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ハンドメイド狂想曲② 実際にあった『手作り』にまつわるハプニング(?)あれこれ

 こちらは前々回執筆したエッセイでございます↓

 読んで頂いた方、スキ♥️を押してくれた方、コメントを送ってくれた方に、改めてお礼を申し上げますm(__)m

『私も裁縫苦手ですよ』という声も頂いて、裁縫アレルギーの方は意外と多いことが分かりました😚

 さて、今回は第2弾❗ 私が実際に見聞きしたハンドメイドエピソードを集めてみました(⌒0⌒)/~~

 集団生活前のお子さまがいらっしゃる方も、そうでない方も『へぇ~、こんなヤツいるんだ』と楽しんで(?)頂ければ幸いです。

 ※念のため所々ぼかしておりますが、全て実話です。


事件簿 ①誰もソンナコト言っていませんが?


 約20年前に所属していた育児サークルでのお話です。

 当時、同年代の子を持つママたち12人が公民館に月イチで集まり、育児の情報交換をしていました。『情報交換』なんて言えば響きは良いのですが、その正体は他愛もない世間話です。更に今で言うところの『マウント』(無自覚だからタチ悪い😖)なんてのもチラホラ(笑)

 そこにはクシダさん(仮名)というママさんが所属していました。

 私より5歳上で、見た目はどちらかといえば地味め。あまり前に出るタイプではなかったですが、自分の考えを持っているしっかり者……という印象でしたね。

 メンバーの中には、世間話に夢中になるあまり、我が子がお友達に乱暴なことをしても気がつかない馬鹿親うっかりさんもいましたが、彼女は子供をキチンと見ていて、何かあればその場でキッチリ叱っていました。

 そういう所に感心していたものの、彼女とは別に仲良くありませんでした。私がアホなせいかもしれませんが、何か話が合わなくて(苦笑)

 そんなクシダさんは手先がめちゃくちゃ器用でした。自分と子供用の手作り弁当を毎回持参(私は市販のパンやコンビニ弁当が多かったです💦)し、バックや服もハンドメイド。

「ねぇねぇ、○○ちゃんのこのワンピース、クシダさんの手作りなんだって‼️」

 …とメンバーから聞いた時、

「うわぁ、クシダさん凄い‼️ 言わなきゃ分からないよ」

 なーんて驚いた私。この言葉はお世辞ではありませんでした。向日葵のような黄色いサマーワンピースの形は今でも覚えています。

 
 そんなある日のことでした。

 私たちのサークル内では、交換日記のようにノートを回して、育児や思ったことを綴る『回覧ノート』というものがありましたが、クシダさんのページ読んだ私は思わず首を傾げてしまいました。

 そこにはノート1ページを丸々使った彼女の『心の叫び』(のように私には見えました)が……。

 内容全部は覚えていませんが、書き出しはこんな感じでした。

『サークルのみなさんへ

私は特別な人間ではありません。

みなさんと同じ普通の母親です(以下略……)』

「…………はっ?」

 もしも私が二次元キャラクターなら、ノートを見る目は黒い点だけになり、頬には大粒の汗が描かれ、頭部周辺には大量のクエスチョンマークが飛び交ったことでしょう。

 マジで引きました。

 確かに彼女のことは器用で凄いな…とは思っていましたし、「私は不器用なんで、クシダさんが羨ましいですぅ」的なことを何回か言った記憶もあります。

 私とクシダさんは共通に盛り上がる話題が少なかったので、どうしてもハンドメイドの話に傾きがちだったことは認めましょう。他のメンバーは知らんけど。
 
 でもねぇ『特別』だとは言ったつもりは全くなかったんですけどねぇ。しかも『みなさんと同じ普通のママです』ってくだりが、自分で自分を『特別』にしてないか? な~んて思ってしまって……。更にクシダさんが苦手になってしまった瞬間でした。

 その後、クシダさんは『義母の介護をしなければならなくなった』との理由でサークルを脱退。メンバーからの裏情報によると、お姑さんはお元気なようですが、個人的にはホッとしました。

 そんなワケで最後に一言。

 そんなに嫌なら、最初から子供の服を「自分で作りました」なんて言わなきゃ良かったんじゃね?


事件簿② 迷惑バザー


 次女の幼稚園時代に知り合い、今でも定期的にランチをするカズエちゃんというママ友がいます。これは彼女から聞いた約12年前の愚痴でございます。

 彼女の長男くんとウチの次女は、めでたく卒園。しかしカズエちゃんには2歳下の次男くんがいたので、まだまだ幼稚園に関わる生活が続いていました。

 ある日のランチ、カズエちゃんは「もぉ、聞いてよ💢」とご立腹です。

私「どうしたん?」

Bさん「タカハシ○○ちゃんママ……のこと覚えてるよね?」

私「あぁ、うん」

 タカハシさん(仮名)の長女もウチの次女と同じクラスだったので、よく覚えています。親子共々、全く気が合いませんでしたが😅

 そしてカズエちゃんの次男くんとタカハシさんの長男くんの年齢が一緒。しかし彼女もタカハシさんに対して、あまりいい感情は持っていませんでした。

カズエちゃん「あの人、今年のバザー実行委員長になったんだけど、『今年のバザーはハンドメイド作品販売に力を入れましょう。1人2つ以上、手作りの作品を《必ず》持ってきて下さい』だってさ……」

私「はぁ!? ナニソレ!?」

 我が子たちは既に卒園。幼稚園とは何の関係もなくなっていたのに、私は思い切り拒否反応を起こしてしまいました。おそらく『クイーン・オブ・不器用』の血が騒いだのでしょう。
 
 いや、そりゃあないわΣ( ̄皿 ̄;;

 バザー実行委員長だかナンだか分からないが、権限使って手作り強制すんなよ!

 これがですね、『必ず』ではなく、『なるべく』なら別に問題ないと思うんですよ。でなきゃ『園の方針での《必ず》』なら、100歩譲った状態で仕方がないと言えます。もっともそんな幼稚園、私は入れたくないけど。

 ちなみに小学校のバザーでは普通に『ハンドメイド枠』的な場所が設けてありました。出品の際には作った方が値段を決めていたそうです。

 これは全く問題ないですよね。ハンドメイドが好きな方が自分の意志で出品するのですから。例え売れなかったとしても、そこは「仕方ない」割りきれるのではないでしょうか?

 しかし手作りを強制され、時間も取られ、「やっと出来た!」と思ったら、今度は勝手に値段をつけられ、挙げ句の果てに自分の作ったモノが売り残る。どう思います? 

「……タカハシさんの作ったモノだけ売れ残ればいいのに」

 性格の悪い私は、思わず言ってしまいました。カズエちゃんは大笑い。

(※カズエちゃんは私と違って、普通に裁縫が出来るママさんです)


 そしてその年のバザーは無事に(?)終了。

「集められたモノの中には、100均の布製品に100均のワッペンをつけただけの作品も数点あったよwww」とBさんが教えてくれました。

 まあ、それも立派なハンドメイド。

 あったまいい~(((*≧艸≦)ププッ


事件簿③ もはや押し売り


 
 『知人トラブルあるある』の1つに数えられる『スキル搾取系』の話題を耳にしたことがあるでしょうか?

 頼んだ側が勝手に『お友達価格』を設定。その際に考慮されなければならない『相手側に発生する手間』や『スキル取得にかかった背景』などは完全無視なので、納得できる金額など彼らが提示するわけありません。

 ハンドメイドの話に当てはめると、器用な友達ママさん(相手は親しいと思っていない可能性大)に「ついでにウチの子の分も作ってぇ♥️」という感じですかね😅

 ネットでは『お友達価格=無料』なんて思っている、輩の話がチラホラ見受けられますが、脳内でヤバいお花でも栽培しているのでしょうか?

 ちなみに今回は『搾取系』ではなく、タイトルの通り『押し売り系』です。こちらも面倒くさいです。

 結婚して一番最初に住んでいたアパートに、ハンドメイド好きなママさんがいたのですが、趣味が高じてフリマ的な活動を始めたんですよ。

「うわぁ、このスカート○○ちゃん(←うちの長女)に似合う‼️ ねぇ、どおかな?」

 誘われて仕方なく行った会場で、自分の作品を勝手に押し付けるのですが、スカートの値段は1900円。

 (……西○屋で2枚買えるわ)

 子供服の考え方は人それぞれなので、誰がどんな服を着せようと否定はしませんが、私は『普段着は質より量。どうせ成長するし、汚れても笑い飛ばせる値段で充分』と決めていました。

 結局スカートは買わずに、適当なポーチでごまかして、会場をあとにした私。この方は私以外のママさんにも同じようなことをしていましたので、陰では結構ひんしゅくを買っていましたよ。

 今、思い出しても面倒な人でした。しかし、この章の主役(?)は彼女ではありません。過去にもっとタチが悪い人がいたんですよ。

 その方の名前はスドウさん(仮名)。これは約18年前の話です。

 長女が幼稚園に通って半年ほど経ったある日、ママ友のシズカさん(仮名)から電話がかかってきました。

 シズカさんは、当時、児童館が主宰していた『手遊び教室』で知り合ったママさんです。

 軽い雑談の後で、本題を口にするシズカさん。

「実はスドウさんのことなんだけど。念の為、○○ちゃん(←私)の耳にも入れておいた方がいいと思って……」

「へっ?」

 スドウさんも『手遊び教室』で知り合ったママさんです。私たちと同じ年齢の男の子の他に、小学生のお兄ちゃんが2人いたので、気がつくと『先輩ママポジション』になっていました。

 そしてシズカさんは、スドウさんのお子さんと同じ幼稚園に入園。先輩風を吹かせていたスドウさんは、私にも「同じ幼稚園に来なよ~」と勧誘してきましたが、私立幼稚園に行かせるつもりはなかったので、丁寧にお断りしました。

 
「もし、スドウさんから連絡があっても関わらない方がいい。実はね……」

「うんうん」

 彼女がスドウさんに違和感を感じたのは入園前説明会の頃からだそうです。

 こちらの幼稚園は、入園グッズは手作り強制推奨で、レッスンバックや巾着袋は勿論、キッチリサイズ指定された『クッションカバー』までありました。

 クッションカバー‼️ し○むらでクッションごと買っちゃダメなんか~い⁉️

 まあ、それは置いといて……。

 その説明会で突然、シズカさんはスドウさんからキ○ィちゃんのクッションカバーを手渡されたそうです。

「はい、これ。大変そうだから作っておいたよ」との言葉と共に……。

 
 はーーーーー!? ですよね?

 シズカさんは「作って」なんて一言も言ってないません。そもそも『手遊び教室』で知り合っただけの間柄で、ここまで踏み込む!?

 スドウさんの想定外の行動に戸惑いながらも、「せっかくだけど、入園グッズは子供の好きなキャラクターで作りたいし、布はもう用意してあるから……」と断りました。

 グッズを勝手に作ってきたことは勿論ですが、『女の子だからとりあえずキ○ィちゃんでいいだろう』って思考も何なのでしょうね?     

 キャラクターに対する子供のこだわりを舐めたらいかん!……ってことですよ。
 ウチの長女、当時はキュア・ホワイトが好きでしたが、「同じプリキュアだからいいだろう」って思ってキュア・ブラック買ってきたら、絶対に号泣したハズです。

 さて、シズカさんから断られたスドウさんは……というと、

「ふ~ん、でもウチは男の子しかいないから、いらないなら捨てて」

 ……と不機嫌な顔して、カバーを押し付けたそうです。

 のちにスドウさんは、他の幼稚園デビューママさんたちに同じような『押し付け』をしていたことが発覚!
 更に料金を請求したというのだから驚きです。「いらないです」と拒否したシズカさんに対しては、流石に言えなかったようですが……。

「スドウさん、どうやら高いミシン買ったみたいで、少しでも元を取りたかったらしいよ」

「うわぁ」

『手遊び教室』時代、スドウさんは関係者でもないのに、「同じ幼稚園に行こうよ」と私に言ったのは、そんな理由があったのかな? なんて疑ってしまいました。

 そんなスドウさんは、守銭奴気質が他の場面においても露呈してしまいました。

 ハンドメイド作品だけでなく、もう1つの趣味だというカメラを使い、園の行事で勝手に撮った子供の写真を保護者に押し付け、料金を請求する……などの迷惑行為を続けた結果、保護者から孤立気味に……。

 シズカさんも距離を置いたのは言うまでもありません。 

 はした金で人間関係ダメにすんなよ~┐('~`;)┌

 今となっては(どうでも)いい思い出ですが

 
 ハンドメイド1つとっても、本当に色々な方がいますよね。入園前のお子さまをお持ちの方、ママ界隈の闇にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。

 最後まで読んで頂き、感謝です😘