見出し画像

自分で作る書類:履歴書(その2)

履歴書(その2)の概要

履歴書(その2)は、出入国歴、技能・資格、賞罰を記載する書類です。
この書類で確認されることは、住所要件と素行要件です。
1回に長い期間出国したことがある場合や、頻繁に出国している場合などは、「引き続き5年以上、途切れることなく日本に住んでいる」という要件を満たさない可能性がありますのでこの書類作成を通じて要件を満たしているか確認しましょう。
交通違反や犯罪歴がある方は、ごまかさずに正確に記載しましょう。違反歴の重さや刑が終わってからの期間、犯罪の回数、面接時での反省の態度などが総合的に審査されます。

①氏名

帰化前の氏名を、フルネームで記載してください。

②出入国歴

住所要件で決まっている期間分の年数を記載します。
今回このnoteで主に取り上げる普通帰化の場合は5年です。
簡易帰化の場合は、要件によって3年、1年とそれぞれ短縮されます。
それぞれこの期間を満たしていない場合は帰化申請できません。

③期間

パスポートや、出入国履歴のとおりに記載します。日本の元号で古い順に記載します。
西暦-和暦の換算はこちらで確認できます。
出入国履歴取り方は出入国在留管理庁のこちらのホームページにあります。郵送でも取り寄せができます。

④日数

日数は、1月1日出国~1月10日入国の場合、10日間となります。9日間ではありませんので注意してください。
渡航回数が多い方は、Excelに入力して計算した方がよいでしょう。
3か月以上の日数がある場合は、住所要件を満たさなくなる可能性が高いです。

⑤渡航先

一度の出国で複数の国を訪れた場合は、「アメリカ・カナダ」、などと書いてください。

⑥目的、同行者等

1人で観光旅行、妻と新婚旅行、同僚と仕事で出張、などと記載します。

⑦総出国日数

出国日数の合計を記載します。出国回数の多い方は、Excelで最初に情報を集約した方がいいですね。1年単位でも計算をして、その日数が150日以上の場合は、住所要件を満たさない可能性が高くなります。

⑧技能 資格

資格取得日 資格名 資格の固有番号の順に記載します。
平成〇年〇月〇日 普通自動車第一種運転免許取得(免許証番号〇〇〇)
令和〇年〇月〇日 日本語能力試験1級合格(〇〇〇〇〇)
運転免許証は下の赤枠の情報を記載します。日付は交付日ではないので注意しましょう。

運転免許証


⑨賞罰

交通違反や刑罰などを記載してください。
交通違反は運転記録証明書に記載してあります。日付、違反内容、罰金の額を記載します。
令和〇年〇月〇日 放置駐車違反 罰金15,000円

運転履歴証明書は、自動車安全運転センターで入手できます。
令和〇年〇月〇日 窃盗罪 罰金300,000円
もちろんここでの記載内容は、素行要件に該当しますので、承認が下りるかどうかの大きな要素となります。飲酒運転、あおり運転、無免許運転などの重い違反がないかどうか確認しましょう。
犯罪歴は、裁判所の判決文を参考に記載してください。
また、犯罪歴がある場合、刑が終わってから10年以上経っていないと承認される可能性は低いです。10年以上経っていても承認されるとは限りませんが、少なくとも最低要件として10年以上経っていることは確認しましょう。
もし警察署や消防署などから感謝状や表彰状をもらっている場合は、その内容はぜひ記載しましょう。

⑩確認欄

ここには何も記載しないでください。

まとめ

履歴書(その2)は、住所要件、素行要件という、国籍取得の根幹に係ってきます。個々の記載に誤りがあると担当官の信頼を一気に落としてしまうため、下のチェックリストを使って正確に記載しましょう。

一つ一つ丁寧に

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?