生活してる
15:00。早めに仕事が終わったので、職場の近くのアジア料理屋へ。
タイラーメンとラッシーを注文すると、注文をとってくれた店員のお兄さんにカタコトの日本語で話しかけられた。
「この店に来たのは初めてか?どこで働いてるの?」
というようなことを聞かれたので、
『ここに来たのは2回目。近くの本屋で働いているよ。』と伝えた。
「おぉ。あの駅前の本屋?僕もよく行くよ。宝くじ売ってるでしょ?僕の友達もよく行く。」
私の職場は書店で、たばこや宝くじの販売もしている。
「何曜日に働いてるの?」
と彼が聞くので、
『うーん、月曜日か木曜日ならレジにいるかも。』
と言うと、
「うん〜OK!(ニコッ)」と言ってまた定位置にのそのそと戻っていった。
タイラーメンはほどよくニンニクが効いていてスープが香ばしく、美味しい。セロリがたっぷり入っているおかげでさっぱりしていて箸が止まらなかった。
お会計の間もさっきの店員さんと世間話?をする。
「最近ロト6をよく買うんだけど、一回も当たらない。どうしたら当たる?」
と質問されたので、
『外れたからって諦めちゃだめだと思う。当たると信じて買い続けてみて!!』
と自信満々に、それっぽく答えてみた。もちろん私はロト6を買ったことはない。
店を出て駅に向かって歩いていると、大粒の雨が降ってきた。頭の中で、この後のスケジュールを整理する。
保育園へ子どもたちを迎えに行く→夕飯を作る→子どもたちを風呂に入れる→子どもたちを夫へ託して教習所へ→帰宅後子どもたちを寝かしつける→自分のお風呂・夕飯→皿洗いなど→明日の保育園の荷物を準備する
うーん。なかなかの忙しさだ。
さっきまでタイ料理屋の店員にロト6当選の極意をそれっぽく語っていた私と、子どもたちの世話に追われて自分自身を後回しにしている私。どちらも私で、どちらの私もなくしてはならない。
(たぶん、どちらかの自分をなくしてしまうと、心と身体のバランスがとれなくなって、この不安定な日々の上で簡単に転んでしまうだろう。)
そんなふうに考えながら、子どもたちを乗せた自転車を汗を流しながら漕ぐ。
生活をかさねてかさねて、気がつけば今日のことを忘れてしまうかもしれない。
だから、こうして文章にして、のこしておこうと思う。
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