D=ブラック・ミュージックそのもの/PJ Morton「Still Believe」

皆様、今年のゴールデンウィークいかがだったでしょうか。
私は息子の野球の試合で大忙し…となるかと思いきや、早々に負けたので(汗)かなり穏やかなGWを過ごしておりました。
遠出は一切していないですが、友達とランチしたり、ママ友と呑んだり、一人でショッピングに行ったり。この2年どこにも行けなかった(少年野球も活動停止だった)のと比べると、かなり充実した今年のGWです。
中でもやっぱり松尾潔さんのイベント『松尾潔のメロウな夜間授業〜R&Bの愉しみ〜』(5月2日@ビルボードライヴ東京)の最終回に行けたのが、今年のGWの最大のトピックかな。諸事情あって平日の夜に出掛けるのがなかなか難しいのですが、この日はバッチリ最初から最後まで(終了23時!)お酒を呑みつつ、松尾さんのお話を堪能しました。

最終回のお題は<ディアンジェロ>。95年のデビューから現在に至るまで、アルバム3枚しか出していないのに、その存在感&影響力の途轍もないことよ。松尾さんの仰る通り、まさに<ネオ・ソウルの起点にして頂点><ディアンジェロとは、ブラック・ミュージックそのもの>だと思います。ディアンジェロのいない今の音楽シーンなんて考えられないですもんね。

個人的にはやっぱり2000年のセカンド・アルバム『Voodoo』の衝撃が大きかったです。最初にシングル「Devil’s Pie」が出て、「(プロデュースが)プレミアかよ!」と大興奮したら、その次の「Left & Right」は「(フィーチャリング)メソッドマン&レッドマンかよ!」と大興奮した記憶。しかもそのカッコ良さといったら!!! まさにヒップホップ世代のソウル・ミュージックここにあり。12インチが出るたびにレコ屋に走ったものです。そしてその衝撃そのままに『Voodoo』が出て、その内容にまたも大興奮。と、完全にこの頃はディアンジェロ旋風が吹き荒れていました。クラブに行けば「Spanish Joint」で大盛り上がりだったし、「Untitled(How Does It Feel)」のMVにひっくり返ったり。

D’angelo / Spanish Joint
思い入れ込みでこの曲が一番好きかなー。ロイ・ハーグローヴも参加。

D’angelo / Untitlede(How Does It Feel)」
今見てもどうかと思います(爆)。ラファエル・サディークとディアンジェロの共同プロデュース。

D’angelo / Lady(CJ Mackintosh Remix)
隠れ1位はこれ! CJマッキントッシュのリミックスにハズレなし!

イベントではorigami PRODUCTIONSからShingo Suzuki(Ovall)さんHiro-a-key(a.k.a. Nenashi)さんが壇上に上がって、ミュージシャン目線からディアンジェロの魅力を語ってくださったのですが、これがまた素晴らしかった!!!わかりやすい上に的確。お二人で「Brown Sugar」「Feel Like Makin’ Love」「Lady」をセッションしたり。ディアンジェロのコーラスの重ね方とかもとてもよくわかりました。やっぱりミュージシャンってカッコいいなー。origamiの皆さん、元々ファンですが、ますます好きになっちゃいました。

ライターの林剛さんや池城美菜子さんのお話もあったりしつつ、たっぷり4時間のトークショウ。「Spanish Joint」と銘打たれたカクテルを呑み(他にも色々呑んだけどw)「Chicken Grease」と銘打たれたチキン・ステーキを食べつつ(これもディアンジェロの曲名よ。念のため)、K Dub Shineさんと政治の話等々をしつつ、濃厚なディアンジェロ講義をたっぷり堪能しました。楽しかったー!松尾さん、足掛け4年の長きにわたって、本当にお疲れ様でした!

この日限定のスペシャル・カクテル「Spanish Joint」


そしてこのイベントの9時間後には、私は息子の野球の試合のスコアラーをしていたという。そのギャップに我ながら痺れますが、どちらも我が人生。どちらも楽しいのです。


<今日の1曲>
PJ Morton / Still Believe feat. Jill Scott & Alex Isley

ここにきてまた話題の新譜が続々と出てますが、ディアンジェロと同じネオ・ソウル・シーンで活躍していたジル・スコット(とアレックス・アイズレー)をフィーチャーしたPJモートンのこの曲を。ニュー・アルバム『Watch The Sun』より。タイトルを連呼するフックがクセになりますね。PJモートンはスティーヴィー・ワンダーそっくりなヴォーカルを披露してますが、アルバムにはそのスティーヴィーをフィーチャーした曲もあり。これまた年間ベスト10候補の素晴らしいアルバムです。ジルスコさんのアルバムもそろそろ聴きたいですねー。ディアンジェロとどっちが先に出るでしょうか笑

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