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【黒い砂漠】分岐するシナリオで見える同じ世界の異なるもの(その1)

前回、はじめてのボス戦で赤い鼻のインプレッドノーズを倒したわけですが..

人間の側からすれば協力者でなる賢しいインプリトルノーズの処遇をめぐり、クリフ隊長から「働き手を探している農場へ紹介する」という提案が。
このままインプらと暮らすにも肩身が狭いだろう、ということで。
『黒い砂漠』の世界には、蛮族(=亜人たち)を一概に善悪で考えない”個の尊重”があるのか、わりに抵抗がないみたいです。
バレノス遺跡の石室に「古代の王は蛮族とも交流した」なんて記録もあったことから、価値観として根付いているのかも。

ここからはRPG序盤の真骨頂”おつかい”になります。
言われるがまま進めていると、悪夢を見る女性に”悪夢除けのネックレス”を届けるクエストが出てくるんですが..ちょっと覚えのある話です。
こちらもバレノス遺跡の石室で、プレイヤーの身につけていたネックレスを見たエダンが「まだ覚醒していないようだな」と言っていた、あの場面ムービー
「君はその幻想から抜け出さなければならない」とも。

その悪夢を見るという女性は”闇の精霊”に憑かれてはいないようですが..

あ、あの遠くに見えるエワズの丘ですよ。
そこでいつも小さな霊魂たちが息を殺して泣いてます。彼女を慰めるために近づくと、いつも何かに遮られます。すると、いきなり現れた真っ赤な目をした黒い精霊が私を追いかけてきて怖いです..私は逃げようとしますが。

「故あって力を求めるもの」ではないから、ということでしょうか。
ともあれ影響を受けているのは確かな様子です。
”闇の精霊”が関係しているのであれば、とエワズの丘を目指してみることにするプレイヤーですが、ゴブリンたちが占領している危険なエリアだからと偵察兵のグリシャに協力を仰ぐように言われます。

見た目に騙されないでください、彼はとてもまじめで賢いです。

賢しいインプリトルノーズのこともあるので、また亜人かと思いながら向かってみれば..
なるほど見た目に騙されないで、の意味がわかります。

その、まじめで賢いというグリシャは言うまでもなくタイトル画のひと。
ゴブリンに変装し、まぎれて暮らし偵察を続けているうちに「自分が人間かゴブリンか」が危うくなっているトンデモな分裂症傾向が出ちゃっていて、底なしの”まじめ”が仇になったタイプみたい。

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ここで『黒い砂漠』はじめての分岐です。
左は、人間の側として「ゴブリンを殲滅させる」選択。次いで、ゴブリンに寄り添い「深く理解しようとする」か、ゴブリンのボスとされる「ギアスについて調べる」の3つ。
どれを選んでも、それぞれにストーリーが進んでしまいます。

つまり1つのキャラクターで3つとも知ることはできない仕組みです。
複数キャラをプレイすることが前提にある、とも言えます。

どれを選んでも通るようにしたらグリシャが分裂症になった、というのでもなさそうなのが不憫です。どうやら、当初は「ゴブリンを殲滅させる」選択しかなかったようで、ほか2つは追加シナリオだそうです。

別の選択を知るにはプレイし直すしかありません。
何でそんなことになっているか、というのも『黒い砂漠』の特徴で..

というのは、次回にしましょうか。