なツールを忘れていませんか?」と感じた方もいらっしゃると思います。

【1】では部品を「切断」するデザインナイフ、ニッパー
それと部品を「接着」する接着剤について説明しました。

この項目では部品を「切削」するやすりについてお話します。


はじめに

やすりの基本的で大切な仕様に、粒度の粗さ(番手)があります。
数字が小さなやすりは、ざらざらしていて、部品を荒く削れます。
数字が大きなやすりは、さらさらしていて、部品を細かく削れます。

やすりの番手は#で表現され、スケールモデルでは#400~#800を揃えたら基本的にはそれで充分だと思います。
番手は下は#40から上は#10000以上もありますね…

何となく…
ボディタオルみたいなイメージかも Σ(0_0*)


■スポンジやすり

現在の模型シーンで主流になっている種類のやすりです。
その名の通り、スポンジを基材に紙やすり、布やすりが貼りつけられたやすりです。

曲面にもよく馴染み、スポンジの厚みと押し付ける力によって削り量をコントロール出来るため、キャラクターモデル、スケールモデル、美少女プラモ、ガレージキット、様々な模型で使用されています。

「やたらと種類が多いわね…」

【画像の製品】※代表1種類ずつ
タミヤ メイクアップ材シリーズ タミヤ研磨スポンジシート 400 | タミヤ (tamiya.com)

神ヤス!2mm厚 #400(5枚入) | ゴッドハンド株式会社 (godhandglobal.com)

スポンジナイト - アルゴファイルジャパン株式会社 (argofile.co.jp)



■スティックやすり

こちらも現在の模型界でポピュラーなアイテムです。

硬度のある基材を当て板(当て木)とし、紙やすりを貼り付けたり研磨剤を接着したものです。棒やすり感覚で簡単に使えるため、重宝します。

左側の丸型ヤスリスティックはメーカー生産休止中…

【画像の製品】
ヤスリスティックHARD2 細型 | 株式会社ウェーブ (hobby-wave.com)

Mr.ミニスティックやすり | ヤスリ / コンパウンド | ホビー用工具 | GSI クレオス Mr.HOBBY (mr-hobby.com)

BANDAI SPIRITS スティックヤスリセット [ミニ]|バンダイ ホビーサイト (bandai-hobby.net)



■色々なやすり

他にも本当に色々なやすりがあります。
わたしが模型製作によく使っているやすりをご紹介いたします。

これが正解ですというものではありませんが、少しでも模型製作の参考になれば嬉しく思います。

製作シーンに合わせて使い分けるのが理想ですが、購入しても使わないツールになってしまっては勿体無いので、少しずつ必要に応じて買い足すことをオススメします。

轟雷ちゃんはかわいい!

① ヤスリのアクリルボード – Sorakana Hobby (sorakanaplanning.com)
Sorakana Hobbyさんのオリジナル商品です。
やすりの当て板で、こちらに紙やすりやスポンジやすりを張り付けることでスティックやすりのように使えます。
店長さんが根っからの模型好きで企画した拘りのサイズとなっており、とても使い易いです。

② セリア 薄板ヤスリ #400
100均の商品ですが、画像に分かるように他のやすりと比較して小さく薄いため、細かい部分のやすりがけに重宝します。

③ シモムラアレック ステンレスヤスリ シャインブレード ぐるぐるBAR
こちらはとあるぷらも屋さんの店長さんがおすすめしていた商品です。
#600相当の金属やすりで、わたしの小さな手でも持ちやすく、取り回しも楽で削り心地も抜群、とても使い易い商品です。

④ エッジ出しヤスリ | ゴッドハンド株式会社 (godhandglobal.com)
広い面積の平面出しに多用します。細目とのことで番手は#400~#600程度に感じます。

⑤ ヤスリカスZERO - プラモ向上委員会 (plamokojo.com)
使いどころが限られるのですが、細く長いやすりなので、スペースの無い箇所のやすりがけに活躍します。
こちらの商品はやすりと言うよりは砥石なので、金属やすりとはまた違った使い心地です。



【補足】紙やすりや棒やすり

わたしは模型をはじめて間もないため、実はスポンジやすりもスティックやすりも比較的 新しいツールになります。

紙やすりは、各社がリリースしている専用の当て板に貼り付けて使うことが多くなったと思います。
参考:ミニFFボード ステンレス 10㎜ | ゴッドハンド株式会社

昔は紙やすりを折り畳んで使っていた部分も、より便利なやすりとしてのスティックやすりに取って代わられているはずです。

棒やすりと呼ばれる種類の金属やすりも、金額・メーカーによって性能や品質が様々です。個人的にはプロモデラーさんがオススメするメーカーはハズレがないと思います。(例えばバローベ社…それなりに高価です…)
参考:HOME | バローベ社(スイス)世界最高水準のヤスリ (vallorbe.co.jp)

わたしはリーズナブルこと理由に、紙やすりはタミヤ、金属やすりはミネシマを使うことが多いです。
参考:タミヤ メイクアップ材シリーズ フィニッシングペーパー (細目セット) | タミヤ (tamiya.com)
参考:H-19 チタンコーティングダイヤモンドヤスリ3本組#200 (mineshima.co.jp)



■使い易いやすりはどのやすり?

実のところ、こればかりは難しくて、使ってみて自分に合ったものを試すしかありません…。

評判がとても良くても、わたしには合わないやすりも中にはありました。
逆に酷評されていても、わたしには使い易いやすりもあります。

模型屋さんに行くと、それはもう沢山の種類のやすりが揃っています。
今回、紹介したやすりも様々なメーカーが色々な商品をリリースしています。
(正直なところラインナップが多過ぎて、わたしは迷ってしまいました…(>_<))

個人の模型屋さん、ホビー店の店長さん、店員さんなら沢山の知識があるので、色々と質問してみると自分に合ったやすりを見つける近道だと思います。

SNS、動画投稿サイトで模型製作をされている方のツールを確認するのも良いと思います。



【佳奈のひとりごと】

【1】でやすりに触れなかった理由ですが、実は製作編にやすりを使おうか迷っていて、結果的に省いてしまいました。

と言うのも、お手軽に製作編へ入りたかったので悩んでしまったのが経緯です。

さて、製作編は極力やすりを使わず、簡単ラクチンに製作が出来ると良いなと準備中です(^▽^*)

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