モザでいろいろ
これは「MOSAIC.WAV Advent Calendar 2021」に向けた文章です。
モザでいろいろ
私の好きなものの二大巨頭、「MOSAIC.WAV」と「落語」二つを合わせて色々書いてみました。
落語家の必須事項に「なぞかけ」があります。よく笑点で見るアレですね。
たとえば…
「お葬式」とかけて「ウグイス」ととく。そのこころは?「なきなき(泣き泣き・啼き啼き)、うめ(埋め・梅)に行きます」という感じです。
なのでアドベントカレンダーのトリにふさわしい(とは思えない)MOSAIC.WAVなぞかけをちょこっと出していきます!それじゃあいってみよー!
「リスク」とかけて「タコ足配線」ととく。
そのこころはどちらも「はっか(ハッカー、発火)するので注意です」
「ちゃんたん」とかけて「エンマちゃん」ととく。
そのこころはどちらも「(メイド、冥土)にいます」
「スーパータピオカンデ」とかけて「さばの味噌煮」ととく。
そのこころはどちらも「よく(噛んで、缶で)食べます。
「きゅいん」とかけて「M-1グランプリの決勝」ととく。
そのこころはどちらも「(歯医者、敗者(復活))が怖いです」
「MOSAIC.WAV」とかけて「体が硬い人」ととく。
そのこころはどちらも「(機械たいそう、器械体操)にトラブります」
MOSAIC.WAVは色々なグッズを出してますよね。グッズというのは普段使いしやすいTシャツとかがメインですが、ちょっとニッチなグッズがあってもいいかもしれません。そこでニッチなMOSAIC.WAVグッズを考えてみました!(ただの大喜利です)
MOSAIC.WAV鉄道ってのは?
→客を乗せるのが上手いんです
MOSAIC.WAVやかんってのは?
→話題沸騰中!
MOSAIC.WAVサーフボードってのは?
→波に乗ってます!
MOSAIC.WAVこたつってのは?
→よくあたります!
MOSAIC.WAVテレビってのは?
→(曲、局)が良いんです!
モザ落語
『富ふぉる』
ある年の暮れ。アキバに住む科学者のふぉるしぃは、発明が失敗ばかりで借金を負っていた。そんな中、姉のリスクが一枚の宝くじの札を持ってやって来る。
リスク「みてみてふぉるしぃ、これ宝くじ!1等に当たれば8億円、2等でも8000万円になるよ!」
ふぉるしぃ「そんなのどうせ当たらないよ…」
リ「ねえふぉるしぃ!買わなきゃ当たんないよ!?買わないと当たんないんだよ!購入しないと当選しないよ!If you don't buy it, you won't win!」
ふ「同じこと繰り返して言ってるだけじゃん…」
リ「でもふぉるしぃにも夢を見る権利はあるよ!夢見ようよ!ほら、買ってみなよ!」
ふ「リスクがそんなに言うのなら…」
ナスダック「買わなきゃ当たんないよ!」
ふ「ナスダックまで…この200円で一枚買おう。えーっと…『6319番』か。当たるかな… あ、もうお財布すっからかんだ…」
神頼みのために神田明神の御札にくくりつけいつも持っているスパナに忍ばせた。
ふ「当たりますように…」
リ「あ、当選発表はとらのあなで見れるよ!」
ふぉるしぃはよほど宝くじを当てたいのか「神様、大神宮様。何等でもいいから、どうかわたしに福を……。もし当たったらあれやってこれやって…」とすっかり当てる気になっている。
するとリスクから事情を聞いた七三値ぱすかがやってきた。
七三値ぱすか「いい、ふぉるしぃ?宝くじを当たる確率は一等が2000万分の1で、前後賞が1000万分の1。二等が500万分の1で…」
ふ「当たったら研究室をリフォームして、システムキッチンにしてお風呂直して、借金返して…」
ぱ「うわ、聞いてないし…まあいいわ。頑張って祈って…」
その日の夜、火事を告げる半鐘が鳴った。
ジャンジャンジャンジャンジャンジャン…
テラたん「か、火事!?どこかしら…」
アキバトラー「なんだなんだ、火事?」
テ「あっちは…たしか、ふぉるしぃが発明に失敗して怒らせた、三鷹すばるちゃんの家があのへんじゃないかな? ふぉるしぃ!」
テラたんは眠っていたふぉるしぃを起こす。
テ「ふぉるしぃ!ふぉるしぃ!!」
ふ「ん…何…?テラたん…?どうしたの?」
テ「ふぉるしぃ、聞いて!すばるちゃんの家が火事なの!あなた、失敗した発明品を渡して、すばるちゃんを怒らせてたでしょ?すばるちゃん家の火事を、あなたが作った発明品で消したら許してもらえるかも!ね、ふぉるしぃ!ふぉるしぃ…?」
ふ「テラたん…!分かった、行ってくる!」
ふぉるしぃはパジャマのまま発明品を持って家を飛び出した。
ふ (あっ…大事なスパナ忘れちゃった…でも今は、すばるを助けなきゃ!)
ふ「すばるー!!」
三鷹すばる「ふぉるしぃ…!!」
ふ「これ使って!『超ウルトラハイパー復活エクストラデラックス消化器!』これさえあれば、どんな火事でも消せるわ!」
す「うわ、すごい名前…でも使ってみるぜ!」
ふぉるしぃの発明品で火事を消し止めると…無事鎮火した。大した被害はなかったようだ。
す「ふぉるしぃありがとう!!本当に助かったぜ、助けてくれてありがとう!!お礼がしたいから、うちに上がって!!」
ふ「よし、そう来ると思った!」
す「あん?」
ふ「なんでもない!ありがとう、私疲れちゃった…寝てていい?」
ふぉるしぃが寝入っていると、ふたたび火事を告げる半鐘が鳴り響く。
ジャンジャンジャンジャンジャンジャン…
硝子「今度はどこ…?」
す「あっちは…ふぉるしぃの家のほうじゃないか!?」
す「おいふぉるしぃ!!ふぉるしぃ!?起きろ!起きろ!」
ナ「起きろ!起きろ!」
ふ「な…なに…?すばる…?ナスダック…?」
す「火事だ!火事!」
ふ「んー…火事はもう消えたよ?」
す「違う!お前の家のあたりが火事なんだ!すぐ帰れ!!」
ふ「はっ?えええ!?」
ふ「はぁ…はぁ…とんだ火事の掛け持ちよ…」
ふ「す、すみません。火事はどの辺ですか?」
男「火事?そんなの行きゃあ分かるよ」
ふ「はい、ありがとうございます!」
ふ「何今の人?親切なんだか薄情なんだか…」
ふぉるしぃが戻ると家は跡形もなく灰になっていた。
ふ「そ、そんな…なにもかもおしまいだ…」
ナ「あ…ああ…」
ふぉるしぃは仕方なくリスクの家に行く。
ふ「リスク……家が火事で燃えちゃった……」
リ「ええ!?あの火事、ふぉるしぃの家の火事だったの!!大丈夫?怪我ない?」
ふ「私は外にいたから無事。でも物は全部焼けちゃった…」
ナ「災難だ…」
リ「可哀想…しばらくうちに居て!」
数日後、ふぉるしぃがとらのあなの前を通りかかると、ちょうど宝くじの抽選会の最中。
ふびんちゃん「また外れた…」
渋谷センタ「お!1000円当たり!」
メーリン「『宝くじが当たりました。あなたにも富を分け与えたいです。英国紳士Sより』…送信っと」
ふ「あ、そういえば私も宝くじを買ったんだった…『6319番』だっけ。何等かな… えっと、三等が313番、二等が102番、一等が…『6319番』か。まあ外れるよなー…えっと、6、6で、3、3で、1、1で、9、9か……………!?!?!?アターッ!?タータッタタッタッタッ!!」
セ「大丈夫かこの人?『立った』って言いながら座り込んじゃったよ…?」
ふぉるしぃは「8億円!8億円!」と、係員に掛け合う。
ふ「係員さん!私8億円当たったんです!8億円8億円8億円!!!」
係「あなたねえ、当たったなんて口ではなんとでも言えるんですよ。証拠に札を出してください?」
ふ「あっ…札は……火事で焼けちゃって無いんです…」
係「ならダメだ、帰りなさい」
ふ「うぅぅぅ…」
ふ「なんでこんなことになるの…」
ナ「ツイてない…」
泣く泣く帰る道すがらに、近所の顔なじみであるしゃおしゃおと鉢合わせする。
しゃおしゃお「あ、ふぉるしぃ…家が焼けちゃってご愁傷さまアル…でも安心するヨロシ。焼ける前のふぉるしぃの家に入って、大事そうにしてたこの試験管とビーカーと…あ!いつも持ってるあのスパナがあったから持ち出しておいたアル!」
ふ「私のスパナが……ある……?ど、泥棒! 私のスパナを返してっ!!!」
ふぉるしぃはしゃおしゃおに半狂乱でつかみかかる。
し「ど、どうしたアル!?ほら、これ!!」
ふぉるしぃにスパナを渡す。
ふ「御札!御札!あった…くじ!!6319番!!くじ!あっ、あった!!!あった!!!」
し「どうしたアル?そんなに焦って…」
ふ「しゃおしゃお見て!これ、8億円の当たりくじ!」
し「ええ!!8億円の当たりくじ、狂うのも無理はないアル。さ、早く交換しに行くアル!」
ふ「ああ!リスク!しゃおしゃお!みんな!ありがとう!!これもみんなのおかげです。これでみんなに『お祓い・お払い』ができる!」
本来トリというのは落語家にとって最大の栄誉。このアドベントカレンダーにおいてそんなものを私でいいのかという感じですが…wま、とにもかくにもありがとうございます。コメント欄でなぞかけ・落語のリクエスト受付中!
と、いうわけてメリークリスマス!
https://lin.ee/aFsRC4c
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?