【平家物語】巻02_16 卒塔婆流
順調に帰京の伏線が張られております。
でもって、この祈祷大会に俊寛の姿は出てきません。彼ひとりが帰京できないことの伏線もばっちりです。
まんが描きとしては、ぜひナギの葉のくだりに挑戦してみたかったのですが、無理。描けない……!!
どうやったら「ナギの葉の虫食いが『帰京できます』に読める」状態を描けるのか、皆目見当がつかない……!!
……というわけで、無難なシーンのほうにしてしまいました。
康頼と成経が「これ、そう読めない?」「あー、なんか読める気がしてきた、読める!読める!」とかキャッキャと盛り上がってるのを想像するのは楽しいんだけど、そりゃ俊寛も付き合いきれないよなー(^^;
この章段、卒塔婆が島から流れに流れて、しかも狙い済ましたかのように厳島神社にたどり着くわけですが、ボトルメッセージでスコットランドからニュージーランドにたどり着いた例もあるそうですから、距離的には無茶じゃないのかな。
そういえば、厳島神社には、壇ノ浦合戦のあとに二位尼・平時子の遺体が流れ着いたなんていう伝説もありますね。時子の最期の思いが手を伸ばした先が、平家が祈りを込めた厳島神社……なんて思うと、ぐっとくるわけですが、そんないろいろ流れ着いてたら厳島も大変です。