平和は近い

この数週間で世界情勢は大きく変化している。
映画 オッペンハイマーで反核を訴え、アメリカは厭戦の雰囲気が盛り上がり、バイデンもイスラエル問題で平和の方針に傾いたようだ。
強硬派であるイスラエルの首相もガザ地区から一部撤兵したようだ。
どうしてこのような状況になったのだろう。私はトランプの影響が強いと思っている。
トランプは「自分が大統領になれば、中東問題も、ウクライナ問題も勝たずけることが出来る」と豪語している。
私はこのままでトランプが次期大統領に就任するであろうと以前から思っていた。

バイデンに未来は無い。万一、次期の大統領選に勝利しても、その次は絶対にない。しかし、バイデンは必死に勝利を考え、有名な女優まで総動員して選挙戦を戦おうとしている。

これまでバイデンはイスラエルを積極的に応援していた。しかし、最近は考えが変わったようである。
ケネディーがベトナム戦争を終結させたように、バイデンはイスラエル戦争を終結させ、歴史に名を残したいと思っているかもしれない。

動機はどうあれ、バイデンがイスラエル戦争を終結させる方向に傾いていることには間違いない。
私はトランプがイスラエル戦争を終結させると思っていた。となれば今年の年末から来年となる。来年にはイスラエル戦争は終結するだろうと言っていた理由はここにある。
勿論、イスラエルも戦争の終結には反対しないだろう。イスラエル国民も停戦を望む声が徐々に高まっているからである。このことで一番困っているのはもしかしたらトランプかも知れない。バイデンとの選挙戦の名目が減ったからである。
しかし、私には全く関係ない。誰が大統領になろうとも平和が中東に訪れれば満足である。

次の問題はウクライナ戦争である。プーチンとウクライナ大統領はどうするのだろうか。
プーチンは比較的簡単である。プーチンはウクライナ戦争の終結を望んでいるからである。アメリカと同じようにプーチンのロシアでも厭戦気分が高まっているからである。プーチンはウクライナ戦をを止めたいのである。そしてある評論家の論評では、プーチンはアメリカの経済制裁を解除すれば、プーチンはウクライナ戦争を終結するだろうと論評している。
問題はウクライナのコメディアン出身の大統領である。ウクライナの大統領はやる気満々である。今日も欧米諸国から武器の支援を求めていると言う報道があった。そればかりではない。ウクライナ国民も徐々に厭戦気分になってきていると報道があった。ロシア国民もウクライナ国民も平和を望んでいるのである。一人行き高々なのはウクライナのもメディアンの大統領一人である。しかし、いくらウクライナの大統領が戦争を訴えても、アメリカは武器支援をしないだろう。来年度中には世界に平和が訪れるという私の考えは、もう少し早まるかもしれない。
平和は近いと言う私の意味はここにある。

しかし、ここに大きな問題がある。戦争をすることでアメリカの経済は活況を呈しているのである。
戦争が終結すれば、単純に考えると不況になるだろう。
勿論、半導体やIT革命でアップル社など最先端技術を持つアメリカの景気は減退しても、最小限度に抑えることが出来るであろう。
もうトランプはそのことを見越していると思う。アメリカは元来のモンロー主義に立ち戻るであろう。そしてトランプは国境を閉ざし、メキシコなどからの移民を制限するだろう。
アメリカの繁栄は移民という労働者で築かれたものであるからである。日本で高齢化社会になり労働者の不足が危惧されているが、アメリカは移民が多いからそのような問題は少ないのである。
何度も言うが、アメリカはITや半導体と言う最先端技術を持っている。日本の航空機もほとんどがアメリカ製である。伝統的なモンロー主義を回復してもアメリカは十分に繁栄が可能なのである。
当然、アメリカは外国製品、日本製品に高い関税をかけるだろう。

アメリカの戦略は韓国に移っていると思う。
トランプは日本には在日米軍の駐留費の増額を要求しているが、韓国には要求していないのである。さらに韓国の軍事力や科学技術は日本を上回っている。
北朝鮮からのミサイルを追跡するのは何時も韓国である。ある時、韓国が北朝鮮のミサイルを見失ったことがある。日本政府は「落ちてみなければわからない」という意味不明な談話を発表した。北朝鮮の情報国際戦略は韓国抜きにしては語れない。
アメリカはかつては日本に極東の統治を考えていたようだが、日本は極東での嫌われ者である。反日感情が強いのである。だから日本は極東を指導することが出来なかった。
今は状況が違う。アメリカは韓国、日本、台湾での共同でアジアを中国などの共産主義勢力の防波堤にしようと考えているだろう。

かつては小泉元総理大臣、安倍晋三と言うアメリカとの強いパイプがあった。日米同盟が盤石であった理由は個人的な信頼関係があったこともあるだろう。小泉元総理大臣はアメリカ大統領の前でおどけたポーズでエルビスブレスリーの物まねをして場を和ませた。そして安倍総理大臣とアメリカ大統領と深い人間関係を持っていた。
しかし、今の異次元の総理大臣にその外交手腕があるとは思えない。勿論、異次元の総理大臣の個人的資質もあるだろう。しかし、アメリカは民主主義の国家である。日本のように支持率30%ではアメリカは民主国家と認めないだろう。東南アジアの軍事政権と同じなのである。
おっちょこちょいの異次元の総理大臣は、うれしそうに渡米すると言う。バイデンだからまだいいが、トランプなら異次元の総理大臣は震えだすだろう。
トランプなら、在日米軍の駐留費の大幅な増額、そして高額の(10%)の関税、さらに農業の自由化を異次元の総理大臣に命令するだろう。そしてアメリカ製の戦闘機、航空機を購入させられるだろう。

異次元の総理大臣は、本当に困った総理大臣である。そしてその付けは、増税として国民に跳ね返ってくるのである。
どうしてこのような異次元の総理大臣が現れたのか。これこそ自民党独裁、健全な野党が無いからに他ならない。

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