【平家物語】巻01_08 額打論
額板です。悩んだのは額板。インターネットでいろいろ見てまわり、宮内庁ページの天皇陵一覧まで見てきましたが、四方の門についても、そこにかかる額についてもよくわかりませんでした。額が横長なのか縦長なのかもわからない~。
四方に打つって言っても、どこなんだ~! そこまで大きくないじゃん!……とりあえず、お寺の門を参考にしました……。ところで。
寺社の額をかけたという平家物語のこの記述からも、二条天皇は仏式で葬られているんじゃないかと思うわけです。でも今残ってる二条天皇の「香隆寺陵」は見た目は鳥居とかあって、神式。でも名前に「寺」って入ってる。これが神仏混淆ってやつなのですかね。
この章段、現代の感覚だと、何がそんなにオオゴトなの?って思っちゃうような、しょーもない子どもの喧嘩みたいな話ですが、このあと尾を引いて大事件に発展します。
あっ、そうだ、書き忘れてました。
二条天皇にも先立たれた多子(まさるこ)様ですが、彼女がかつて近衛天皇の妃だったときのライバルが藤原呈子様。この人は後に女院となり、九條院と呼ばれます。義経のお母さん・常盤は「九條院雑仕 常盤」などと書かれますが、常盤はこの呈子様にお仕えしていました。