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ニセアカシアは気にしない

車を走らせていると、少しだけ開けてあった窓から甘い香りが入ってきた。

いつも通る峠道。ガードレールの向こうに立ち並ぶ樹に、たくさんの白い花がついている。
ニセアカシアが満開になっていた。

わぁ、いい匂い!
私の心は一瞬で和らいだ。


それにしても・・・と、ふと思う。
「ニセ」アカシアだなんて、あんまりな名前だよなぁ。
多分アカシアに似てるからそう名付けられたんだろうけど、ニセってついてるだけでなんだか「ニセモノ」みたいだ。ちょっとイメージ悪い。
植物にニセモノも何もないのにね。単に似ているというだけなのに。

この名前は人間が勝手に貼った「ラベル」。
植物自身には何の問題もないのに、ラベルを貼られることでイメージが一気に変わってしまう。


私たち人間は、こういう「ラベルに惑わされる」事って結構あるように思う。
有名な〇〇さんのお気に入りだから、良いものに違いない。
TVであの食べ物がいいって言ってたから、買ってこなきゃ!

それは、他の誰かが貼ったラベル。
誰かにとっての「いいもの」が、自分にとっても「いいもの」かどうかは分からない。

まあ、私もTVで「良い」って紹介されてた食べ物、つい買ってきてしまうけど(笑)
そういうのってすぐに飽きて食べなくなったりするんだよね。

誰かに貼られたラベルじゃなくて、中身をちゃんと見られる人になりたいなぁ。
そんな風に思う。

少なくともニセアカシアは、私にとっては良きものです^^
素敵な香りをありがとう!

でも、不当な名前で呼ばれていることも、私がそれをあんまりだと言ってることも、ニセアカシア自身はまったく気にしてないと思うけどね(笑)

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