声を上げ、届け続けられる仕組みを作る

こんにちは。かなです。

6月4日のこの発表から6週間が経ちました。


「キッズライン事件」とか、「キッズラインショック」とか、想像していたより、長期化して、大きい話になってきています。

私は発表の2日後の6月6日、仲間たちと声を集める活動を始めました。


6月25日、最初の130名の声を届けてきました。


7月21日の今日、追加の78名の声を届けてきました。取り急ぎ、写真のみ。


私たちがこうして声を届ける活動をしている中で、たくさんの人がいろいろなところで声を上げて、SNSから、テレビから、新聞社さんから、マスメディアと、広がって、

親御さん、同業者さん、事業者さん、議員さん、色々な人が動いていて

1つの会社の男性シッターの利用一時停止をきっかけに、波紋の広がりを感じています。

そして、ちょうど1か月後、私は退会という意思表明をしました。


でも、だから「私とKIDSLINE」は終わっていなくて。「私はKIDSLINEに」何ができるんだろうと考えて。

退会表明をしたときに、私は無理と教えてくれたサポーターの仲間、でもやっぱり便利だからと正直に話してくれたペアレントさん。

そんなキッズラインを使い続けたい人たちに、特に私と同じサポーターに、

今回のように「あれ?」と疑問に思ったことを、

それって、本当に子どものため?ご家庭のため?私たちのためになっている?と思ったことを、

一個人のもやもや、泣き寝入りで終わらせず、

届け「続ける」ことができる「仕組み」を作れればいいのかもしれない。と思いました。

キッズラインという企業には潰れてほしくないし、よくなってほしいし、日本にベビーシッター文化を創るために先駆的に活躍してきた過去があるから

伴走する我々が、我々も、ちゃんと声を上げられる仕組みをつくっていくことが良いのかもと思いました。


私たちと同じように、デリバリーをする個人事業主と飲食店をつなげる「Uber」というプラットフォームでは、「ユニオン」=「組合」がありました。

私たちは個人事業主で、個々でそれぞれの場所でそれぞれのスケジュールを組んで活動しているから、なかなか横のつながりが作れません(キッズラインも機会を作ってくれないし)。自分のことでいっぱいです。副業タイプの私のような人はそもそも優先順位も低いかもです。というか、保育園とかの現場での大人同士の人間関係が嫌で独立されている方とかもいるんだと思います。私も"群れる"の苦手です。

でも、ちゃんとプラットフォームに声を届けられて、自分たちが働く環境が改善されて、だからこそ安心してご家庭でシッティングができて、子どもたちもより嬉しくなるために、労働交渉をする権利が、あるのであれば。

キッズラインでも、作ってみても、いいのではないかと思いました。

きっかけは、ジャーナリストの中野さんからご紹介いただいた、早稲田リーガルコモンズ法律事務所の川上資人弁護士です。

労働基準法の対象にはならなくても、ウーバーイーツの配達員やキッズラインのシッターは、労働組合法の労働者には該当する(=団体交渉が可能になって、労働条件に付いて声をあげられる)と言えて、

「キッズラインというブランドの下でシッター事業を提供しており、実態はどうであれ採用や評価でクオリティコントロールをしているという建前があれば、事業組織に組み入れられていると捉えることができる」そう。

「日本の労働組合法では2人いれば労働組合が作れる」ということで、

さっそく有志の仲間たちで人数は集めました。


男性シッター利用停止について独禁法違反で訴訟を起こす、とか、
罰金制度の金額設定についておかしいのではと声を上げる、とか、
正直、その準備して動く暇があったら本業頑張るわ、とか、男性は別の仕事探すわ、とか、ってなってしまうと思うのですが、こうしてチームを作ってみたら、ちゃんと届くだろうし、一人一人の負荷も減るのではないかと思いました。


読んでくださっている、サポーター仲間の皆さんに、ききたい


もう日本の労働組合法では労働組合が作れる人数は集まっているので、動き始めることはできます。

ただ、私は8月末、あと1か月と少しでキッズラインを退会します。ウーバーイーツユニオンみたいに「キッズラインユニオン」ができたら、私は1か月でそのユニオンも抜けることになります。でも

「落ち度がない働き手のアカウントを会社の勝手で停止されるという問題はキッズラインに限らず、どこにでも起こり得るので、プラットフォーム全体の問題です。将来的にはプラットフォームワーカーユニオンと言う形もあり得るかもしれませんし、シッターさんたちが私に相談してきてくれたら、一緒に問題を考えていけると思います」(川上弁護士)

ということだそうで、将来的に「全ベビーシッターが声を上げるユニオン」という形になれるよう、そしてなったときにまたジョインしたいと思っています。その時はもしかしたら、ペアレント側になっているかもしれないけれど…

だから、今、現役でキッズラインを使って働いている人たちが、これからもキッズラインで働き続けたいなと思っている人たちが、こうやって動いていくことについて、声を届け続けられる仕組みを作ることについて、一緒に考えていってくださる人たちがいるかどうかで、正式に設立する動きに移っていくか、考えたいです。

組合を設立するためにキッズラインに在籍し続けることは私は考えていません。私個人は、もうここを介して働きたくないからです。

いま、キッズラインシッターとして働く仲間に問いたい。

と言いつつ、言い出しっぺの私たちも、設立するってどんな感じなのか、まず何から始めてどう動いていけばいいのか、右も左もわかりません。私もイメージが湧きません。自分のキャリア上ほとんどの企業団体で組合が存在してなかった?ので…←

川上弁護士は、まず、「プラットフォームにおける組合とは」「キッズラインユニオンってどんな感じになるのか、どんなイメージになるのか」、みんなで議論する場も含めて、勉強会を開催してみたらどうか、と提案くださいました。

まずは、勉強会やってみませんか?

まずは、今月7月末まで、その勉強会に参加したい方を募り、
8月上旬に日程調整をしてオンラインで開催してみたいと思います。




そして。

今日も本社に届けましたが、今の声を届ける活動はまだ続いています。

まだ届けていない方、ぜひお願いします。


こんな私ですが、ぜひサポートお願いします。 いただいたサポートは、自分に沢山の学びと気付きの機会を与えてくれた人や団体、そして社会に還元していきたいです。