三つ子の魂という感じがした

ハワイ在住の妹の戸籍謄本を取るため池袋の豊島区役所へ出かけた。3週間ほど前に、父と祖父のを取りに行った時に一緒に取ってしまえばよかったのだけど、妹の戸籍が豊島区にあると気づいたのは区役所から駅に向かって戻り始めてからであり、すでに大宮発の新幹線の時間が迫っていたので無理だった。そして慌てて間違った新幹線に乗ってしまったのはすでに書いた通りだ。

池袋は前回と比べて明らかに人が多かった。街にも駅にも。そもそも電車の混み具合からして全然違った。本日の都内の感染者数が100人越え…というニュースを耳にしていたので、何とも不思議な光景に見えた。配信情報を集めていると、やっと有観客でのライブができます!とか、芝居の公演のお知らせなんかも増えてきていて、ちょうど池袋駅の真ん前のあの大きな交差点の真ん中で立ち止まってしまったような気分になった。そんなことが昔あったような気もするのだけど、気のせいかも知れない。

乱闘事件か何かがあったらしく警官が大勢集まっている駅の構内を抜けて、マルイまで歩いた。せっかくだからガンバの冒険の企画展を見て帰ろうと思ったのだ。僕の頭の中ではずっと「ガンバの大冒険」だったのだけど、実際は「ガンバの冒険」だった。45周年ということだから、僕の見ていたのは再放送か再々放送か何かなんだろう。当時はそういうのが多かった。

結構見ていたはずなのに内容は全くと言っていいほどおぼえていない。鮮明におぼえているのは主題歌だ。サビのところだけだけど。本編よりもオープニングで興奮しがちというのは今でも変わらない僕の癖で、三つ子の魂という感じがした。コラボ作品の宮島亜希とか吉田戦車とかに心の中で拍手を送りつつ、いっそうひどい混み具合になった駅や電車を経て吉祥寺に帰った。夏物の服を買わなくてはと今日も思ったが、人の少なそうな日を選んで出直したい。