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WC栄光への道『タラクシスの森』#2

アポケーテ施療団の野営地では、慌ただしさが増していた。
数日前の襲撃を退けて以来、近辺の森中で、ホーン・オヴ・ハシェットの斥候の姿を頻繁に見かけるようになったからだ。
かの獰猛な蛮族達は、一度の敗北などでおめおめと退く連中では無い。
再度の襲撃に備えるため、武器や霊薬の準備を怠るわけにはいかない。

なんの前触れもなく、節くれ森に猛々しい角笛の音が響き渡った。
それはまさに怒り狂う雄牛の咆哮を思わせるものであり、森を焼き払いながら、一直線に腐敗の盟約団の野営地を目指していた。
その先頭に立つのは、ルイネイターの中でも特別な力を持つ者、アルファの称号で恐れられるホープナーである。彼の命令は、黒煙と火花にまみれ、部下達を無言で進軍させるのであった。
金属製の雄牛のハシュタルの中で、彼の瞳は復讐に燃え真っ赤に灼熱していた。

キャンペーン小譚:腐敗と荒廃の戦い
第二回:揺るぎなき進軍

ウォーバンド・トーム『腐敗と荒廃』に収録されている専用のキャンペーン小譚の2話目をプレイしました。
このキャンペーン小譚では、対戦の勝敗によってストーリーが分岐し、バトルプランが決定されます。
前回の勝負は、ロットマイア・クリードが勝利したので、それに沿ってバトルプランが決定されました。

初期配置:かりそめの陣地
勝利条件:撃退せよ
特殊状況:不確かなる刻
ホーン・オヴ・ハシェットが、戦場端に陣取るロットマイア・クリードを強襲する様が表現されてます。

バトル開始!

画像右側から、左端の陣地を目指す雄牛達

戦場中央には、ウィザーロードのシュプリツェが部下を伴い待ち構えます。
後衛には、キャリオン・キャッチャー達の隊が、がっちりと自陣を防衛する構え。

100均セリアで炎エフェクトをご用意

デモリッシャーのフレイムハーラーが文字通り火を吹く!

これが専用ダイスの威力か!(デジャブ)

ハシェットの軍団は、獰猛さを体現したかのように進軍してきます。
一方のアポケーテ施療団は、自陣の防衛のために人数を割かなければならず、戦場前線での戦闘に大苦戦。

切り込み隊長は、相変わらずゆっくり登場

第2ラウンド。
ここで、アポケーテ施療団を率いるシュプリツェは、重大な決断をする。
切り込み隊長のゼクチオンを含む援軍を敵の側面から強襲させるのではなく、自陣の防衛へ差し向けたのだ。
この戦いは、敵を屠るのではなく、自陣を守りきることが目的であるとの決意である。
たとえ、それで我が身が大きな危険にさらされようとも、、、!

フレイムハーラー2体でこんがり
仕上げはルイネイターとデモリッシャーの鉄棍棒で

敵の集中攻撃を受け、ウィザーロードのシュプリツェが散る。
だが、編み細工の仮面で隠された表情は読み取れないものの、彼の勝ち誇ったかん高い笑い声が雄牛達にも聞こえたという。

引きこもり中の施療団に迫る雄牛

ロットマイア・クリードのリーダーを囮にした作戦で、ホーン・オヴ・ハシェットの進軍は大幅に遅れた。

炎エフェクト、見栄えがサイコー

遅れを取り戻そうと、まさに突進という言葉がふさわしい勢いで進軍する雄牛の団。

付属ダイスでも出目は頑張る
リーダーの仇はとった

雄牛の猛進を、必死に押し止めるアポケーテ施療団。リーダー亡き今、それぞれが自分の役割を全うしようとしていた。

当然の結果だとは思う
敵リーダーのホープナーも最前線に

だがしかし、次々と倒される腐敗の住人達。
もはやこれまでか?と思われた時、節くれ森の木々の中から無数の吹き矢が放たれた。
腐敗の盟約団の援軍が到着し、一斉に攻撃を開志したのだ!
これにはさすがの雄牛達も撤退を余儀なくされることとなる。

最終局面

あわやのところで、なんとかホーン・オヴ・ハシェットを退けることができたアポケーテ施療団。
だが、その犠牲はあまりにも大きいものであった、、、

なお、勝利点はダブルスコアで圧勝でした(笑)


バトル終了後の処理

・栄光ポイント 計5点
キャンペーンバトルをプレイ 3点
バトルに勝利 2点

・負傷
#3が名誉点喪失
残りの負傷者は軽傷

・名声レベル
#6が獲得

・クエストの進行 計8点
バトルに勝利 2点
ファイターの派遣 6点
→クエスト達成、神器『蝿の像』獲得

・ファイターの派遣
財宝の発見→アナクラロックの網を獲得

・ウォーバンドの管理
アナクラロックの網を#6に装備
評判スコア3

・野営地
安全


自陣を守りきったアポケーテ施療団だが、その消耗は大きかった。
本来なら勝利の凱歌を唄うところであるが、彼らは下を向き、うなだれる者ばかり。
大地は黒く煤け、大切に育てていた薬菌が大量に焼かれてしまった。
戦士達にも休息が必要だった。
と、そこに聞き覚えのある高笑いが聞こえた。
ウィザーロードのシュプリツェが、舞い上がる黒煙の中から姿を現す。
この世の全ての毒に耐性を持つという彼が、あの程度の攻撃で死を迎えることなどなかったのだ。
そして彼の手には、神から授けられたとしか思えない、新たな神像が掲げられていた。

(続く)

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