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王国新規とマジLOVEキングダムと聖川真斗

2021-03-04 大幅な加筆修正を施しました

一緒におうち入国すごかった。
本当にすごかった!!

日本中、もしかしたらワールドワイドに地球上に散っているプリンセスがみんなハッシュタグ付けてさ、ここ好き! とか 来るぞ来るぞ……とか。
やってることはだいたい金ローのラピュタみたいな感じだし、特に珍しいことではないけれども、それとは違った感慨深さというか。
得られる気持ちが、プリンセスにとってはそれはもう天と地ほどに違う。
バックグラウンドの持つ重みが尋常じゃないのだ
ラピュタのバックグラウンドがどうのこうのというわけではなく、プリンセスたちがあの場に賭けていた思いがものすごく強いって話である。

そもそもこれは「ライブなくなって悲しいね」から始まった企画で、自分はなんとなく(本当だったら今日は現地で生フェザハン拝んで泣いてたはずなのにな……)みたいな切ない思いで観るものだと思っていた。
それなのに結果は真逆。
今は幸せな気持ちでいっぱいだ。今日を終わらせちゃうのがなんだかもったいなくて、寝るのを躊躇っている。バリバリに持て余した興奮のままに字を綴っている。

そもそもこの企画は、受動的な姿勢では絶対に参加できない。
円盤やユーネクを使い、ツイッターや時計とにらめっこしながら時間になるのを待ち、わざわざ再生するなんていう、古典的っちゃ古典的な手法。それをみんな自発的にやってる。愛がないとまずできないめんどくさいあれこれを、トレンド入りするほどに大勢の人たちが、みんな。

そしてこの企画のキモはどう考えてもファン発祥ってところだと思う。
ファン発祥で演者さんに届くってことあるの? しかも乗っかってくれるって何事? 今私蒼井くんと同じ場面見てるっぽいけど本当に現実なのかな……!?

もう何十回と見たライブなのに終わるのは本当に一瞬。
家で見たのに明らかに現地参戦したあとのふわふわ感があって、通話で同時入国したフォロワーさんとズビ……ズビ……ハァ……ヒ……の合間にポツポツ感想を話すだけの、映画館から出たあとにサイゼやイオンの駐車場でよくやるあれを1時間くらいしていた。


今はそんなこともう気軽にできるところないよなあと、大阪ステーションシティシネマにクソほど通い詰めた去年の夏を思い出しながら。

めちゃくちゃ突然ですが自分はマジLOVEキングダム新規です。
初めて入国したのが去年の6月20日なので、今日でちょうど聖川真斗と出会って10か月になります。記念日だ。やったー!

記念日なので、ついでに自分が聖川担に転がり落ちるまでの思い出話聞いていただけませんでしょうか?

きっかけは、たまたま別方面・別事情で仲良かった友人Hさんからのライン。

時間に余裕があればでいいんですけど先日公開されたうたプリの映画をよかったら一緒に見に行きませんか! 全編ライブなので知識いらないよ!

Hさんとはオタク方面で繋がったわけではなかった。
お互い正体を隠して密やかに生きていた折に、(まさかお主も……?) みたいな感じの接近から仲良くなったタイプの方。
そんな貴重なオタク友達が人生ジャンルと言って憚らないうたの☆プリンスさまっ♪だったので、ホイホイ乗っかって見に行った。

うたプリ、名前はもちろん知ってたし、改めて声優さん見てみるとオタクの端くれなら聞いたことある人ばっかり並んでいたから驚いた。
応援上映と聞いていたのでほんのり予習をし(HさんがYouTubeの視聴動画をプレリス自作して送ってくれた)、ペンラを持っていった(Hさんが6thの時のペンラを貸してくれたから結局自分のは出さなかった)が、予想の数倍はいい意味で「ただのライビュ」だった。

いやほんとマジのマジで映画観る前はプリンス誰の名前もわからんからイットキトキヤ? とか言ってたけど、イットキトキヤ(仮)さんたちの顔がいいわ、歌はいいわ、ダンスは上手いわでぶん殴られてしまった。

初見の感想はもうほとんど忘れてしまったけど、(鈴木達央さんの人のグレーのアイラインめちゃくちゃセクシーだな……)と思ったのは覚えている。(加えて、金髪の下野紘の人がコーレスめちゃくちゃ入れた!って言っていたのも何故か記憶に残っていたので、2回目の入国前にはカラスパのコーレスをめちゃくちゃ練習した)

映画というかライブ
確かにその通りだったし、予想を超えてはるかに素敵だったので、終わってからHさんからうたプリのあれこれについてお話を聞いた。
その時点でホォン……とりあえずアニメ見てみようかな……みたいな気持ちになっていたのに、Hさんからダメ押しのように別れ際、ウルブラのCDを頂く。ソッ……と「積んだので、どぞ」と差し出してきたのには笑った。
初見の人間に対する囲い込みがすげえなあと当時は思ったものだが、今なら自分も同じようなことをするだろう。だって配れるCDあるし。

ところでお気づきでしょうか? 私が今noteを書くにまで至らしめた元凶というべきHさんは、その辺のオタクではなく、ゴリゴリに強火のトキヤ担でした(その後ありとあらゆるものをレンタルしてくれる・何でもある)。

このとき確か、既に「顔なら聖川真斗さんかな……髪型バチクソアグレッシブやけど……」となっていたような気がしないでもない。
まあそんなこんなで急ぎ足のオタク、ウルブラのCDを聞きつつ、同時にアニメ1期を履修。
顔がタイプの男がCV.諏訪部順一さんの長髪イケメンを序盤でグーパンする展開に目ん玉ひん剥いて圧倒されはしたが、着々とイケメンたちの顔と名前が一致していく。

そしたらねえ。
顔がタイプの男、もとい聖川さん、ツイッター動いてるじゃないですか

なるほどソロアルバムが出ると。
とりあえずフォローすると美麗な男がちょいちょいタイムラインに現れて本日のお味噌汁について教えてくれたりする。

この男があのステージで歌っていた男だよなあと思いながら、丁寧な言葉で綴られるツイートにウフウフといいねを押す楽しい日々を送っていた。

ちょうどこの時期、リアルでつながりのあった先輩がキングダム出戻りプリンセスだったことを知り、しかも聖川担だったので、うたプリおよび聖川真斗についての知見を深めた。聖川真斗って見た目もキャラ付けもとびっきり硬派なのにめちゃくちゃかわいくない? 虫嫌いとか。なのに御曹司って激ヤバでしょ。とかなんとか、その辺の話を蓄えていく(今でも時々そのギャップにびっくりする)。先輩も言っていたが、記憶を失ってあの時の新鮮な驚きをもう一度体感したい。「実は日本有数の財閥の御曹司で」『ハ!?』「趣味は裁縫で」『嘘……(絶句)』

この時点でもう割とガッツリ聖川担になっていたのだが、その思いを確固たるものにしたのが彼のソロアルバムだった。

先に言うと、ツイッターを追いはすれどソロアルバムを買う予定はなかった。
当時、自ジャンルと言い切れる熱量のあるジャンルと、細々とつまみ食いをするサブジャンルがあったので、うたプリも己のいちサブジャンルとして、軽く吸う程度で追っていくんだろうなと思っていた。それくらいあっさりした心でいたはずだった。

だがそんな気持ちは呆気なく瓦解することとなる。
別ジャンルの用事でアニメイトに寄ったその日が、ソロアルバム発売の次の日だったせいだ。

入ってすぐ、NEW RELEASEのポップのついた青い棚。
本当に買うつもりはなかったのに、ジャケ写の彼と目が合って、気づいたらレジは終わっていた。
帰宅後すぐに、1曲目から順番に再生する。
ジャケ写の美しい彼を見ながら、力強い歌声に浸っていた。

ジャケ写裏のメッセージを見た。
そこで何故か涙が出た

今でこそやたらめったらに泣いてしまうオタクをしているが、そこそこ長いオタク人生において、そんなことは聖川真斗に出会うまで一切なかった。
彼の字で書かれたメッセージを見て、初めて「気持ちが高ぶりすぎて」泣いてしまった。

あの短い文章と綺麗な字を眺めていただけなのに、ぼろぼろ涙が出てきたのを覚えている。

泣きすぎて動けなくなり、置いたCDに土下座をするような体勢で泣いていた。

しばらくしてからブックレットも読んだが、そこでまた泣いた。
ブックレットは今読んでも泣く。泣きはするが、それは彼の今までの苦悩や思い、決意なんかを知って、言葉の裏側にあった出来事や彼の気持ちの変化を想像しての涙なので、知識もしょぼいあの時にワンワン泣いたのは今となってはなぜかわからない。ただただ猛烈に涙が出た。

ジャケ写と目が合って、彼のことなんかよく知らないのに泣いて。
大げさな言い回しだと思うけどここが人生の分岐点だと思う。
この時、聖川真斗が自分の人生に影響を与える人になった。

2019年6月20日のマジLOVEキングダムの半券は、もうかすれて印字もほとんど読めない。
だがいまだに保存用のソロアルバムの中に入れて大事に保管している。
マジLOVEキングダムとソロアルバム、二つ合わせて、きっかけだったから。

そういう風に自分は見事聖川担デビューを果たした。
それから「改めて真愛をじっくり聞いてみると童貞捨てた報告にしか聞こえず、自分の中のリアコ部分が限界を迎えて一晩中泣いた」「ラスワン回履修後の入国で『アイドルになることが不可能だと思っていた』の本当に意図するところが何だったのか知って泣いた」「『お芝居をする聖川真斗』に初めて触れたのがブラシャで、彼の演技力がすごすぎてただただ感動して泣いた」などを経て、自分と向き合い、聖川真斗と向き合い、今はどこに出してもしっかりばっちり恥ずかしいハッピー聖川担になりました。
たまにふと自分の過去ツイを漁ったりするが、お前いつも楽しそうでええなあと思う。


当初の題から大きく逸れてしまった。
まあ何が言いたかったのかというと、ド新規自分と聖川真斗のファーストコンタクトがマジLOVEキングダムだったということだ。

何も知らない自分が「かっこいいなあ」と思った聖川真斗がこれだったんだと、今日おうち入国をしながら改めて考えていた。

ド新規自分のうたプリの思い出と、先輩方たちのうたプリの思い出として一番違うところは、自分がうたプリを追い始めてから、マジLOVEキングダムが見られなかった期間はないということだと思う。
地元の映画館から消えた時期はあったが、別件で東京へ行ったときに見たり、復刻上映があったりしてなんだかんだ月1では見ていたし、円盤を買ってからはフォロワーさんと会うたびに見ていた(今はあんまりそんなことできないけど)。

自分のうたプリはほぼマジLOVEキングダムで出来上がったと言っても過言ではない。

積み重ねてきた歴史を、遡っていくような気持ちだった。
あの夏はアニメを順に視聴しながら入国回数を重ねていったので、昔から追っている人たちに向けてプレゼントされていた伏線たちが、回を追うごとに少しずつ理解できるようになっていった。
ゲームを進めるごとに見方も変わる。
見えるものが鮮やかになっていく感覚が気持ちよかった。
レジェスタ1話を初めて見たとき、知っているメロディーが聞こえてきて驚いた。キングダムの最初の3曲ってここからきてるんだ! とめちゃくちゃに興奮した。
ラストのMCのBGMも、スタリは1000%、ヘヴはヘヴゲだというのは2000%の段階でわかったが、カルナイのBGMの正体にたどり着くまでが長かった。
レジェスタに追いついてからようやく出会えたゴッスタに、血が沸くほど高ぶってしまった。カルナイのグループとしての始まりってもしかしてゴッスタだったのかなと思った。

勉強すればするほど、マジLOVEキングダムが楽しくなった。
この映画は本当にただのライブで、ストーリーはない。
けれども、映画をライブたらしめたのはアイドル達とファンが積み重ねてきたバックグラウンドだった。
狂ったように映画館に通い詰めたあの時、スケジュールとお財布はカツカツだったけど本当に充実していたと今でも心から感じる。

ホーム・ステシネでの上映最終週、これで大阪じゃ見納めかなあと思いながら見ていたとき。

今まで当たり前のようにマジLOVEキングダムを見ていたが、これはコンテンツの一番新しいところ、つまり端っこだということを唐突に理解した。それまでのファンたちが積み上げてくれていたものを遡っていただけの自分は、そんな当たり前なことに気付かなかった。

この映画は先輩プリンセスたちが待ち望んできた今までの「続き」だったこと。
そして、今のところこの「続き」は存在しないということ。

それが頭によぎったとき、過去最高に泣いた。すごく悲しくなった。

だが彼らは間髪入れずに「私たちの歌を聞きたいと思ってくださる方がいる限り、歌い続けたいと思います」と。「確かめよう 心配は言葉にして」と。「これから始まる夢に乾杯Happy未来」と。「ここから始まるからさ 信じて」と。はっきり言葉にして伝えてくれた。最後にアナウンスで「またね」と言ってくれた。

彼らは、これからも応援していけば『続く』とはっきり伝えてくれている。

そう思ったら先ほどまでの悲しい気持ちが嘘のように小さくなって、対照的に膨れ上がった幸せな気持ちが、違う種類の涙を押し出した。今一番幸せだなあと、何の疑いもなく思えた。

よぎった一瞬の不安は、それ以上の幸せで吹っ飛ばされたのだ。

なんだかんだで泣いてばかりな気がするが、聖川真斗で泣いていっぱいいっぱいになってる自分、最高に輝いてるぜ!(©日向大和)なので割と好きだ。
聖川真斗を応援し始めてから「人生を目いっぱい楽しむってこういうことか!」とわかった気がする。生きるのが楽しい。こんな思いになったことがない。
ついでに自己肯定感も爆上がりした。
聖川真斗に恥じない自分でいたい、という思いも生まれたので、まっとうな人間になろうと藻掻いている(腐・夢はまっとうではないと言われればそれまでだが)。

人生で迷ったら、楽しいほう・やりたいほうに動こうと思う。楽なほうではなく。聖川真斗は目標をもって努力で高みに上ろうとする人だから。
もし挫けたらノッキンオンザマインドでも聴いて、少し落ち着いたら続けてハンギンゼアでも流して、もっかい頑張るぞというメンタルに持っていく。心の調整が以前より幾分楽になった。
すごい。聖川真斗のいる人生すごい。

……マジLOVEキングダムに想いを馳せていたら夜が明けた。

聖川真斗は自分の知らない9年の間にいろんなことを経験している。
今からそれをもっともっと知っていくと思えば楽しみで仕方がないが、同時にこのコンテンツが積み上げてきた膨大な時間と量に、たまに心が折れそうになる時もあった。
そんな時には偉大なH先生のお言葉集の1つ、君は今まで先輩たちが9年かけてゆっくりと順序良く追ってきたのを急速に見ようとしている、生き急ぐなというのがあるので同じように思っている方はぜひ参考にしてほしい。

Hさんだけではなく、この界隈は本当にやさしい先輩プリンセスがたくさんいて、いろいろ教えてくれたり見せてくれたりする。
嬉しいし楽しいので幸せだが、時たま「なんでこのとき自分はうたプリを知らなかったんだろう」って悔しくなることもなくはない。
でもこの間某先輩プリンセスと一緒にプリライの円盤を見させてもらったときの、その先輩のこれ見るの何回目かわからんけど楽しいという言葉が強く印象に残っている。
何回見ても楽しくて元気をもらえるのがうたプリなんだなあと。

そうやって、出会いから知見を深めここまでどっぷり浸かるまでを、先輩たちが優しく手引きしてくれた結果、今ここにいる。

そして一番素敵なのが、新規でスマン……何も知らなくてごめんなさい……となっていた私に、先輩方がみんなうたプリに出会ってくれてありがとうと言ってくれたことだ。
「新規が入ってきてくれるジャンルが長生きするから、新規は大事にしないといけない」ってみんなが口揃えて言うの、最初は何……? そういう政治……? みたいな気持ちで見ていたが今ならわかる。
本当にそういうことなのだろう。一時期過疎だったころがあったとも聞く。

これから自分が新規さんに出会うことがあれば「自分もかつて先輩に優しくしてもらったので……」とデロデロに優しくしたい。
例えば既に王国新規自分でも擦り切れるほど見ているマジLOVEキングダムとかを、いつか初見さんと一緒に見て「これもう何回も見てるけど毎回死ぬほどかっこいいし楽しい」とキャアキャア言いたいと思う。
何回見ても幸せになれるぜ! という姿を自分が率先して見せたい。

ありがとう、今までコンテンツをつないでくれた先輩たち。
あなた方の育みのおかげで私はズブズブのプリンセスになりました。
これからは自分もつなぐ側に回れそうです。


ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
読んだ記念にでも「10か月おめでとう」とぜひ声かけてください。

聖川真斗に出会えてよかった!
来年のプリライ絶対行くぞーー!

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