パレスチナ問題を考える

パレスチナ問題を考えるうえで、一番大事なことは民族、宗教問題に置き換える評論家が多いことである。パレスチナ問題は宗教問題、民族問題では決してない。政治問題で、経済問題である。
政治問題はどうすることも出来ない。国連が、イスラエル建国を約束したからである。
例えば、私の敷地内に、ある外人が不法占拠をしたらどうなるのか。パレスチナという地域に、イスラエルと言う国家を建設したらどうなるのか。私の敷地内に、中国人、朝鮮人が突然押し入り勝手に不法建築物を建造したらどうなるのか。そしてこの行為が日本政府、あるいは警察の指示によるとしたらどうなるのか。私は怒り心頭であるだろう。しかし、日本は法治国家である。そのようなことは現実的にはあり得ない。
しかし、国際的には違うのである。パレスチナと言うパレスチナ人の土地に、国連がイスラエルと言う国家を勝手に建設すると言う約束をしたのである。パレスチナ人が怒って当然である。イスラエルが悪いわけでは無い、パレスチナ人が悪いわけでは無い。

パレスチナ人がイスラエルの音楽祭に突然テロを起こした。このことのみを取り上げると、一応、パレスチナ人はテロ国家であるかもしれない。しかし、本当にパレスチナ人が悪いのだろうか。パレスチナ人が強大なイスラエルに勝利するためにはテロしか無かったのである。これは日本の真珠湾攻撃に符合する。弱小な日本が強大なアメリカに勝利するためには真珠湾奇襲攻撃と言う世界史上最大のテロを起こすしかなかったのである。どうして日本が真珠湾攻撃と言う途方もない大博打、テロを起こしたのであろうか。この日本のテロに関しては、いろいろな説がある。私はアメリカ大統領であったルーズベルトの謀略であると思う。
当時の日本海軍の常識は、戦艦こそ海軍決戦の最大の武器であると考えていた。山本56こそ日本海軍の象徴であった。山本56は言うまでもなく大艦巨砲主義である。しかし。山本の考案した真珠湾テロは一見成功したが、実際には真珠湾にはアメリカの空母がいなかったのである。アメリカの戦艦は爆撃して一旦は沈没させたが、空母は無傷であったのである。さらに真珠湾の工業施設の爆撃も行わなかったのである。山本56、日本海軍の真骨頂であった。まことに愚かな作戦であった。もし、日本海軍が大艦巨砲主義ではなく、真珠湾の工業施設を壊滅させていたら、太平洋戦争の結果は、違っていただろう。しかし、歴史に「もしも」は禁物である。これこそ日本海軍、山本56の限界であったと思うしかない。

まさにパレスチナ問題は太平洋戦争に酷似している。貧しいパレスチナ人がイスラエルと言う先進国にテロを起こしたのである。まるで太平洋戦争と同じである。貧しいパレスチナ人は、奇襲攻撃で音楽祭で楽しんでいるイスラエル人を殺戮し、捕虜まで取った。まさにハマスは山本56に酷似しているのである。
初戦こそパレスチナ人は勝利したが、戦線が長引くたびに、イスラエルの勝利は間違いないように私には思える。そして太平洋戦争と同じであるなら、イスラエルはハマスのテロを知っていた可能性が高い。
太平洋戦争で真珠湾奇襲攻撃と言う世界史上類を見ないテロ行った日本海軍は、どうなったのか。アメリカのルーズベルト大統領は怒った。いや、正確に言うと、ルーズベルトは日本がテロを起こすことを知っていただろう。そして太平洋戦争が勃発したのである。まるでかつての日本海軍とハマスは酷似している。

問題はここからである。戦後日本に進駐したマッカーサーは、日本が自立することを考えて、日本の産業を興した。マッカーサーがもし、アメリカのGM、フォードの車を日本に押し付けたら、日本のトヨダも日産もなかっただろう。もし、マッカーサーが電化製品をアメリカのGE社を義務付けたら、今の東芝も、ナショナルも無かったのである。マッカーサーはアメリカ大統領になることを望んだ。しかし、あまりにも日本に深くかかわったので、大統領にはなれなかった。

今回の中東問題で、イスラエルやアメリカが、マッカーサーのような政策を採ることを切望する。
何度も言うが、決して中東問題は宗教問題ではないのである。貧しいパレスチナと豊かなイスラエルの戦いなのである。経済問題、政治問題なのである。政治問題はどうすることも出来ない。しかし、経済問題なら解決できるのである。

パレスチナ人はガザを捨てよ。そしてパレスチナ自治区に集まるべきである。そして、パレスチナ自治区はパレスチナ国家として、国連に加盟するべきである。

私は高校時代、天才であると言われてきた。何故なら一生懸命勉強したからである。しかし、大学に入ると、クラスでも最低の劣等生であった。私の数少ない友人が私を心配して、授業のノートを貸してくれたこともある。私が進級できると、友人は自分のことのように喜んでくれた。

私が何を言いたいのか。結論を言おう。人間は頑張ればできるのである。皆、能力的には平等なのである

イスラエル人は頭が良いと言われている。私の意見ではイスラエル人が決して優秀ではないと思う。イスラエル人は、世界中から虐待され、生き延びるには学問しかなかったのである。学問(科学)こそ、イスラエル人が生き延びる最大の武器であったと思う。

結論
ガザ地区での戦闘は止めよう。そしてパレスチナ自治区にパレスチナ人は終結し、国連に加盟するべきである。そしてパレスチナ国家を建設し、科学でも先進国となるべきである。たしかに海がないと言う悪条件もある。しかし、同じように海のないスイスは、世界に冠たる先進国になったのである。

戦争で多大なる被害を受けた、パレスチナ人が、ある人は農業で、またある人は科学で、科学技術で世界の先進国となれば、中東で戦争は無くなるであろう。そして、いつの日か、中東の先進国となるなら、パレスチナは豊かになり、自然とイスラエルとの戦いは終わるだろう。
言葉で言うと簡単である。しかし、実際は困難を極めるだろう。しかし、戦争で血を流すことを思えば、たやすいと思う。このために必要なことは、国連がパレスチナ人に、最低限度の教育環境と、最高の教師を派遣することである。ちょうど、北海道大学に、クラーク博士がアメリカから派遣されたように。

クラーク先生は高らかに言った。
「ボーイズ ビ アンビシャス」
私は言いたい。
「ウクライナ人 アンビシャス」


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