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赤ちょうちんは燃えているか

しれっと何度目かになる、東京都のまん延防止等重点措置が決まりました。
リリースが1月19日で、翌々日から開始だとか。
さすが用意した弁当を大量廃棄して何とも思わなかった方々のスピード感は仕入れなんて考慮しないみたいですね。
週末に向けて発注しちゃってるタイミングじゃないの、と心配になります。
とくにアルコールを出すお店は、もう辟易じゃないのかな。

ところが、ちょっと斜めに見る向きもあるようで。
というのも昨日のこと、聞くともなく聞こえてきた世間話でした。

「また居酒屋にもうけさせるのか」

ちょっと何を言っているんだろうか。
いやいや逆でしょうに、と思ったわけでしたが。

よくよく聞き耳を立てれば「営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金」は、そもそもの売上が考慮されておらず儲けが出ている店も多いはず..との理屈なようで。なるほど、わからなくもない気がします。

コロナ以前は、いくら売り上げていたのか。
その店に適正な金額なのか。

確かに、その点は議論されていない。
あるいは議論されているとしても知らない。
でも、それ知る必要あります?

そもそも営業時間を短縮せず店を開けていたとしても、コロナ以前と同じく売り上げられるかわからないですよね?
そういう部分には目を向けず「もうけさせるのか」なんて言っちゃうのは、「お世話になった赤ちょうちんに申し訳がたたねえ」と思うんですね。

「あの瀟洒な別注のカウンターに悪い」も同じく、お酒を嗜むひとであれば飲んで助けられた思い出の1つや2つはあるはず。
そういう場所が困ってるわけです。

もっと他にも困っているひとならいる。
そんな理屈もあるでしょう。が、だから「協力金なんか出さなくていい」のではなくて、ならば同じように支える方法を検討すべき訴えるべきで。
どう考えても、開けられない側に非があるなんてことはない。
そればかりは間違いないと思うんです。

世の、お酒をあつかう商売をなさっている皆さま。
いつも、ありがとうございます。
落ち着いたら、また飲みに行きます!

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タイトル画像は「わたなべ - 渡辺 健一郎 // VOICE PHOTOGRAPH OFFICE」様からお借りしました。
ありがとうございましたm(__)m