月夜の海

砕けた涙降る夜に
貫く月のアルペジオ
耳に焼き付くさざ波は
優しい色が良く似合う

悲しき詩歌を詠む度に
疼く心は数知れず
想う真夏の道しるべ
浮かべる夜空天の川

ムーンロードの煌めきが
瞳に映るその度に
キラリギラリと繰り返す
まるで瞳を濁すよに

遥か銀河の成れの果て
流れるままに身を任せ
開かれし夢ゆらゆらと
深夜の海に溶けていく

苦しみさえも悲しみさえも

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