処理水(汚染水)問題を考える

中国は日本の原発から排出された処理水を汚染水といい、激しく非難している。更には日本のホタテを放射能汚染の危険があると言い、国産(日本産)のホタテを輸入禁止にして、国内のホタテ業者に大きな被害を与えている。
どうしてこのようなことになったのであろうか。

私は被爆国日本の国民として、原発は絶対に反対である。その理由は国家社会主義者(官僚)が言うように、原発は安価である、クリーンであると馬鹿の一つ覚えのように言うことに大きな疑問を持っているからである。日本は世界でも多くの天災(地震、津波など)が多い国であるからである。一旦、原子力発電所が爆発すれば、その被害は数十年、いや100年以上に及ぶでああろう。どうしてこのような危険な原発を日本が推し進めているのか、私にとって大きな疑問である。国家社会主義者(官僚)が言うことと逆で、原発はとてつもなくコストが高いのである。東北のホタテ生産者は生活に困窮していると言う。本来は東京電力、あるいは日本政府が東北のホタテ業者に多大な補償をするべきである。

翻って中国がどうして、処理水を汚染水と言って非難するのであろうか
これこそ処理水と汚染水の問題である。

本来は技術途上国である日本で原子力発電所が爆発した。これを当事者である日本の検査機関が調査したのである。このようなことは民主国家ではありえない。ちょうど岡山県知事がおねだりをして、内部機関で調査したことと同じなのである。

東北の原発が爆発した時、先進国あるいは周辺国が日本国内の調査機関を排除して、国際的に、客観的に調査するべきであった。これを怠ったのが、今回の大きな問題に発展した大きな理由である。
特に中国の日本に対する非難が激しい。最低、中国、韓国、ロシア、アメリカ、スウェーデン、あるいは国連などの専門家が調査をして安全宣言をするべきであった。
先進国でウランの産出国は、カナダ、オーストラリア、そして北朝鮮である。北朝鮮は政治的に日本と対立し、輸入は不可能であろう。オーストラリアは中国はシーレーンを抑えているから、いざと言うときに輸入は深刻となるであろう。安全なのはカナダであろう。

即ち、東北の原子力発電所の爆発に関して、途上国である日本が独断と偏見で安全宣言を出したのである。特に中国である。更にはカナダもアメリカも原発の安全宣言を出してはいない。

ではどうして中国が最も激しく日本の原発を非難しているのであろうか。その理由は簡単である。広島、長崎に原爆が投下されて、もう半世紀になるだろうか。この間、世界の科学技術は格段に進歩した。日本のような途上国でも、北朝鮮でも、原子力発電所があれば、ウランの輸入経路があれば、簡単に核兵器は作れるのである。

中国は日本の原子力発電所に反対し、汚染水と呼ぶ理由はここにある。
日本の原爆開発を危惧しているのである。アメリカも黙っている理由はここにある。世界中に核兵器が広まるのを危惧しているのであろう。
日本は国家社会主義を標榜している。絶対に民主国家では無いのである。
このような日本が原爆を手に入れれば、北朝鮮と同じように「きちがいに刃物」である。

平和憲法さえ、日本は無視して自衛隊と言う強力な軍隊を正式に認めた。先制攻撃も正式に認めた。
このような日本が、核兵器を持つことに、中国は危惧しているのである。そしてアメリカでさえ、日本の核武装に危惧しているのである。

この問題こそ、原子力発電所の廃棄水が、汚染水であるか、処理水であるかの問題に他ならない。


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