【パニシング:グレイレイヴン】の、そもそもパニシングって何なの?(初心者向け)
SFの面白さ=訳知り顔ではったりを利かせられるかだと思ってます。
たとえば宇宙戦艦ヤマトの「エネルギー充填120%」とか。
雰囲気として伝わる「なんかすごそう!」的なやつ。
まあ、言っちゃえばキモなわけです。
空想科学の、ありきで語られるあり得ないもの。
そのあたりをアレルゲンに敬遠するひとも少なからずいるんじゃないかな。
ゲームでもSFの要素の強いシナリオは叩かれがちなんですよね。
よくある、専門用語が多すぎてストーリーがはいってこないってやつ。
KURO GAMEの『パニシング:グレイレイヴン』も例に洩れず。
いっそタイトルにぶち込んできてる強気っぷりです。
空気感染する狂犬病ウイルスみたいなもの、というのが端折った説明。
しかも機械まで狂暴化させちゃうトンデモなやつ。
零点エネルギーリアクターとか真空チェンバーなんてのは好きなら調べればしたり顔できる程度のもんで、よくわからんところから発生した未知のウイルスくらいに思っておけば困らないんじゃないかな。
このウイルスがまん延した地球は、どこもかしこもラクーン市です。
生き残った人類は、軌道上にあるコロニーへ逃げ込んでいます。
このコロニーで地球奪還に向けた研究が行われ、先兵として「構造体」なる人造人間が生み出されるわけですが、改造人間じゃないのはウィルスに侵される生体部品は使いものにならいから。
機械は機械で狂暴化しちゃうので、生体部品ではない”代替脳”で意識だけは人間から持ってきましょう、と生み出された折衷案が「構造体」です。
と、問題になるのは「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」ってやつ。
意識だけ人間の機械は、果たして機械なのか人間なのか。
「もう人間じゃねえ」となって意識が吞まれてしまえば、単なる機械人形に成り下がる=パニシングに侵される。
その精神性を支えるために人間の指揮官が意識をリンクさせて、自我を保つ手助けをし続けてあげる。
そんな編成で組まれている小隊の1つに、グレイレイヴンがあります。
『パニシング:グレイレイヴン』ってタイトル、なかなか世界観を詰め込んでいるわけですが、ざっくり理解するには丁度いいレベル感です。
名は体を表す、じゃないけれど。
ひとまず物語が一段落する13章あたりまでは、読み困らないと思います。
テキストのボリュームがあるので、読むの苦手な方は大変かも?
でもシナリオも悪くないのでスキップはもったいない。
欲しいキャラクターの排出率を上げたりもできるし、ガチャも良心的です。
じつは微課金・無課金が長く楽しめる良作じゃないかとも。
次回は、そのへんについて書こうかな。