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過去ログ⑨バランスド・ムーブメント④

皆さまこんにちわ!

今日はいよいよ【バランスド・ムーブメント】とは何か?についてお話をさせて頂きたいと思います。

直訳すると、バランスの取れた動作。となります。

レッスンでは、略して「動作バランス」とゲスト様にお伝えしています。

前回は、安直に右向け左に身体を回すのでなく、重心を目標に直線イメージで動かすべき、という内容でした。

身体を回さず、重心を目標に直線的に移動させるとはどのような感覚なのか?

今回はかなり大切です。

こちらをご覧下さい。

もしかしたら中にはこのような観点を持っている人もいるとは思います。

しかし、世のゴルフレッスンメディアをはじめ、レッスン業界でこのようなイメージの話を見聞きすることが殆どないのが不思議でなりません。

身体を回せ、捻れというのが殆どです。。

あと、ポジション論が多いです。スイングを細切れにして、形を教えるとか。本来は枝葉の調整の部分が主役になってしまっているという印象です。

バックスイングでは、右振りの場合、右足裏に重心が移動します。

そして、大雑把に言うと、

上半身の重心は目標方向に逆にバランスを取るような感覚になります。


全ての力のベクトルを右に動かす、回すのでなく、

このように引っ張り合いのバランスを取るのが本来の人間の体の仕組み上効率の良い動作であり、正しいバックスイングとなります。

歩く時、右足と右手を同時に前後に動かすように歩く人がいないのと同じ理屈です。人間の身体は、左右交互に、逆にバランスを取ることで効率の良い動作を行うことが出来るようデザインされています。

そして、ここもかなり大切ですが、

スイングのスタートは、この左右の引っ張り合いの感覚の中で、反作用を利用してクラブの先端、つまりクラブヘッドに勢いをつけて後方に振り上げるイメージになります。


この赤い矢印が、結果動かされるクラブヘッドの慣性エネルギーを表しています。クラブだけでなく、

腕も振られ上がる感覚が大切です。

振り上げるのではないんです、脱力したまま振られ上がるのです。

このようなイメージを持てば、バックスイングの上げ方などということは考えずに済むようになっていくはずです。

これに対して、殆どの方は、身体を回したり、腕を横に動かしたり、腕を上に、腕の筋力で振り上げたりしてしまっているのです。あとは、形を考えるとかですね、フェースの向きがどうだとか。

これでは、簡単に言うと身体の力と言うのは使えないんです。

腕で上げたものは、腕で引っ張り下ろしてくるようになってしまうものなんです。

腕は自由度の高い部位であると同時に、連動の順番で言うと動かされるべき末端の部分です。

そこを主役にしても、パワーも安定も生まれにくいということになります。

このような、動作バランスをイメージすることで、
身体の中心部の大きな筋肉、つまり体幹が始めて働いてくれるようになるのです。


左肩を回すなんてしたら、この上半身の逆バランスの矢印が逆になってしまうんです。。

感覚としては、

少し上半身を目標方向に倒すくらいのイメージで正解です。これが、スイングのスタートです。

そして、骨盤というものは、回転するのでなく、

これは、直立姿勢での動作イメージですが、

骨盤は、左方向に上半身の重心が逆に動くのと同時に、直線的に右に移動するイメージになります。

これにつきましては、別に私の発見などではありません。有名な中井学プロも同じような説明をされています。

このようなイメージを持つことで、結果、スイング時は前傾姿勢を多少なりとも取っていることで、

回転運動というものは股関節を軸にして自然に行われます。


軸を真っ直ぐに保って回転…などとやってはいけません。人間はそのようなコマみたいな単純な回転動作を行なうようには出来ておりません。

今回は、かなり簡素化してご説明しましたが、ゴルフスイングは三次元的にあらゆる方向にバランスを取って行なわれる動作です。

更に、踏み込んでご説明して行きますが、次回はまずは切り返しからダウンスイングについて引き続き最もシンプルな動作バランスの大枠からご説明して行きたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


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